目くらまし?
【調査会NEWS1594】(26.7.10)
今日の日経はトップで「生存者リストに複数の拉致被害者 北朝鮮、約30人提示」という記事を載せました。先週の木曜日に続くスクープです。前回同様政府が「事実無根」とするのかどうか知りませんが、極めて詳細な内容であり、韓国のマスコミならともかく日経が裏も取らずにこういう報道をするとは思えません。報道の「根」は官邸あたりではないでしょうか。
だとすると、あくまで推測ですが、大騒ぎしている「特別調査委員会」というのは、単なる目くらましであって、実は別のところで話が進んでいるということになります。実際日経の記事ではこのリストを北朝鮮は「今年はじめの時点」で作成したことになっています。
それが本当かどうかは別として、確証を持てないものまで含めれば何年も前から様々な形でリストが官邸に届いていることは間違いありません。5月29日のストックホルムでの合意に関係なく、動きは遥か前から進んでいたということでしょう。
もしそうだとすれば、なぜこんな面倒臭いことをするのか。交渉ごとですからすべて明らかにするのは無理にしても、何か意味があるのだろうと思います。ひねくれた解釈をすれば「そのとき」に備えた準備をしているのではないか、「8月下旬から9月上旬」というのは北朝鮮に与えた時間というより、リストを受け取った日本側にとって対応に必要な時間とも考えられるのではないでしょうか。
拉致問題が明らかになって困るのは北朝鮮だけではありません。日本の中でもそれまでの不作為や隠蔽が当然明らかになります。今関わっている人たちの大部分は無関係であっても、政府としては「昔のこと」と済ませることはできません。少なくとも最低限の格好を付ける必要はあるはずです。
また、北朝鮮側からは当然「これで終わらせるのなら交渉に応じる」と言ってきているでしょう。何らかの「決着」を付けなければならないという事情もあると思います。この点は民主党政権時代にもそのようなことを聞いたことがあり、今に始まったことではありません。
これからまた色々な情報が流されるでしょう。日本政府の意図以外に、例えば米国や韓国、あるいは中国が妨害するための情報を流すかも知れません。いずれにしても目の前のことにあまり惑わされてはいけないでしょう。
今の政府ができる限界と、国家としてできる限界は別のところにあります。安倍政権にはぎりぎりのところまでがんばっていただかなければなりませんが、ことは一つの政権だけで解決できるような問題ではありません。その意味で最後は国民の覚悟にかかっていると思うのです。
▲現在の「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです
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■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等
★7月11日(火)18:10 MBS(関西地域)「ニュースVOICE」
★CS放送チャンネル桜「防人の道」
放送済み・インターネットで視聴可能
http://youtu.be/zT-q5z9eG0Y
★7月17日(木)18:30「拉致問題講演会」(特定失踪者問題調査会主催)
●鶴岡市勤労者会館(0235-25-2548)
●代表荒木他調査会役員が参加
●問合せ:調査会齋藤純一理事(090-2972-8175)
★7月19日(土) 14:00 「全ての拉致被害者の救出を求める神奈川緊急集会」(救う会神奈川主催)
●横浜情報文化センター(日本大通り駅下車すぐ)
●常務理事杉野が参加
●問合せ:救う会神奈川事務局(090-9816-2187)
★8月11日(月)14:00「秋田緊急集会」(救う会秋田主催)
●代表荒木が参加
●問合せ:松村代表(090-3368-3155)
★9月13日(土)14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724
★11月9日(日)13:30「大阪ブルーリボンの会講演会」(同会主催)
●大阪市中央公会堂(京阪電鉄中之島線なにわ橋駅下車1分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪ブルーリボンの会 06-6121-2306
★11月13日(木)19:30「北朝鮮による拉致被害者全員の救出を求めるつどい」(日本会議福山主催)
●エフピコRiM(福山駅徒歩5分)
●代表荒木他役員が参加
●問合せ:日本会議広島 福山支部 084-922-1332
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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