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2015年1月28日

「情報」の扱いについて

【調査会NEWS1772】(27.1.28)

 今回第25回の現地調査の準備過程で、あらためて情報の重要性、そしてその不確実性を認識している。

 今回の現調は印刷関係者に焦点を当てた。日高信夫さん・小林榮さん・早坂勝男さんは次の各点が共通する。

  (1)昭和40年代前半(小林さん・日高さん昭和41年、早坂さん43年)
  (2)20代前半(小林さん23歳、日高さん21歳、早坂さん24歳)
  (3)男性
  (4)地方出身者が東京で失踪(小林さん茨城、日高さん鹿児島、早坂さん宮城)
  (5)印刷関係の仕事(小林さんは健康保険上は印刷会社を辞めたことになっている が、その印刷会社から失踪した旨の手紙が実家に届いている)

 そして日高さんについては脱北者が「1994年に平壌の病院で会っている」と証言をしている。この脱北者は最近も日本の報道機関のインタビューに応じているが、最初に日高さんと思われる男性の情報を明らかにした時点(平成18年8月)で、全く外部に出ていない情報(幽霊の話、占いが好きだったこと、肩を揺らせるような歩き方など)が一致するため調査会としては1000番代リスト(拉致濃厚)に入れている。

 日高さんが拉致濃厚であれば極めて類似した失踪の仕方をしている小林さん、早坂さんについても同様の見方が成り立つ。今回事前調査の過程で明らかになってきたこと、29日の現地調査の結果及び今後の調査において2人に拉致を疑わせる要素が明らかになれば拉致濃厚の扱いになることも当然考えられるだろう。

 ところで、日高さんの目撃情報が初めて出たとき、当時の漆間巌警察庁長官は拉致認定は難しいとの見解を明らかにしている。そして警察は3人について捜査はしているものの、ほとんど真相究明が先に進んだ形跡はない。

 この3人が拉致されたということを100パーセント証明することは本人たちが出てこない限り絶対に不可能である。情報収集の目的が拉致認定であれば、それはできないということだ。「一件でも違えば北朝鮮に反撃される」という漆間長官の言葉からすれば当然の帰結である。

 しかしこの3人が拉致だった場合、日高さんの情報が出てから9年、失踪からは50年近くが経過しているのであり、この間放置されたことについての責任も問われるべきであるのは明らかだ。

 今回の人質事件と同様、拉致問題は時間の制約があることであり、僅かな情報を頼りに、救出を実現させなければならないことを考えると、単に「そのことは知っていた」という言い訳のための情報収集に終始するのは犯罪的ですらあり、厳しく責任を問われるべきである。

 政府には再度救出のための情報収集にあたることを求めたい。また、私たちも政府に頼らず救出ができるようにするための情報収集にさらに力を入れる所存である。

       平成27年1月27日
                特定失踪者問題調査会代表 荒木和博
▲現在「しおかぜ」放送時間と周波数は以下の通りです

夜 22:30〜23:30 5910kHz、5985kHz、6135kHz のいずれか
深夜 1:00〜2:00 5910kHz、5955kHz、6110kHz のいずれか

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★「正論」2月号
●代表荒木がシンポジウムのパネラーとして「自衛隊特殊部隊の元リーダーが語る拉致の解決策」の中で発言。

★「WiLL」2月号
●代表荒木が「北朝鮮に誠意は通じない」と題して寄稿

★チャンネル桜・防人の道「対北朝鮮ラジオ放送シンポジウム報告・特番「しおかぜコンサート」の意義」
●専務理事村尾が出演
●放送済み。下記のYouTubeでご覧になれます。
http://youtu.be/aylYH105Q2k

★2月1日(日)14:00「拉致問題を考える国民の集いin宮城」(政府拉致問題対策本部・宮城県主催)
●仙台市福祉プラザふれあいホール(仙台市青葉区五橋2-12-2 地下鉄五橋駅前)
●代表荒木が参加
●問合せ:宮城県国際経済・交流課(022-211-2277)

★2月26日(木)14:00「シンポジウム『拉致被害者救出と自衛隊(3)』」(予備役ブルーリボンの会主催)
●衆議院第1議員会館(国会議事堂前駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:info@yobieki-br.jp(事前申込制)


★3月15日(木)13:00 大澤孝司さんと再会を果たす会総会(同会主催)
●巻公民館(JR越後線巻駅8分 0256-72-3329)
●代表荒木が参加

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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特定失踪者問題調査会ニュース
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発行責任 者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会
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