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2015年6月11日

1万キロ現地調査第26回終了後の追加情報等

【調査会NEWS1896】(27.6.11)

■1万キロ現地調査第26回終了後の追加情報等

本日の記者会見で蘇武さんについての発表と同時に以下の通り発表しました。

1、城崎瑛子さんについて

A 現調以後確認された事項

(1) 当時、遺留品とされたケーキの購入先について

 当時、岩内漁港の堤防に残された遺留品の中に箱に入ったケーキがあり、「購入先が不明」となっていたが追跡調査の結果、購入先が判明した。根拠は、当時のことを記憶している共和町出身者の証言である。この店舗は岩内駅及びバスターミナル近くに位置し、現在も営業しているが現在は代が代わり、当時の証言を得ることは出来ていない。

(2) 城崎瑛子さんの岩内町との関係について

 瑛子さんは失踪前年の昭和41年(1966)年春に共和町の高校を卒業し、実家で家事手伝いをしていたが年末から岩内町万代に所在した叔父宅に翌昭和42(1967)年2月頃までの約3ヶ月間下宿し、岩内町高台の服装学院に編物と洋裁の修得のため通っていたことが家族等の証言から今回明らかになった。

(3) 服地の購入先について

 当時、ケーキと同様に岩内漁港の堤防に残された服地についても、おおよその購入先2店舗が絞り込まれたが、そのうち1店舗は経営者が他界され、店舗もなくなっていることから断定には至っていない。もう1店舗は現在も所在するが、やはり当時の経営者は他界され、現在の経営者も当時の記憶はないとのことで、こちらも断定には至っていない。

B 調査結果から推測される事項

(1) 瑛子さんの当日の行動先

失踪当日、瑛子さんが自宅を出た時間帯(午前8時頃と9時頃の2説あり)、岩内漁港の堤防で瑛子さんの持物が発見された正午頃という時間及び今回の追跡調査で新たに判明した事項から、当日の瑛子さんの行動がある程度絞り込まれた。

 岩内町に到着した瑛子さんは岩内町高台付近の洋品店に立ち寄り、服地を購入したあと岩内駅前の菓子店に寄りケーキを購入、この時点で共和町に帰宅する予定だったと判断される。購入したのがバスターミナルの近くであり、常識的にはケーキを購入してからあちこち移動するとは考えにくい。ケーキ購入直後に瑛子さんの身に異変が起き、帰宅が叶わなかったのではないか。

(2) 拉致の可能性

 現地調査結果及び今回の追加情報などから次のようなことが考えられる

・堤防に置かれていた遺留品の状況などから自殺及び自殺を偽装して本人が自分の意志で失踪した可能性も低い。ということは遺留品を何者かが自殺を偽装するために堤防に置いたと考えられる。この状況は山本美保さん・秋田美輪さんのセカンドバックなど類似した失踪が多数あることからも可能性が高い。

・城崎瑛子さんが岩内市街で買い物をしてから堤防で遺留品が見つかるまでは最大限午前中の3時間程度であり、買い物をした範囲も岩内の中心部である。ここで日中いきなり拉致されることは考えにくい。

・その前提からすると城崎さんは岩内に下宿していた3か月間ないし服装学院に通っていたときに何らかの理由で目を付けられていて、失踪当日面識のある人物に誘引され、その後強制的に拉致された可能性が考えられる。場合によっては何日か前にその人物と会う約束をして岩内に赴いた可能性もあると思われる。

2、昭和40年代前半の北海道に関するマッピングリスト

(1) 若い女性

 前から指摘していることだが北海道では昭和40年代前半若い女性の失踪が相次いでいる。今回発表した蘇武てつ子さんもその1人である。

※氏名・失踪時期・最終失踪関連地点・当時年齢・キーワード

蘇武てつ子   昭和42年(1967)1月9日 ・帯広・24歳
吉田雪江       〃    1月28日・釧路・17歳
城崎瑛子       〃    4月21日・岩内・20歳
岡田優子       〃    10月23日・常呂・14歳
国井えりこ 昭和43年(1968)12月12日・網走・17歳
長谷川文子 昭和44年(1969)3月 ・美唄・17歳

 少し時期がずれるが今回調査対象だった名取志津子さんも若い女性で近い時期の失踪である。
名取志津子 昭和46年(1971)12月2日 ・北檜山・19歳

 また若い女性でないケースでもこの時期北海道では公開分だけでも以下の失踪者がおり、うち紙谷さん親子の圭運丸事件と斎藤裕さんは「拉致濃厚」(通称1000番代リスト)にしている。

吉田信夫 昭和40年(1965)5月25日 ・札幌ないし小樽・29歳
西平カメ      〃    10月 ・帯広・37歳
山崎博司  昭和42年(1967)5月8日 ・士別・23歳
紙谷慶五郎・圭剛・礼人・速水 〃 11月7日・雄武・55歳・26歳・19歳・16歳
斎藤裕 昭和43年(1968)12月1日 ・稚内・18歳

 さらに、今回事後調査の過程で次のような事件もあったことが分かった。

◎「かねた丸」遭難

 昭和42年(1967 )12月11日小樽港から出港し天売島北方の武蔵堆漁場でスケソウダラの底引き網漁をしていた「かねた丸」(82トン、16人乗り)が同月15日の15時に小樽漁業無線局との定時連絡を行った後連絡を断ち、その後の捜索で船体の一部や無人のボートが発見された。遭難と判断され、捜索も打ち切られたが、かねた丸の遭難信号用のSOSブイが発見された際には「外力によって壊れ信号が発信されなかった」と報道されている。

 ブイは100メートルの上空から海面に落下させても信号を発する強度を持ち、バッテリーも交換していたといい、シケで遭難したにしては不自然な遭難とも言える。圭運丸事件の翌月の事件であり、海上拉致などの可能性も含めて検討の必要があると思われる。ただし、本件に関しては報道より情報を得たもので依頼等ご家族からの接触はない。

(2)洋裁・和裁に関連する失踪
 
 拉致被害者である地村富貴恵さん、松本京子さんを始めとする服飾・編み物教室等に関連するキーワードで、共通点のある特定失踪者が複数存在する。城崎瑛子さん及び今回新たに発表した蘇武てつ子さんもここに含まれる。

※氏名・失踪時期・最終失踪関連地点・当時年齢・キーワード
非公開女性  昭和29年(1954) ・栃木・20歳・服装学校
井上征子   昭和37年(1962)12月6日・東京・18歳・洋裁学校
金姫順     〃  1月 ・新潟又は富山・20歳・洋裁技能及び手芸
山形キセ 昭和40年(1965) ・神奈川・22歳・住込み和裁見習
坂本とし子   〃  6月9日 ・東京都・22歳・編み物教室
蘇武てつ子  昭和42年(1967)1月9日 ・北海道・24歳・編み物教室
城崎瑛子  〃    4月21日 ・北海道・20歳・服装学校
非公開女性 昭和46年(1971)3月 ・東京・21歳・洋裁学校
益田ひろみ 昭和48年(1973)3月 ・島根・21歳・呉服店勤務
松本京子 昭和52年(1977)10月21日 ・鳥取・29歳・編み物教室
地村富貴恵 昭和53年(1978)7月7日 ・福井・23歳・被服店勤務

 推測の域を出ないが、なぜこうなるのかについては若い女性を拉致せよとの命令があり、日本国内の工作員・協力者に示されたターゲット選択の基準に「服飾関係」というものがあった可能性がある。あるいは技術者として拉致をされたのかも知れない。

▲現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです
夜 22:30-23:30 5985kHz、6020kHz、6135kHz のいずれか (100kw)
深夜 1:00-2:00 5985kHz(300kw)

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★チャンネル桜「防人の道」ストックホルム合意から一年[桜H27/6/8]
●代表荒木が出演
https://youtu.be/-EpSQtP9oN4

★言論テレビ『花田編集長の右向け右!「WiLL」場外論戦』
●代表荒木が出演
http://www.genron.tv/ch/hanada/
(会員限定)

★6月17日(水)18:00 草莽私塾(同会主催)
●かでる2・7(札幌市中央区北2条西7丁目 道民活動センタービル 011-204-5100)
●代表荒木が参加
●問合せ:出口塾頭(011-737-1798)

★6月19日(金)15:00 防人を励ます会講演会(同会主催)
●FI(エフアイ)ビル8階(高田馬場駅徒歩3分)
●代表荒木が参加

★6月20日(土)13:00 集会(救う会秋田・由利本荘地区主催)
●由利本荘市市民交流学習センター(由利本荘市上大野 0184-24-4344)
●代表荒木が参加

★6月27日(土)13:00 「拉致被害者救出と自衛隊」シンポジウム(予備役ブルーリボンの会主催)
●拓殖大学文京キャンパス(地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅徒歩3分)
●代表荒木が参加

★7月26日(土)14:00 民社人権会議講演会「拉致被害者救出に向けて私たちは何をなすべきか」(同会主催)
●大阪リバーサイドホテル(大阪環状線桜ノ宮駅徒歩3分 Tel06-6298-3251)
●代表荒木が参加

★8月9日(日)13:30 下関集会(救う会山口・「山口県特定失踪者家族会」を支援する会主催)
●下関市民会館(JR下関駅前 083-231-6401)
●代表荒木が参加

★9月12日(土) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★9月13日(日)福島集会(救う会ふくしま主催)
●代表荒木が参加

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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特定失踪者問題調査会ニュース
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発行責任 者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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●カンパのご協力をよろしくお願いします。
郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会
銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会
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