大臣メッセージ/しおかぜ10周年 【調査会NEWS2028】(27.10.30)
■大臣メッセージ収録
先日の大臣面会の際に快諾頂いた加藤勝信拉致問題担当大臣のメッセージ収録が、11月2日、13:00〜約20分間、大臣室にて実施されることになりました。
快諾頂いた際、加藤大臣の表情からは大変前向きな姿勢を感じていましたので、こちらからも是非ご自分のお言葉でお話頂ければと伝え、お願いしております。これまでも歴代拉致担当大臣には「しおかぜ」メッセージの収録をお願いし実施しておりますが、今回は「しおかぜ」も10周年となりますので、是非ともその番組の中でご紹介させて頂く予定にしております。
マスコミの皆さんの取材は頭撮りどころかフルオープン(最初から最後まで取材可能)ですが、詳細は拉致問題対策本部へお問い合わせ下さい。
■しおかぜ10周年
専務理事 村尾建兒
2005年10月30日、夜23:30から1日30分間で放送を開始した「しおかぜ」は、本日で丸10年を迎える事になってしまいました。
放送初日には配信委託会社が英国であったためサマータイムの影響により電波発信が遅れ、いきなりのトラブルとなった事、そして、1時間後にラジオからメインテーマの「ふるさと」が流れ「こちらはしおかぜです」と聴こえた瞬間の感動は今でも忘れる事は出来ません。
始まりは、韓国で対北放送を行う自由北韓放送のキム・ソンミン代表が当時のネットラジオ放送から短波放送へ切り替えると産経新聞が報道したのが2005年7月、それを見た代表荒木がソウルへ飛び、英国の配信委託会社「VTコミニュケーションズ」(当時)を紹介され、今度は即ロンドンへ、帰って来た時には「10月30日から放送する契約をまとめてきたので、君がやるしかないね」と笑顔で言われた事は昨日のように覚えてします。
ラジオ使ったプロパガンダ放送や呼びかけは、東西冷戦下で実施されていた「ラジオフリーヨーロッパ/リバティ」やコロンビアで邦人企業の幹部を誘拐し身代金を要求する事件の際、ご家族が犯人集団の拠点となる山岳地帯へラジオを通じて呼びかけた事など、実績や有効性は十分理解していましたが、ラジオ番組を作るというのは簡単ではありません。ましてや北朝鮮向けに放送をやった事のある日本人は誰も存在しません。不安定である短波帯の電波からどう放送を見つけさせるのか、番組構成や著作権の問題などクリアしなければならない課題は山ほどありました。
そして、毎日30分1週間放送するために制作した番組は、調査会の失踪者公開リストと政府認定者未帰還者の名前を読み上げる内容を失踪・拉致の年代順に7本用意。収録は事務所の会議テーブルで行うしかなかったので、電話やインターフォンが鳴ればNGとなり、対策として選んだのは夜間に収録する事。機材もお金も全く無く、私が自宅からマルチレコーダーとマイクを用意し、4chを使ってカセットテープへアナウンスを収録。編集、BGMを挿入し、再編集しミックスダウンという今からでは考えられない状況で、番組が出来上がったのは10月半ば過ぎでした。
放送開始後、各メディアから「しおかぜ」のニュースが流れると、多くの皆様から応援や寄付金を頂けるようになり、放送時間の拡大や新たな機材の導入、悲惨な収録環境を見かねた自衛官の方が休暇を取って泊まり込みで手作りのスタジオを建造してくれた事など、多くの皆様のご支援とご理解に支えられて来た事も忘れられない出来事です。
放送開始から半年、2006年のゴールデンウィーク、突如「しおかぜ」を襲った妨害電波。放送開始前には必ず北朝鮮は妨害電波を発信してくると多数の方から助言を頂いていました。しかし約半年間まったく北朝鮮から反応がなかった事に、少々寂しさを感じていたのが正直な気持ちでしたが、妨害が始まって見るとその凄まじい雑音は恐怖すら感じる激しい物でした。と同時にこれで「しおかぜ」も完全に北朝鮮に認知され、妨害電波を出すという事は北朝鮮内部に「しおかぜ」を聴かせたくない拉致被害者が確実に存在すると確信を得たのもこの時でした。
私自身「しおかぜ」をやりながらとても不可解に思っていた事がありました。それは「日本人を助ける為の放送を、何故日本からやれないのか」という事です。この件については多くの国会議員の皆様などにもご理解頂き、国会で「しおかぜ」についての質問が度々上がるようになりました。
2007年3月末からは茨城県のKDDI八俣送信所から電波を送信することが、第1次安倍政権の政治決断により可能となり、総務省より無線局の免許と複数周波数の割当を頂き、妨害電波対策も強化され、さらにこの10月25日からは全ての放送時間を国内最大送信出力である300kW送信を実現する事が出来ました。これも多くの皆様のご理解とご尽力によるものと感謝すると共に、多くの国民が「しおかぜ」の有効性を理解して頂けたからこその結果と思っています。
一時は資金難により放送時間縮小を記者会見で訴え、マスコミの報道によりびっくりする程寄付金が集まった事など、ちょっと振り返るだけでもここには書ききれない数々の出来事がありますが、何より放送開始時には、まさか10年というこんなに長い年月、放送を続ける事は全く想定していませんでした。しかし、逆を言えばこの間に拉致問題の解決が出来ていなという現実があり、我々にも責任の一端があると痛感しています。放送開始から「全ての拉致被害者を救出するまで放送を続ける」と宣言した事は今も全く変わっていません。どんなに資金難となってもこれだけは必ず全うします。
ここまで「しおかぜ」が続けて来られたのはひとえに皆様方のご支援と、多くの国民に拉致被害者救出への強い願いがあった事に尽きるでしょう。今後も拉致被害者と北朝鮮に囚われた同胞の希望の光となるため、番組内容の充実、受信環境の確保、妨害電波対策、さらには現在模索検討中の中波送信も含めて、あらゆる手段を使って邁進して参ります。引き続き、皆様のご理解とお力添え何卒よろしくお願い申し上げます。
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▲現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです
22:00〜23:00 5910kHz 5985kHz 6135kHz 7400kHz(300kW)のいずれか
1:00〜2:00 5910kHz 5955kHz 5985kHz(300kW) 5990kHz(300kW)のいずれか
■調査会役員の参加する講演会(一般公開の拉致問題に関係するイベント)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等
★11月1日(日) 13:00「拉致・特定失踪者問題の早期解決を願う福井県集会」(福井県特定失踪者の真相究明を願う会主催)
●おおい町悠久館(小浜線若狭本郷駅徒歩20分 0770-77-2812)
●代表荒木・副代表岡田・理事北條が参加
★11月14日(土)14:00 拉致問題講演会(群馬県主催)
●北橘公民館(渋川市北橘町真壁2354 0279-52-2300)
●代表荒木が参加
●問合せ:群馬県健康福祉部健康福祉課総合政策係(027-226-5516)
★11月15日(日)15:00 日本会議世田谷・目黒支部秋期時事講演会(同支部主催)
●目黒区青少年プラザ(中目黒駅徒歩10分 03-5721-8575)
●代表荒木が参加
●問合せ:伊藤さん(090-1204-9291)
★11月21日(土) 13:00「拉致問題から見える日本の姿」(国際ロータリー第2660地区主催)
●コングレコンベンションセンター(大阪駅徒歩3分)
●代表荒木が参加
●問合せ:大阪天満橋ロータリークラブ(06-6344-0120)
★11月27日(金)民社人権会議講演会(同会主催)
●UAゼンセン会館(東京都千代田区九段南4-8-16 Tel03-3288-3549)
※JR・地下鉄市ケ谷駅下車3分 日本棋院斜向い
●代表荒木が参加
●問合せ:武藤事務局長(090-8941-8677)
★11月28日(土)14:30 「すべての拉致被害者を救出するぞ!国民の集い in いばらき」(政府拉致問題対策本部・茨城県・水戸市主催)
●県民文化センター(水戸駅からバス10分 文化センター前下車)
●代表荒木が参加
●問合せ:茨城県保健福祉部福祉指導課人権施策推進室(019-301-9169)※要事前申込み
★11月29日(日) 12:30 「特定失踪者中国地区大会・In 岩国集会」(同集会実行委員会主催)
●岩国市役所
●代表荒木が参加
●問合せ 加治さん(090-3377-0980)
★11月29日(日)18:00「サイコー!JAPAN!Vol.5」(ライブ)
Open:17:30 Start
●西荻ターニング(西荻窪駅徒歩3分 0422-70-6030)
●専務理事村尾が参加
●前売り予約・問合せ チーム継承(teamkeisho@saneyoshi.net)
★12月11日(金) 14:00 「人権講演会」(福岡市主催)
●アクロス福岡(福岡市中央区天神1-1-1)
●代表荒木が参加
★12月12日(土) 17:05 「トークショー 日本人拉致問題は解決するのか?」(シネマ・ノベチェント主催)
●シネマノヴェチェント(京浜急行戸部駅徒歩8分 045-548-8712)
●代表荒木が参加
●前売り予約・問合せ 同館(電話ないしメール info@cinema1900.yokohama)
★12月16日(水) 18:30 「平成の大演説会」(同会実行委員会主催)
●牛込箪笥区民ホール(新宿区箪笥町15 都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂A1出口すぐ)
●代表荒木が参加
●問合せ 展伝社(03-5314-9470)
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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特定失踪者問題調査会ニュース
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発行責任 者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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