『自衛隊幻想』書評(蓮坊公爾さん)
文藝評論家の蓮坊公爾さんが『自衛隊幻想』の書評を書いて下さいました。
〈新刊紹介〉
『自衛隊幻想』・荒木和博、荒谷卓、伊藤祐靖著・産経新聞出版・1200円+税!
此の本を端的に申せば、歪な日本の国防体制の問題点を的確に分析(拉致問題の根源)をした警世の書である。荒木氏は予備自衛官。荒谷・伊藤両氏は、元特殊部隊長。故に、真摯に日本の現状(幻想)蔓延する防衛の不甲斐なさを怒ってをる。毎年刊行する防衛白書。なんと、〈拉致問題〉がない。自衛官その物が拉致問題を語らぬ。つまりだ、我が国に対すれ武力行使に当たらぬー自衛権発動も出来ぬ。尖閣・竹島然り。「断固抗議する」と言葉の政治家。交戦権が認められず、領海侵略も海上保安庁任せ。在外邦人保護すら外国軍隊に守られて活動。重要な海外情報は、亡国外務省頼み。外務大臣曰く「情報収集に金は使わぬ」だと。荒木和博予備自衛官も怒って居たんだ。ダメな安全保障体制。荒谷群長は〈平時・領海警備権〉の必要性を訴える。時にはだ、先制攻撃も可能足らしめよ。
少しでも国防に慧眼せよ。ー良き企画本に、〈大和民族〉の黎明が響く。*れんぼうきみちか
| 固定リンク