特定失踪者リスト及び写真について
【調査会NEWS1573】(26.6.11)
このところ報道各社及び各県から当該県における失踪者の氏名・ご家族の連絡先を知りたいというお問い合わせ、また写真が欲しいというご連絡があいついでいます。
個別に対応していると本来の活動に支障をきたすため、現在氏名については一括して分かるようにする作業をしています。ご家族の連絡先は公開したときに発表していますが、これはそのまま一般の方も見られるようにはできないため、お知らせの仕方を検討しています。
失踪者の写真は中央紙については本社社会部の担当者、テレビについてはキー局の拉致担当者にお渡しし、支局・系列局への対応をお願いすることになるかと思います。地方紙については個別対応になるでしょうが、「なりすまし」で情報を得ようとする人間もいる可能性があり、多少のご迷惑をお掛けする可能性があります。ご了承下さい。なお、明日12日頃までには対応できるようになると思います。それについてはこのメールニュースでお知らせします。
なお、こういう状態で特定失踪者のご家族への取材も多くなっているのは問題を明らかにしていくという点ではありがたいのですが、ご家族によっては高齢で取材の負担が大きい方も少なくありません。個別に相当の差があるので一概には言えないのですが、報道関係の皆様には可能な限りメディアスクラムにならないようご配慮いただきたくお願いします。
ところで、「失踪場所」について、これは正直なところ分からないケースが多いのは度々お伝えしている通りです。
例えば山本美保さんの場合最後に目撃されたのが甲府で、遺留品のセカンドバックが発見されたのは柏崎です。状況からして遺留品は自殺を偽装するための偽装工作で現地工作員や協力者によってあえてここに置かれた可能性が少なくありません。そうであれば山本美保さんは柏崎には来ていないことになります。甲府と柏崎、どちらを「失踪場所」とするか微妙になってきます(警察の発表した山形の遺体は別人ですから無関係)。
そこでとりあえず最後の手がかりがあった場所を「最終失踪関連地点」としています。その場合は山本美保さんなら柏崎になりますが、当然ながらそれはその場所で間違いなく事件に遭遇して強制的に拉致されたという確証があるわけではありません。
また、調査会の独自リスト約470人であれ、当初868人の警察リストであれ、それはあくまで一つの参考値でしかありません。調査会の独自リストの大半は警察リストと重なっていますが、いずれにしてもその中には拉致でないことが分かる人が含まれているはずですし、またこのどちらのリストにも入っていない拉致被害者もいるからです。
報道関係の方や自治体の方には人数にこだわる方が多く、それはそれで仕方ないのですが、数字はあくまで参考でしかないということをご理解いただければ幸いです。
少なくとも言えることは、政府認定者よりはるかに多くの人が拉致されているということです。そしてそれが根本的問題だと思います。
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