半潜水艇
北朝鮮の半潜水艇。ソウルの戦争紀念館に展示してあるもので、本物なのか復元されたものか見逃しました。説明には次のように書いてあります。
「SP-10半潜水艇
半潜水艇とは潜水艦と高速艇を結合したモデルであり、水中に潜行し運行する潜水艦の特性とジェット推進で水面の上を滑るように失踪する高速艇の特性を兼ね備えている。SP-10半潜水艇はHF無線機、日本製GPS装備、漁網切断機などと3個のエンジンが装着されている。水上では最高40ノットの速力で、反潜水状態では最大12ノットの速力で移動が可能である。北朝鮮はSP-10の他にもこれを改良したSP-10H、大同級などを製作してベトナム、イランなどに販売してきた。我が軍は1983年12月釜山多大浦海岸に浸透した半潜水艇撃沈いらい1985年10月には釜山青沙浦海岸で、1998年12月には全羅南道麗水の海岸で半潜水艇を撃沈している。」
ちなみに多大浦侵入で捕まった北朝鮮工作員の2人のうちの1人が昨年11月に山口の現地調査に同行してくれた李相哲氏です。
昔韓国軍の将校だった知人がこの2人を韓国軍が使って上陸浸透阻止の訓練をしたときの話をしてくれました。知人はもちろん守る方で、海岸で必死になって警戒していたそうですが、いつまで経ってもやってこない。どうしたのだろうとふと振り返ると後ろで2人がラーメンを食べていたとか。
日本に半潜水艇が来ているのかどうかは分かりませんが、方法はともかく撃沈の可能性がある韓国より遥かに入りやすいことは確かです。少なくとも「憲法の制約が」とか、「集団的自衛権の解釈が」などという国会ののんびりした議論とは違う現実が身近にあることだけは間違いありません。
| 固定リンク