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2014年3月 4日

太平洋側にも浸透経路

【調査会NEWS1486】(26.3.4)

 調査会が入手した某官庁の資料に1枚の地図があります。「工作船の海上浸透経路」とのタイトルで北朝鮮の連絡所(工作機関の基地)がある清津・元山・海州・南浦から日本へ向かう線が引かれています。

 この線の行き先は非常に微妙で、おそらく米子・舞鶴・能登半島・上越・鶴岡ないし酒田・秋田・五能線の十二湖あたり・鰺ヶ沢・津軽線の蟹田あたり・いわき・伊勢湾ないし三河湾に線がたどりついています。どこも怪しい場所ばかりです。

 さらにその線は先日第19回1万キロ現地調査を行った種子島・屋久島周辺も通過しておりランダムに書いたものとはとても思えません。

 また、この地図には説明として次のように書かれています

・漁船(母船)で沿岸30〜10km程度まで接近する
・子船(武装工作船)に移乗し海岸1km程度まで接近する
・孫船(潜行推進機又は水中スクーター)で海岸に達着する
・時期は主として土・日・祭日又は新月等。上陸場所は県境が最適

 この「潜行推進機」というのはご存じない方もおられるでしょうが、昨年11月の山口現地調査のとき同行した元工作員李相哲氏が語っていた「アクアスクーター」と言っていたものと同じだと思います。水中スクーターは蓄電池でモーターを回すものですがアクアスクーターは水上にシュノーケルを出しエンジンで駆動するとのことでした。この情報は他に聞いたことがなかったのですが、すでに政府機関で察知していたというのは少々驚きでした。また、「県境」というのは私たちももう一度見直さなければならないと思いました。

 なお、李相哲氏に太平洋側への浸透について聞いたところ、「自分は知らない。普通考えれば燃料が足りなくなるのではないか。ただし途中で給油できれば可能だと思う」とのことでした。

 なお、この情報とは別なのですが、太平洋側から工作船が電波を発信していたという情報がいくつか上がっていることも確認されています。調査会としては今後もさらに情報の収集及び公開を進めて参ります。
 

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