« DVD「DNAデータ偽装事件関連映像」 【調査会NEWS2057】(27.12.7) | トップページ | パルゲンイ 【調査会NEWS2059】(27.12.9) »

2015年12月 8日

総理の責任 【調査会NEWS2058】(27.12.8)

 これが大臣宛要請文書の最後の項目です。

 要は全ての責任は総理にあるということです。現時点においては安倍総理ですが、拉致が防げず、5人以外は取り返せずにいるのですから、その意味では歴代の総理全てに責任があったということになります。そしてこれまでの総理の誰もその責任を取っていません。安倍総理はある意味拉致問題をやったことで総理になったとも言えますし、今もこの問題を解決すると言っているのですから、それができないのなら責任をとっていただかなければなりません。

 私は別に安倍政権で拉致問題の完全解決をなどと期待してはいません。この問題がそんな簡単に、一人の総理だけで解決できるような甘い問題でないことは歴史的経緯からも明らかです。だから、もし総理が責任を感じておられるなら、ともかく一歩でも二歩でも前に進めて欲しい。ご家族が望んでいるのは、政府の言葉を借りて言うなら「認定の有無にかからわず」そういうことですし、被害者本人はなおのことだと思います。

 ところで、責任という意味では帰国している5人についても彼らが北朝鮮にとらわれていた24年についてどう補償するかも手がついていません。現在の支援法は帰国した後をフォローするためのものです。私は蓮池さんらに対して「もっと話すべきだ」と、かなりきついことを言っている方だと思いますが、それは別としても彼らの失われた時間は本人の責任ではなく、まずは拉致をした北朝鮮に責任があるはずですし、そして拉致を防げなかった日本政府にも当然責任があると思います。

 しかし支援法改正の議論の中でもこの部分は全く欠落していました。おそらく皆が(これはお役所も与党も野党も)ここに手を付けると責任を明確にしなければならないので避けたのでしょう。しかし、最終的には総理の責任であっても、個別の担当者、担当部署、そしてもちろん加害者の立場の人間の責任がなくなるわけではありません。否、それを明確にしなければまた同じことが起きる可能性もあります。

 今回の要請文書への回答は、政府の方針を改めて浮き彫りにさせてくれました。今後この本質に少しでも切り込んでいくよう頑張って参ります。引き続きよろしくお願い申し上げます。
-----------------------------------------------------------
(調査会要請文書)

あらためて大臣にお聞きすることではないかも知れませんが、拉致被害者を救出する責任は誰にあるのでしょうか。総理大臣、あるいは拉致問題担当大臣、また別の閣僚でしょうか。残念ながらこれまで自民党・民主党それぞれの政権において拉致被害者救出の責任の所在は明確ではありませんでした。したがって5人の帰国以来13年、何も進展しないことに誰も責任をとってきませんでした。あらためて、被害者救出の責任が誰にあるのか、ご回答いただきたくお願い申しあげます。

(対策本部回答)

 北朝鮮による拉致問題は、政府の責任において解決すべき最重要課題です。

 政府は、総理大臣を本部長、拉致問題担当大臣、内閣官房長官及び外務大臣を副本部長とし、すべての国務大臣を構成員とする拉致問題対策本部を設置しております。対策本部においては、拉致問題に関する対応を協議し、同問題の解決のための戦略的取組及び総合的対策を推進しております。

 具体的には、平成25年1月25日の本部会合において、「拉致問題の解決に向けた方針と具体的施策」を決定し、基本方針の下、各閣僚は、本部長、副本部長を中心に連携を密にし、具体的な8項目について、それぞれの責任分野において全力を尽くすこととしております。

▲現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです
22:00〜23:00 5910kHz 5985kHz 6135kHz 7400kHz(300kW)のいずれか
1:00〜2:00 5910kHz 5955kHz 5985kHz(300kW) 5990kHz(300kW)のいずれか

■調査会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等

★12月4日記者会見の画像は以下のところでご覧になれます。
https://youtu.be/lf4dfVTNpm4

★チャンネル桜「【拉致問題アワー】特定失踪者問題調査会の取り組みと今後の展開[桜H27/11/25]」
●代表荒木が出演
https://youtu.be/FEqD2rTBbPo

★チャンネル桜「防人の道NEXT 北朝鮮向け短波放送『しおかぜ』10年・これまでとこれから[桜H27/11/11]」
●専務理事村尾が出演
https://youtu.be/FIjt2_6X09Y

★12月10日(木) 14:00 「北韓情報自由化のための韓米日国際会議」(対北放送協会・国民統一放送主催)
●白凡金九記念館(ソウル地下鉄6号線孝昌公園駅下車)
●代表荒木が参加

★12月11日(金) 14:00 「人権講演会」(福岡法務局・県・市・県人権擁護委連合会主催)
●アクロス福岡(地下鉄空港線天神駅16番出口すぐ)
●代表荒木が参加
●問合せ:福岡市人権推進課 092-711-4338

★12月12日(土) 17:05 「トークショー 日本人拉致問題は解決するのか?」(シネマ・ノベチェント主催)
●シネマノヴェチェント(京浜急行戸部駅徒歩8分 045-548-8712)
●代表荒木が参加
●前売り予約・問合せ 同館(電話ないしメール info@cinema1900.yokohama)

★12月12日(土) 19:00 「北朝鮮向け短波ラジオ放送「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録」(拉致問題対策本部・特定失踪者問題調査会主催)
●イイノホール(地下鉄日比谷線・千代田線C4出口直結)
●専務理事村尾が参加
●問合せ 特定失踪者問題調査会
●https://www.youtube.com/channel/UCEnB6GXuPKcrgBUcna5rhfw

★12月16日(水) 18:30 「平成の大演説会」(同会実行委員会主催)
●牛込箪笥区民ホール(新宿区箪笥町15 都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂A1出口すぐ)
●代表荒木が参加
●問合せ 展伝社(03-5314-9470)

★12月20日(日) 14:00 「みんなで考えよう 拉致と特定失踪者」(真の平和と人権を考える市民の会主催)
●岡山県立図書館(路面電車県庁通り下車5分 086-224-1288)
●常務理事三宅が参加
●問合せ:藤井さん(090-8246-6094)

★荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展伝社刊)
●定価1800円(税別)
●問合せ 展伝社(03-5314-9470)

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
_________________________________________
特定失踪者問題調査会ニュース
---------------------------------------------------------
〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301
Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059
email:comjansite2003■chosa-kai.jp
※■を半角の@に置き換えて下さい。
調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/
YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A
発行責任 者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい)
※■を半角の@に置き換えて下さい。
●カンパのご協力をよろしくお願いします。
郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会
銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会
(銀行口座をご利用で領収書のご入用な場合はご連絡下さい)
______________________________________________________

|

« DVD「DNAデータ偽装事件関連映像」 【調査会NEWS2057】(27.12.7) | トップページ | パルゲンイ 【調査会NEWS2059】(27.12.9) »