衆院拉致特
本日26日、衆議院北朝鮮による拉致問題等特別委員会(山本拓委員長)で参考人質疑が行われます。日程は次の通りです。
参考人からの意見聴取(9時30分から10時10分)
横田滋さん・横田早紀江さん・池田欣一救う会福井会長・大澤孝司さんの兄大澤昭一さん・宮内和也さんの義兄澤香苗さん(福井県特定失踪者家族会代表)・藤田進さん(川口)の弟藤田隆司さん・西岡力救う会会長・調査会代表荒木の順に1人5分ずつ陳述
参考人に対する質疑(10時10分から11時40分)
竹本直一議員(自民)・鷲尾英一郎議員(民主)・三宅博議員(維新)・上田勇議員(公明)・青柳陽一郎議員(みんな)・笠井亮議員(共産)の順に1人15分ずつ質疑
自由質疑(11時40分から12時)
この模様は衆議院からインターネットで中継を見ることができます。お時間のある方ぜひご覧下さい。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=HM
なお、各自が資料を用意することになっていますが、荒木の分は調査会のポスター及び下記の内容のプリントです。
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●ポスターの訂正
別紙配布いただいている調査会ポスターについて、以下の訂正・追加があります。
(1)紙谷慶五郎さん、紙谷圭剛さん、紙谷礼人さん、紙谷速水さんの4人について、ポスターでは「調査会認定拉致疑惑失踪者」に入っていますが、7月16日付で上段の「拉致濃厚」(通称1000番代リスト)に入れました。また、失踪年月日が1968(昭和43)年11月7日になっていますが、これは1967(昭和42年)の間違いです。従って失踪当時の年齢は4人とも1歳若くなります。
(2)7月16日に「調査会認定拉致疑惑失踪者」について以下1名を追加しました。
氏名:中島慶子(なかしまけいこ)さん。昭和18年2月21日生まれ、昭和39年1月26日富山県高岡市の自宅を出て失踪。当時21歳。電力会社勤務。
※以上2件については秋に作成する新しいポスターにおいて追加訂正の予定です。
●要望事項
以下の諸点について要望致します。ぜひとも実現に向けてご尽力をお願いします。
(1)圭運丸事件について
上記紙谷さんご家族4名が北海道雄武町沖で失踪した「圭運丸事件」について、事件当時同船が北海道雄武沖海底に着底していたことが確認されており、3月8日、9日には海上保安庁が紋別より巡視船「ゆうばり」を派遣して付近海底の調査をしています。しかし、8日朝、ご家族(紙谷慶五郎さん三女北越優子さん)、調査会常務理事杉野及び私が小樽の第一管区海上保安本部を訪れたときは何をするかについて一切明らかにされませんでした。また当時の記録も今回の海底調査の結果についてもことごとく情報開示をしないという方針であると推量されています。
現在海上における拉致について、関心が高まっている折でもあり、私たちとしても全面的な見直しの必要性に迫られています。海上保安庁の積極的な調査・捜査及び情報の開示が欠かせません。
(2)各機関の連携について
上記にも関係しますが、警察・自衛隊・公調・海保・入管等関連情報機関の具体的な連携を実現していただきたくお願いします。これまで、現場の担当者間の個人的関係のみで連携が行われているだけで、システムとしては全く機能していないと言っても過言ではありません。できていないのですから単に「連携してやります」というのではなく、具体的な措置をとっていただきたいと考えます。
もし、政府機関で情報の連携ができないのであれば、調査会に各機関から担当者を派遣していただくなどの方法も検討していただければ幸いです。現在様々な形で情報が集まりつつあり、今日本国内にある情報の見直しを行うだけでも真相究明は格段の進展をするものと思っています。
(3)救出が実現しない場合の責任について
北朝鮮は自決を覚悟して工作員を送り込んでおり、その工作員が拉致を行っているのだから、単なる話し合いや経済制裁だけで全員の救出は不可能です。すべての手段を動員し、場合によってはこちらの犠牲も覚悟して救出を実現する覚悟が必要です。とりわけ今次参院選で衆参のねじれが解消したことは、安倍政権としても拉致問題を解決できるかどうかの正念場が到来したということを意味します。救出が実現しない場合、現政権がその責を問われることを明確にしていただきたく思います。
(4)不作為及び隠蔽の真相究明について
「山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件」のようなこれまでの政府の不作為及び拉致隠蔽に関わる事案は拉致問題解決の根本的な障害になっています。この点は国会として徹底した真相究明を行うよう求めていただきたくお願いします。
(5)警察の情報開示について
警察が昨年868人の「拉致の可能性が排除できない失踪者」について発表し、本年6月から各県警のホームページに順次その情報が掲載されていることは前進であると思いますが、個別の県警のホームページへの掲載ではおよそ情報を求めるためとは言い難い状況です。警察庁及び拉致問題対策本部において調査会のホームページの失踪者リストのような一括したホームページを作成し、より情報が集まりやすくするための努力をしていただきたく思います。
(6)対北放送の充実について
特定失踪者問題調査会が行っている北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」について、放送開始の平成17(2005)年時点から特定失踪者斉藤裕さんが聞いていたとの情報が先般報道されています。私たちとしてもより北朝鮮への情報伝達を積極的に行いたいと思っております。現在の短波放送に加え中波放送を実現するよう、さらにご尽力をお願いします。
以上
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