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2013年6月10日

海保への要請・リスト提出

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【調査会NEWS1355】(25.6.10)

 本日10日、第8管区海上保安本部本部へ副代表岡田と松本重行さん夫人の松本智重子さんが要請を行いました。松本重行さんは昭和58年10月に舞鶴市の沿岸で失踪しています。対応は総務課長。要請文書は後掲の通りです。

 12日水曜11:30には海上保安庁本庁に調査会のリストのうち非公開の失踪者で海に関わると思われる方のリスト20名分(家族と直接連絡をとっている失踪者のみ)を提出します。

 14日金曜には元調査会常務理事である三宅博衆議院議員が衆議院国土交通委員会で海上での失踪について質問の予定です。

(本日8管に提出した要請文書)---------------------------------------------

第8管区海上保安本部長 堀部健二殿

      海に関わる拉致被害者についての要請

 平素の拉致問題に対する積極的な取り組みに心より敬意を表します。

 さて、すでにご案内の通り脱北者証言に基づく報道によって海上における拉致に大きな関心が集まっています。船舶に乗船していた人の失踪は特定失踪者リストにも相当数含まれていますが、私たちも陸上で狙われていた人が海に出て拉致されたと思われるケースについては特に注意していたものの、それ以外の海上での拉致は工作船との遭遇によるものが大半と思っておりました。今回の情報に接し私たち自身も海上で船舶が狙われたケースを想定し情報を見直す必要があるものと思っています。海上での失踪はその大部分が海難事故と思われており、昔の事件については記録の残っていない場合もあるとも思われますが、拉致であれば救出と真相究明が絶対に必要であることは言うまでもありません。

 6月5日には、当会のリストにおいて、海に関わる可能性のある失踪のうち公開された失踪者(現在「拉致疑惑失踪者」と呼称)のケースをピックアップして本庁へお届け致しましたが、その55件66人の失踪者リストの中で、1983年に舞鶴市小橋の海上で失踪した松本重行に、私どもは強い関心を持っています。

 ベテラン漁師、海に転落し難い特別な船の構造、当日は波穏やかなべた凪であったことから、海上への転落はあり得ないと考えます。あり得ない転落を例えしたとしても、当日は水温も高く自力で船に戻れたはずです。遭難後、周辺漁協の応援をいただき、今までに例をみない大掛かりな捜索を行ったにもかかわらず、遺体は見つかりませんでした。すべてに不可思議な海難事故であります。

 また、松本さん操業中に接近してきた見慣れぬ漁船があったとの目撃情報、不確定ながら北朝鮮にいるとの情報もあり、今回の報道と照らし合わせても北朝鮮による拉致の可能性を強く疑うところであります。

 家族は高齢化も進んでおり、時間の余裕がありません。ぜひ拉致の可能性という側面から再度調査を実施して下さいますようお願い申しあげます。

 併せまして、調査会のリスト登載の有無にかかわらず、第8管区海上保安本部管轄区域内にて失踪した他の失踪者につきましても一層強力な調査捜査をお願い申し上げる次第です。
 
平成25年6月10日

特定失踪者問題調査会
 代表  荒木和博
 副代表 岡田和典
拉致疑惑失踪者家族 松本智重子

(写真は松本重行さん)

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