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2013年9月 4日

思い込み

【調査会NEWS1401】(25.9.4)

 今鹿児島のホテルにいます。今日は吹上浜での特別現地調査なのですが、ちょうど台風とぶつかりました。外は大荒れです。まあ、朝になってどうなるか、文字通り運を天に任せるしかありません。

 ところで、何度も書いていますが小山修司さんのことが頭を離れません。探していた人が失踪当初に亡くなっていたという話は小山さん失踪の3か月前にあった山本美保さんに関する山梨県警の発表のときと同じ感覚でした。もっとも山本美保さんの場合はほどなく山形の遺体が別人だと分かったのですが、それでも当時ご家族の受けたショックは計り知れないものがありました。

 小山さんの場合遺体がご本人であることが確認されているので、事実は認めざるをえません。しかし返す返すもなぜ失踪当時分からなかったのか、残念でなりません。状況からすると他殺の可能性も考えられ、海保はなぜこのようなことが起きたのかを徹底して究明するよう望みます。

 私たちにとって、もはや小山修司さんとご家族のためにできることはほとんどないのですが、せめて今回のことを教訓にだけはしたいと思います。これまで分かっていたと思いこんできたことが、本当にそうだったのか、何か見落としはないか…。記者会見で発表する予定の証言は福岡現地調査での報告会で発表したもの以外に6件もあります。ここには1398号に書いた昭和36年前後の失踪は入っていません。

 これまでさんざん報道され、捜査もされて分かるべきことは分かっていたと思っている市川さん・増元さん拉致関連についてもこれだけ情報が出てくるのですから、実は全国に様々な情報が埋まっているはずです。私たちももう一度固定観念を捨て去ってその掘り起こしをしていかなければならないと思っています。

 このメールニュースを読んでおられる皆様にもお願いします。北朝鮮による拉致は半世紀以上にわたって全国で起きています。何か情報がありましたら「日本海側ではないから」「時期が違うから」と切り捨てずに、調査会までお寄せ下さい。私は今後、われわれの想像をはるかに絶するような事実が次から次へと出てくると思っています。その事実に向き合う覚悟と、曇りのない目で見ることは国民全体に必要です。あらためてご協力をお願いする次第です。

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