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2014年3月14日

山本美保さんに関わるDNAデータ偽造事件に関する情報(3)

【調査会NEWS1496】(26.3.14)

 1489号の続きです。山本美保さんと山形の身元不明遺体の大きな違いの一つに座高があります。それについての考察です。

 前に山梨県警でこの差について聞いたとき、「それは遺体の長さです。足の付け根で切れているからそこまでを計ったものなので矛盾はありません」という返事が返ってきて思わず吹きだそうになった記憶があります。身元不明遺体の鑑定書を読めば「臀部下端」の位置が写真に示してあり、誰がどう見ても座高を測る場所であることが明らかです。

 そもそも身元不明遺体が誰であるか特定しようとするとき、遺体の全長は何の意味もありません。足が切断されているのですから、記録に残してあるのは当然座高のように比較できる場所だと考えるのが当然でしょう。

 まあ、山梨県警の担当者も警察庁から言われて仕方なくそう言っているのでしょうから、担当者は「何の関係もない俺たちがこんな目にあわなきゃならないんだ」とぼやいていたかも知れません。
 
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 身元不明遺体の鑑定書では溺死体の頭頂部から臀部下端まで(仮定座高)95センチとの計測結果を報告している。

 一般的に溺死体では皮膚、筋肉等が膨らむ傾向が見受けられる。

 山本美保の座高は87.4cmの記録が残っており、溺死体との誤差は7.6cmを示している。腐乱死体の膨張は、一般的に身長・座高等のような縦の方向よりも、胸囲や腰回り等の横の膨張率が高いとされており、ここで示す座高の誤差7.6cmはあまりにも誤差が激しいと思料される。

 鑑定書では本屍の推定身長は160cmから170cmとの報告がなされている。山本美保の身長は159.5cmの記録がある。この身長は女性として検討した場合、日本人の成人女性平均値(身長159.7cm、座高85.4cm)と同一である。仮に身長が160cmで座高が95cmであれば股下高65cmとなり、極めて足の短い体型ということになる。座高からすると本屍の身長は限りなく170cmに近いものと推認できる。

 20〜24歳日本人女性の平均データ(平成16〜18年)

 身長158.2cm、座高87.5cm、股下高71.8cm

 つまり両検体の座高から推認した身長比較をすると、本屍は170cm以上、山本美保は160cm弱として身長が一致しないことが明らかになった。
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