加藤義美さん失踪についての疑問
【調査会NEWS1472】(26.1.31)

昨日、1万キロ現地調査の最後は屋久島宮之浦港、加藤義美さん(平成7年2月15日失踪)についての調査でした。時間的なこともあり、まだ調査し残した部分はあるのですが、現場を見ながら皆で議論していて共通の疑問が一つ持ち上がりました。
それは、なぜ警察はこれを事件ととらえなかったのだろうかということです。加藤さんは泊まっていた作業台船から宮之浦の市街に同僚と飲みに行き、その後途中で別れてタクシーで港に戻ったのは確認されているものの、朝8時に同僚が気付いたときには船にいなかったということでした。船の居室には財布の入ったジャンパーと靴が残されていたと言います。
いないことが分かった3時間後には奥さんの名前で屋久島警察に捜索願が出されており、その後警察・消防団・潜水作業員などによる捜索が行われています。現場に行くと分かりますが、ここで誤って足を滑らせておぼれたとしても、外海にでることはほとんど考えられません。海は澄んでおり、遺体でもあれば直ぐに見つかると思いますが、捜索では遺留品一つ見つかっていません。
しかもジャンパーと靴だけが船内にあったということですから、船に戻ったと偽装した線も考えられます。加藤さんは酒が強く、周りを引き留めても飲むようなタイプだったとのこと。その加藤さんが自分から先に戻るというのも不思議です。当然事件という可能性は考慮されてしかるべき(北朝鮮による拉致でなかったとしても)なのですがなぜそうなっていないのか不思議です。
海に落ちたのでないとすると加藤さんはどこに行ったのか、今回の調査でもまだこれから調べなければならないことがいくつも出てきています。
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