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2013年8月29日

COI公聴会

【調査会NEWS1397】(25.8.29)
                         専務理事 村尾建兒

 8月29、北朝鮮における人権に関する国連調査委員会(COI)が拉致問題を含む北朝鮮人権状況の調査のため、日本では初めてとなる公聴会を都内で開催し特定失踪者家族らが証言しました。

 聴取者として参加したのはマイケル・カービーCOI委員長(元豪州最高裁判事)、マルズキ・ダルスマン委員(国連北朝鮮人権状況特別報告者)、ソーニャ・ビセルコ委員(セルビア・ヘルシンキ人権委員会代表)の3人。

 29日は午前中から北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の飯塚代表、有本嘉代子さん、横田滋・早紀江夫妻が証言者として参加しました。午後からは特定失踪者古川了子さんの姉・竹下珠路さん、藤田進さんの弟・藤田隆司さん、特定失踪者問題調査会から専務理事村尾が証言に立ち約1時間の聴取が行われました。

 証言では最初に村尾から特定失踪者リストについて、調査方法の一例として各失踪事案の分析及び分類、マッピングリストについて、また、日本弁護士連合会による第一次人権救済申立の結論内容や、短波放送「しおかぜ」に対する北朝鮮の妨害電波状況についてなどを報告、続いて藤田隆司さんから2004年に北朝鮮から流出した写真の鑑定結果やその後の目撃証言、竹下珠路さんから失踪状況と北朝鮮元工作員安明進氏による目撃証言や拉致認定訴訟について報告を行いました。

 カービー委員長はこちらの証言中にも疑問点などを質問する積極的なスタイルで進行し、藤田さんの写真については、自分も流出した写真を見る限り非常に特徴が一致していると話し、これ以上(拉致認定?)何が必要ですかと問いかける場面もあり、ダルスマン委員
からは一体北朝鮮はどのくらい拉致をしているのか?という質問が出るなど、かなり数字にもこだわっている印象を持ちました。証拠物件として、拉致疑惑失踪者ポスター、解説用パワーポイントデータ、藤田さん作成の冊子「北朝鮮よ、兄を返せ!」、竹下さん作成の古川了子さんの失踪状況及び救出活動資料が採用されています。

 非常に短い時間の中で行われた公聴会なだけに、全てを伝える事はできませんが、拉致の全体像を明らかにするのは、拉致を認めた北朝鮮側です。日本政府に認定されない、拉致の可能性がある失踪者が多数存在している以上、その安否確認を北朝鮮にさせるために、国連のご尽力をお願いしたいと訴えました。我々の後は、石丸次郎氏による北朝鮮の食料問題等にテーマは移りましたが、今回の公聴会が拉致を含む北朝鮮による人権侵害を、世界に広めるための一躍を担う事を期待する次第です。

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