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2013年7月 2日

「反物事案」に関する情報

【調査会NEWS1368】(25.7.2)

 先程の記者会見の内容(1367号)について、警察関係の友人から以下のようなメールが届きました。重要な内容だと思いますのでご参考までお知らせしておきます。
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 記者会見、お疲れ様でした。なぜ反物なのだろうかと私なりに色々考えました。

 一般的に反物の移動販売など考えられません。

 もし、商売としての移動販売なら、女性対象としては化粧品やアクセサリーなどの販売など。男性対象なら、安い腕時計や財布、ネクタイなどの販売など。横田さんの件などを考察し総合的に鑑みれば、やはり反物事件は拉致目的の可能性が極めて高いと考えられます。

 反物は朝鮮半島でも歴史がある産業です。また、国内において、目をつける必要がある歴史的背景も事実存在します。それは、反物製造における在日朝鮮、在日韓国人の稼動実態です。

 戦前から全国的に在日の方に対する職業差別などがあり稼動できる職種は限られていたようです。そのなかに主たる彼らの職業として、反物製造業があります。

 これは、昭和初期から行われていたようで、例えば、京都の反物業における在日朝鮮、韓国人の稼動状況などは大学院の研究資料として作成されていました。

 在日朝鮮人の人口動態や職業は、内務省警保局[警察全般を主管、主たる部署として保安課(特高警察=現在の警備局?)]作成の資料に残っているようです。これによると昭和初期から在日朝鮮人の職業として反物賃織職人、下請け職人は非常に多かったようです。これは、京都での一例ですが、これら日本の歴史的背景をみれば、反物製造やその下請けは、全国的に在日朝鮮、韓国人の業務の一つだったとも言えます。

 もちろん、拉致未遂の被疑者が在日朝鮮、韓国人か日本人かその他外国人かはわかりません。ただ、反物製造の歴史的背景からも、また北朝鮮拉致という観点からも反物事件が拉致に密接であるならば本件被疑者が、在日朝鮮、韓国人の可能性が充分に考えられます。

 北朝鮮による拉致事件のなかには、国内における土台人の存在があり、積極的に加担した者、脅されたりして泣く泣く加担し、共謀した者もいたはずです。また、在日朝鮮、韓国人の方が拉致被害者となった事件も現実に存在します。

 上記のように、日本の反物製造に係る歴史的背景から恐らく、戦後、高度経済成長期の時にも、在日朝鮮、韓国人が反物製造に携わる稼動者も多かったと思われます。断定はできないものの、これらの背景など考察すると被疑者らが、反物製造に携わっていた人物である可能性は否定できません。

 よって、手短に入手できる反物を用いて、商売人のごとく、対象を欺き、犯行に及んだとも推察できます。

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