藤田進さんの写真鑑定結果伝達から1年
【調査会NEWS1444】(25.12.10)
昭和51(1976)年2月、埼玉県川口市の自宅を出たまま失踪した藤田進さんについて、昨年12月18日、埼玉県警は弟の藤田隆司さんに対し「同一人である」「同一人と推定される」という写真鑑定の結果を伝えました。
これは、それから遡ること8年前、平成16年8月1日に藤田進さんと思われる北朝鮮から持ち出された写真が公表された直後に行われていたものですが、長い間家族には伝えられていませんでした。
そして昨年12月18日も鑑定結果は文書では伝えられず。今年の8月15日に藤田隆司さんがCOI(国連人権委事実調査委員会)メンバー訪日の際、このことを伝えようとして要請し、8月23日になって初めて文書が手渡されました。
さらに問題なのは、昨年12月の時点でも、今年の8月の書類が手渡されたときも、埼玉県警の担当者から「外部には公表しないで欲しい」という趣旨の話をされていることです。藤田隆司さんはこの約束を守ったのでマスコミにもほとんど報道されませんでしたが、本来伝えられて直ぐに発表できれば非常に大きな話題になったはずです。タイムラグをおくことで事態を沈静化させようとする姑息な手段と言うべきですが、こういう種類のことを県警が勝手に決められるはずはなく、おそらくはマスコミに取り上げられて不作為を批判されないようにするための警察庁からの指示によるものでしょう。
今日の記者会見には、緊急に藤田隆司さんが参加し、この現状について説明する予定です。
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