馬渡事件と同時期の新証言
【調査会NEWS1473】(26.2.2)
このところ相次いで市川修一さん・増元るみ子さんの拉致された鹿児島県吹上浜周辺の情報が出ていますが吹上浜とは反対側の大隅半島東串良町で昭和46年10月頃ドライブ中の男女が襲われたとの情報提供がありました。
この情報については1月30日に鹿児島で開催した現地調査の報告会で発表され、当事者のお一人である三島ヤス子さんが説明して下さいました。概略は次のようなものです。
1、昭和46年(1971)10月頃、三島さんと同級生から紹介された男性Aさんが二人で東串良町柏原海岸に車で行った。
2、少し薄暗くなる頃、海岸近くで2人が車を降りてすぐ、7、8人の男が突然走って来た。
3、びっくりして三島さんが運転席に乗り、Aさんは助手席に乗り車を走らせようとした時、運転席のフロントガラスを何かで叩かれてガラスにヒビが入った。
4、男たちの顔を見る余裕はなかった。黒っぽい服装だったような気がするがあまり記憶はない。
5、逃げて帰る途中、派出所に襲われた事を話しすぐ現場に行ってくださいとお願いした。そのまま怖くなって逃げ帰った。Aさんとはその1回きり会っていない。
この事件は同年10月2日、薩摩半島南端近くの頴娃町(現在の南九州市)馬渡海岸で工作員が捕まった事件とほぼ同じ時期であり、東串良町の北は2か月後の昭和46年12月30日、園田一さん・トシ子さん夫妻が失踪した大崎町です。この情報は極めて重要だと思います。調査会では今後さらに埋もれた情報の掘り起こしを行います。皆様方のご協力を心よりお願い申しあげます。
(写真は園田一さん・トシ子さん)
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