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2015年9月 2日

大砲も動かせない 【調査会NEWS1970】(27.9.2)

 韓国の大手紙「朝鮮日報」のインターネットサイト「朝鮮.com」に面白い記事が載っていました。タイトルは「『準戦時状態のとき北朝鮮軍人・住民皆全滅の恐怖に震える』…戦力老朽化で大砲を動かすのにトラクターや女性まで動員」というもの。自由アジア放送と自由北韓放送の引用なので要点だけ整理して下に付けておきます。北朝鮮があの威勢の良さとは裏腹に、およそ全面戦争のできる状態ではないことが分かります。国家としての基礎体力がないのですから、この状況を画期的に改善することは不可能です。

 そうなるとやるのはABC、つまり核兵器と生物化学兵器、あるいは特殊部隊という、通常兵器に比べればコストのかからない手段か、そうでなければこの間の地雷のような脅かし、つまりゆすりたかりの類ということです。戦争というのは今一部で大騒ぎしているようなマンガチックなものではなく、政治目的を達成するのに軍事力を使うことです。「やるぞ」というポーズだけで一発の弾も撃たなくても相手が言うことを聞けばそれで良いのです。

 韓国は休戦ラインから最短僅か40キロという位置に首都であり韓国の中心ソウルが位置するという、軍事的には非常に不利な状況にあります。そしてソウルと休戦ラインの間には大規模な団地がいくつも存在します。ロケット砲はソウルに届きます。団地に砲弾でも飛んでくればパニックになりますしソウルがたとえ一部でも破壊されれば機能は停止し、外資が逃げ出して経済は破綻、大混乱に陥ります。まともに大砲が引っ張り出せないような朝鮮人民軍でも脅かしはできるのです。

 現状が続く限りこれからも小規模な衝突は色々起き、恐らく南北の青年たちが何人も命を失うでしょうが、今回の一連の騒ぎをもって「戦争の危機」とか「戦争を回避」といったようなものではないことは理解しておくべきです。拉致被害者救出ももちろんそうですが、この構造事態を変えなければ根本的な解決はできません。

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(「朝鮮.com」記事要約)

・米国の自由アジア放送(RFA)は30日「金正恩が人民軍最高司令官名義で「火の作戦進入が可能な完全武装した戦時状態」を宣布した去る21日江原道駐屯人民軍第5軍団砲部隊が砲台陣地をまともに構築できなかった」と報道した。

・去る26日江原道で突撃隊(国家や地方の建設工事のため動員された人員)生活をする息子と通話をしたという咸鏡北道のある消息通は「完全戦闘態勢」と言うが本当に戦争が起きれば手を出す間もなくやられてしまうだろう」と現地軍人たちがため息をついていると明らかにした。

・21日前方部隊には「戦時状態」が、後方と民間には「準戦時状態」が宣布されると洗浦畜産団地、草地造成事業に動員された咸鏡北道突撃隊員も作業を中断して軍人の戦闘装備移動を手助けするのに動員されたが野砲を運搬する牽引車が故障で稼働できず突撃隊車輌と共同農場のトラクターまで総動員され、動かせない砲のために兵士たちは恐怖感を隠せなかったとのことだ。

・消息通は「牽引車に燃料がない上に突然の機動命令に半分以上が故障で動かせなかった。周辺民間人の車輌を根こそぎ動員してやっと牽引砲を動かすことができた」と語った。

・平安北道のある消息通はRFAに「今回われわれが国際社会を相手にまた演劇をした。万一準戦時状態宣布が戦争に至れば間違いなく敗北しただろう」と言って現地の緊迫した雰囲気を説明した。

・別の平安南道のある消息通は「戦時体制が宣布された後平安南道と隣接している黄海北道の砲部隊に3時間以内に最前方陣地を設置せよという命令が下されたが20時間過ぎてやっと陣地を設けることができた」と言った。彼は「砲を引っ張り出すために軍部隊の家族と周辺共同農場員が蟻のように取りついてやらなければならなかった。当時兵士たちは語り得ない恐怖感にとりつかれたが今は作戦命令を時間内に遂行できなかった軍指揮官が処罰を恐れている」と語った。

・自由北韓放送(韓国の民間対北放送)も当時北韓軍の戦力配置過程で装備の50%程度が老朽化のために陣地を設けられなかったものと伝えられたと最近報道した。

・北朝鮮軍の消息通が「今回前線軍団に下された『準戦時状態宣布』を通して軍装備がいい加減なものであることが明らかになった。全国が『戦時状態だ』と言って沸き返ったが実際に戦争が起きても敵に対応する準備すらできていなかった」と心情をあらわに下とこのメディアは伝えた。

・消息通は「前線軍団の武器、弾薬、兵器物資が実戦配置するのに余りに老朽化したということを知った。軍団兵器課では平常時正確な統計作成と掌握、管理取扱いに関心を置いていなかったところに突然下された準戦時状態に当惑した」と説明した。

・続いて「砲牽引車に入れる燃料すらなく、家族小隊の女たちと指揮官の子女まで動員され人力で砲を陣地まで引っ張っていった。22日3軍団(南浦)、7軍団(咸興)、8軍団(新義州)で起動できる装備を全て動員したが完全武装で全面戦をするには役不足だった。前線軍団の戦争遂行能力が顕著に低下したことについて最高司令部から派遣された作戦指揮官すら言葉を失い、あたふたと中央軍事委員会命令で26日には全軍の武器、弾薬に対する再点検指示が下された」と伝えた。

・消息通は「やがて前線軍団指揮官に全般的な武器、戦術器材の管理事業を上手くできないことに対する責任と追及が下されるだろう。総参謀部兵器曲兵器検閲部から軍団司令部級単位はもちろん、保衛司令部、護衛司令部、人民保安省、国家安全保衛部、軍需動員総局、中央党6処、1旅団など直属単位まで戦闘技術機材に対する大々的な検閲があるだろう」と語った。

・消息通は「準戦時宣布を通して人民軍戦闘動員準備を見つめてきた家族と人民は『準戦時が解除されて幸いだ。もし戦争が起きていたらまともに戦うこともできずに皆死んでしまうところだった』と胸をなでおろしている」と伝えた。
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▲現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです
夜 22:30-23:30 5985kHz、6020kHz、6135kHz のいずれか (100kw)
深夜 1:00-2:00 5985kHz(300kw)

■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★チャンネル桜「防人の道」 「今、平和について考える[桜H27/8/25]」
●代表荒木が出演
https://youtu.be/wlL325a7X4U

★9月5日(土) 13:30「山本美保さんDNAデータ偽装事件の真相を究明する集い」(山本美保さんDNAデータ偽装事件の真相を究明する会主催)
●小石川運動場会議室(飯田橋駅徒歩5分 03-3811-4507)
●代表荒木他役員が参加

★9月12日(土) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

★9月13日(日) 14:00「国民大集会」(家族会・救う会・拉致議連等主催)
●日比谷公会堂(千代田区日比谷公園1-3 Tel 03-3591-6368 地下鉄霞が駅B2・ C4 出口、内幸町駅A7出口、日比谷駅徒歩3分)
●専務理事村尾他役員が参加
●問い合わせ:救う会全国協議会(03-3946-5780)

★9月13日(日)14:00 救う会ふくしま講演会(同会主催)
●「コラッセ」(福島駅西口3分 024-525-4089)
●代表荒木が参加
●問合せ:救う会福島(090-2978-3676)。

★11月1日(日) 13:00「拉致・特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」(福井県特定失踪者の真相究明を願う会主催)
●おおい町悠久館(小浜線若狭本郷駅徒歩20分 0770-77-2812)
●代表荒木が参加

★11月14日(土)14:00 拉致問題講演会(群馬県主催)
●北橘公民館(渋川市北橘町真壁2354 0279-52-2300)
●代表荒木が参加
●問合せ:群馬県健康福祉部健康福祉課総合政策係(027-226-5516)

★11月21日(土) 13:00「拉致問題から見える日本の姿」(国際ロータリー第2660地区主催)
●コングレコンベンションセンター(大阪駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪天満橋ロータリークラブ(06-6344-0120)

★11月28日(土)茨城県民集会(救う会いばらき主催)
●水戸市
●代表荒木が参加

★11月29日(日) 岩国集会
●岩国市
●代表荒木が参加

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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発行責任 者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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●カンパのご協力をよろしくお願いします。
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