公開情報
【調査会NEWS1528】(26.4.16)
先日佐藤守・元空将から現役当時保管してあった北朝鮮関連の新聞記事切り抜きを寄贈いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。まだざっと目を通しただけですが、いくつも「そういえばこんなことがあった」「こんなことがあったとは知らなかった」という情報がありました。
3年前の秋田の現地調査のときも救う会秋田の方が昭和38年当時の地元紙のベタ記事から能代事件における水中スクーターの存在を知らせてくれたことがありました。既に公になった情報の中に実はかなり重要なものが眠っているのではないか。あらためてそれを感じた次第です。報道関係の方も、ぜひ自社の過去の報道にそういうものがないか調べていただきたいと思います。
以下はその一つ、昭和63年(1988)2月10日付産経新聞(当時「サンケイ」)の記事です。ここに出てくるB子さんの妹さんは李恩恵ではなかったわけですが、その後一体どうなったのでしょう。
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教育係の恩恵 九十九里で不明の女性か 警視庁に有力情報 人相酷似、3歳児の母
大韓航空機事件で、警察庁など捜査当局は金賢姫(26)の日本人化教育係「李恩恵(リ・ウンヘ)」の身元確認作業を進めているが、9日、都内に住む会社経営の男性から「十年ほど前、恋人の朝鮮人男性と千葉県の九十九里海岸に出かけて行方不明になった同県の女性ではないか」という情報が警視庁に寄せられた。同庁公安部は通報者から詳しい敬意を聞く一方、警察庁を通じて千葉県警に連絡して不明女性の家族らから事情聴取を行う。
この情報は、9日午後1時20分ごろ、会社経営のAさんから110番通報で寄せられた。Aさんは、10年程前に知り合いのゴルフ場キャディー、B子さんからこの話を聞いていたが、7日に公開された「恩恵」の似顔絵写真がB子さんによく似ていたため、「もしやB子さんの妹ではないか」と連絡したという。
同公安部がAさんから詳しく聞いたところによると、Aさんが会員になっている千葉県内のゴルフ場でキャディーをしていた同県在住のB子さんが「妹が恋人の朝鮮人男性と一緒に九十九里海岸に釣りに出かけ、海に転落して行方不明になった」と、Aさんに話した。B子さんの妹は当時20歳位で、3歳ぐらいの幼い子供を抱えており、酒、たばこが好きだったという。
恋人の朝鮮人男性が地元警察などに届け出たのかどうかは確認されていないが、B子さんは、この男性が事故後も何度かゴルフ場に来てプレーをしていたと話していたという。公安部では同日夕、警察庁を通じて千葉県警に連絡。同県警で当時の事故扱い書や捜索願の有無などの確認作業を急いでいるが、同日までの調査では捜索願が出されている事実は確認されていない。
このため、警視庁ではさらに千葉県警と連絡をとり、十年前に九十九里海岸で該当する事故があったのかどうかの詰めを急ぐとともに、B子さんの所在を割り出して詳しく事情を聴く。
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