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2014年4月22日

北海道の自衛隊と北朝鮮

【調査会NEWS1534】(26.4.22)

 6月の北海道での現地調査の準備をしていた曽田常務理事が重要なことに気付きました。今回調査対象になっている道北の各地で近くにレーダーサイトなど自衛隊の施設があるところが多いのです。例えば稚内なら稚内分屯地には陸海空の部隊がいますし網走には空自の網走分屯基地があります。稚内から枝幸に行く途中には陸自の鬼志別演習場もあります。ニュースの1518号で北海道の特色について書きましたが、この点は書き漏らしていました。

 現在自衛隊は西方(九州沖縄地方)重視になってきていますが、特に冷戦時代、陸自の主力は北海道にありました。これは言うまでもなく極東ソ連軍の上陸に備えたものです。当然周辺国の関心は高かったはずで、それもまた北朝鮮の工作活動が行われた理由でしょう。ちなみに神奈川における失踪は周囲に自衛隊や米軍の施設がある場合が多く、元よど号犯妻の八尾恵も横須賀でスナックを経営し、防大生や現職自衛官を取り込む作業をしていました。おそらく他の地域でも同様のことがあるのだと思います。

 さらに考えれば北海道のレーダーサイトなどは、特に冷戦時代の北朝鮮にとって関心はあったとしても特に情報収集の必要性が高かったとは思えません。関心を持っていたのは旧ソ連であり、場合によってはソ連の工作機関の下請けを北朝鮮がやっていた可能性もあります。

 この点は中国についても同様で、工作船の拠点が上海沖にある(あった?)というのですから、同様に中国の工作活動に北朝鮮が協力した可能性もあります。工作活動という意味では土台人など在日のネットワークを使えるのは新たに工作員を送り込むよりはるかに便利なはずです。その面からも見直しが必要かと思います。もし自衛隊や在日米軍施設周辺にお住まいの方で不審な情報をお持ちの方がおられましたらお寄せいただければ幸です。

 渡辺秀子さんと雄武で出会った高大基が、当時自衛官を包摂しようとしていたという情報もあります。6月にはその関係も含めてしっかり調べていきたいと思います。

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