これは昭和18年(1943)10月15日発行の『昭和19年版朝鮮年鑑』(京城日報社)の別冊『朝鮮人名録』です。見れば分かりますが創氏改名していない人も載っており、した人でもわざわざ「旧姓名」が書いてある人もいます。人名録に載っている人だから当然ですが、京城紡織社長とか府会議員とか中枢院参議とか医師とか普成専門学校(今の高麗大学)校長とかそれぞれ錚々たる肩書きです。
「日帝が名前を奪った」ということならこの人たちは奪い忘れたということになるのでしょうか。それとも掲載された直後に投獄されたのでしょうか。あまりそういう記録を見た憶えはないのですが。