秋田の特別検証について 【調査会NEWS2210】(28.5.30)
既にお知らせしていますが6月10日(金)秋田で海上から海岸線を視察する特別検証(第2回)を実施します。まだ船の予定が調整中で、決まり次第お知らせしますが、現時点では朝秋田港から出発して男鹿半島及び能代周辺を中心に回る予定です。なお、報道関係の方の同行取材はできるだけ対応するつもりですが、チャーターできる船の定員によっては現時点で問合せを戴いている社で一杯になる可能性がありますので予めご了承下さい。
今回過去の事件を特別調査班で調べていますが、下に挙げたリストのように、秋田の場合表に出ているケースは大部分が男鹿半島から北で、秋田から南はほとんどありません。そして県境を越えて山形県に入ると遊佐町・酒田市とまた多数の事件が起きています。この片寄りはなぜなのか、できるだけ検証の日までに調べ上げておきたいと思っています。
◎参考 秋田県内での工作員関連事案概要
ア 1952(昭和27)年
秋田県の能代海岸に3人の朝鮮人が密入国し、中島で暖を取っているところを発見された。その後、能代市キリンガ原から北朝鮮に向けて打電されている事実もあった。(昭和38年4月4日新聞記事)
イ 1963(昭和38)年4月1日 「第一次能代事件」
工作員2名の水死体が秋田県能代市の浅内浜に漂着した。
ウ 1963(昭和38)年4月3日 「水中スクーター」とみられる物体が発見される。
当時4月4日付の北羽新報に「男鹿海岸で魚雷を発見ー浅内と関係か」と題して南秋田郡琴浜村野石の海岸に黒い魚雷様の物体が打ち上げられているのが発見されていた。物体は「長さ2m、直径30cm位で中に機械類が入っていた・・・」と記載があることから魚雷ではなく、水中スクーターと思われるが、能代事件自体がその後警視庁扱いとなったため追跡報道もなく情報は開示されないままになった。4月1日に発見された能代海岸での水死体近くにはゴムボートがあり、この水中スクーターは1か月後の5月10日に発見されるもう1体の工作員が使用したと思われる。従って昭和38年時点で北朝鮮工作員は既に水中スクーターを使用していたと当会では判断する。
エ 1963(昭和38)年5月10日 「第2次能代事件」
工作員1名の水死体が秋田県能代市大関浜に漂着
オ 1963(昭和38)年5月21日 「一宮事件」関連
「一宮事件」(S39.7.29愛知県警検挙)の吉岡一夫こと朴秀奭が秋田県山本郡八森町の海岸から密入国。事後、東京を経由して愛知県内を転々としながら自衛隊関係の情報収集や密出国地点の調査などの活動を行う。
カ 1967(昭和42)年8月5日 徐兄弟スパイ事件
「学院浸透在日同胞留学生スパイ集団事件」(S50.11.22韓国中央情報部)の徐勝が秋田県男鹿市大島の海岸から北朝鮮に向けて密出国。
キ 1968(昭和43)年8月5日 徐兄弟スパイ事件
「学院浸透在日同胞留学生スパイ集団事件」(S50.11.22韓国中央情報部)の徐勝が秋田県の男鹿半島から北朝鮮に向けて密出国。
ク 1969(昭和44)年7月17日
北朝鮮工作員Aが秋田県の海岸から北朝鮮に向けて密出国。事後、北朝鮮で教育を受けた後、1970(昭和45)年5月13日新潟県村上市の鯨波海岸から再潜入する。
ケ 1970(昭和45)年6月 「西新井事件」関連
秋田県男鹿半島の海岸から工作員「朴某(チェ・スンチョル)」が密入国。
コ 1971(昭和46)年6月 「西新井事件」関連
「西新井事件」(S60.3.1警視庁検挙)の首謀者となる「朴」ことチェ・スンチョルが同棲中のS子さん家族とともに自身が密入国した秋田県男鹿半島の偵察に訪れる。
サ 1971(昭和46)年8月中旬(初旬?)
尹孝同(呂興鎮)が秋田県山本郡の岩館海岸から北朝鮮に向けて工作員(35歳?)を密出国させる。
シ 1972(昭和47)年4月 「切浜事件」関連
「切浜事件」(S49.9.19兵庫県警検挙)の北朝鮮工作員Aは、北朝鮮から派遣された工作員Bとともに秋田県下の海岸から北朝鮮に向けて密出国。事後、約2年間、北朝鮮でスパイ訓練を受ける。
ス 1978(昭和53)年6月26日
工作員(李栄淑・仮名?)が秋田県(場所不明海岸)から北朝鮮に向けて密出国。(恵谷治著「対日謀略白書」)
セ 1981(昭和56)年7月5日 「男鹿脇本事件」関連
「男鹿脇本事件」(S56.8.5秋田県警検挙)の在日朝鮮人(北朝鮮工作員)尹敏哲が北朝鮮でのスパイ訓練を受けるため秋田県男鹿市の脇本海岸から北朝鮮に向けて密出国。事後、北朝鮮で約1ヶ月間スパイ訓練を受ける。
ソ 1981(昭和56)年8月5日 「男鹿脇本事件」関連
上記セの尹敏哲が北朝鮮で1ヶ月のスパイ訓練を終えて潜入案内人の工作員2名とともに秋田県男鹿市の脇本海岸から密入国したところを秋田県警によって逮捕される。潜入工作員2名はゴムボートで逃走した。
▲現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです
22:00~23:00 5935kHz,5965kHz(300kW) 5985kHz(100kW)のいずれか
23:05~23:35 5935kHz,7325kHz(300kW) 5985kHz(100kW)のいずれか
01:00~02:00 5915kHz,6090kHz,6165kHz (300kW)のいずれか
■調査会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等
★6月16日(木) 18:30第2回調査会セミナー「なぜ北朝鮮は拉致を行ったのか」(調査会主催)
●UAゼンセン会館 (JR・地下鉄市ケ谷駅下車3分 03-3288-3549)
●代表荒木和博他役員が参加
●問合せ:調査会
★7月24日(日)「みんなで考えよう 拉致と特定失踪者の問題」(真の平和と人権を考える市民の会主催)
●岡山市
●代表荒木が参加
★11月12日(土)拉致問題講演会(群馬県主催)
●富岡市
●代表荒木が参加
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★チャンネル桜【防人の道NEXT】北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」近況報告-村尾建兒氏に聞く[桜H28/5/25]
https://youtu.be/Ambaw3VsSEI
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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★荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)
●定価1800円(税別)
●問合せ 展転社(03-5314-9470)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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発行責任 者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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