台風
【調査会NEWS1419】(25.10.16)
台風26号が各地で大きな被害を出しています。皆さんくれぐれもご注意を。
ところで台風が来るといつも拉致問題と対比してしまうのです。
台風は事前に予測できますから、今回でも気象庁が盛んに情報を発信し、マスコミも報道します。だから住民も皆対応します。しかしもし、台風が接近していることを何も伝えないでいて急に台風がやってきたら大きな被害が出るでしょう。
拉致問題はまさにそういったことで、政府が明確に国民に警戒を呼びかけていれば、それだけでも遥かに被害は少なかったはずです。「日本は安全だ」という思い込みの中で多数の国民が拉致されていったのですから、その間の政府の不作為の責任は大きいと思います。もちろん私自身朝鮮半島の研究者でありまた政治活動を職業としていたものとして、この間の不作為の責任は免れないのですが。
特に日本海側に住んでいる方で、子供の時ご家族から「夜海岸に行くとさらわれるよ」と言われた人は少なくありません。かつて富山で聞いた話ですが、昭和45年(1970)頃、夜海岸で彼女とデートしていたらお巡りさんがやってきた。「ここで何をしているのか」と聞かれたのでデートしていると答えたら「こんなところにいると拉致されるぞ」と言われたそうです。政府認定のアベック拉致は昭和53年ですから、それより遥か前ということになります。
このところ鹿児島吹上浜の情報などが次々と出てきているのもそうですが、様々な兆候や情報は昔から(昭和20年代から)あり、そしてそれが表に出てこなかっただけではないか。そのために多くの国民が(家族も含め)被害にあってきたのではないでしょうか。
歴代政権にすれば「米国が守ってくれているから大丈夫」という虚構を守り続けたかったのかも知れませんが、結局日本の安全は日本人が守るしかない、という当たり前のことを政府も、そして国民も目を逸らしてきた結果がこの現状であると考えれば、拉致問題解決の道も自ずから明らかなはずです。
昨日の所信表明演説で安倍総理は「拉致問題については、私の内閣で、全面解決に向けて、全力を尽くしてまいります」と語りました。総理が拉致問題に関心を持っていることは分かりますが、かつての(その大部分の時期は自民党政権でした)不作為に何も手を付けずに全面解決をすることはできません。
台風がこれからもやってくるように、拉致もすでに終わったという証拠はなく、しかも被害は継続しています。国民の立場からすれば、安倍政権に任せるのではなく、拉致問題を解決すると言っている総理の政権であることをどれだけ利用できるかが大事なのではないでしょうか。
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