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2016年12月30日

「死亡」の日付  【調査会NEWS2362】(28.12.30)

140917

 もう14年前になってしまったため、当時のことはご存じない方も少なくないと思います。そんなことで備忘録的意味も込めて。

 平成14年(2002)9月17日、小泉総理は日帰りで平壌を訪れ、金正日総書記と会談、拉致を認めさせ謝罪を受けました。それまで全く動いていなかった拉致問題を動かし、この1月後には5人が帰国したのですから、それ自体は評価されるべきことだと思うのですが、一方小泉訪朝の最大の目的は国交正常化であり拉致被害者の救出ではありませんでした。

 その証拠に、北朝鮮側からこの日の朝伝えられた文書には「死亡」の日付が記載されていたのに、夕方家族に伝えられたときは北朝鮮に死亡は確認したがいつ死んだかは分からない、ということになっていました。そのときの北朝鮮側からの文書は私のブログとFacebookに載せておきますのでご覧いただければ幸いです。

 死亡の日付が入っていることについては朝日新聞がスクープしました。そして国会でも取り上げられるのですが、そのやりとりを下に付けておきます。衆議院外務委員会で伊藤英成議員(当時新進党)の質問と田中均・外務省アジア大洋州局長の答弁です。質問の中で伊藤議員はこの文書を出すよう求め、外務省が拒絶したと語っています。

 それはそうでしょう。死亡の日付が表に出れば北朝鮮の発表が嘘であることが分かる。「なぜ拉致の拉の字も入っていない平壌宣言を結んだのか」という批判が起きる。それを避けるために(つまり北朝鮮の嘘を真実であるとするために)あえて隠したということです。

 現政権においてもこれが過ちであったとは言っておらず、今もこのときの平壌宣言が生きていることになっているという現実(少なくとも外務省の認識では)はしっかり認識しておく必要があると思います。要は国民はそれだけ馬鹿にされているということです。

 なお宣伝で恐縮ですがこの当時のことについては拙著『日本が拉致問題を解決できない本当の理由(わけ)』(草思社刊)で詳しく書いています。ご関心のある方はご一読下さい。
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平成14年(2002)9月20日衆議院外務委員会

○伊藤(英)委員 共同宣言というのは、もともとあってやるんじゃないんですね。要するに、本来、交渉をする、議論をする、その結果、共同宣言というものはされるんです。だから、いいですか、その首脳会談が行われる前には知らなかった新しい重要なことが起こってくれば、それを反映した共同宣言にするのは当然だと思うんですよ。なぜその努力をしないんだろう。先ほどの局長なんかの話を聞いていますと、何で人間の命をこんなに軽く見るんだろうかというふうに私は思いました。

 じゃ、次に伺います。

 今、きのう、きょうも非常に大きく報道されたりしておりますが、いわゆる死亡年月日つきのリストの話なんですが、これはなぜすぐ翻訳しなかったんですか。私は、そのリストを下さいと言ったんですが、外務省は下さらない。何枚あるんですか。なぜ翻訳にそんな時間がかかったんですか。

○田中政府参考人 事実関係を申し上げさせていただきます。

 私どもが朝、事前協議をやりましたときに、これはあくまで赤十字―赤十字の行方不明者に対する安否情報として正式に伝えるものであるという前提の中で、口頭でその内容について説明がございました。その段階では、亡くなられたとされる方々の死亡の年月日はもちろん入っていなかったわけでございます。

 その会合が終了したときに、先方から、非公式なものだがという前提で、最終的には赤十字―赤十字の通知文を待ってくれということで、非公式な紙が渡された。通訳がそれを受け取って、それを翻訳に回したということでございます。

 結果的にその翻訳ができたのが遅かったということはありますが、すべての前提というのは、北朝鮮という国でございますから、そこは私ども、きちんと正式にやってくるものというものを見きわめないといけない。正式にやってきたものの中には、死亡者、死亡年、日時、年、月について記述はなかったということでございまして、それが正式なものということでございますので、その正式なものを採用した、情報としては使ったということでございます。

 ですから、翻訳に時間がかかった、そういう大部のものではございません。ですから、そういう意味では、翻訳に長い時間がかかったというのは、多少誤った言い方かもしれません。

<現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです>

22:00〜23:00 短波7410kHz 6145kHz 5935kHzのいずれか
23:05〜23:35 短波7325kHz 5935kHz 5910kHz(100kW)のいずれか
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01:00〜02:00 短波6180kHz 6110kHz 6085kHzのいずれか

<調査会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等 >
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・TKPガーデンシティ天神(地下鉄空港線天神駅1番出口すぐ 092-720-8003)
・代表荒木が参加
・問合せ info@yobieki-br.jp 

・1月15日(日)13:30「拉致問題を考える国民の集い」(政府拉致問題対策本部・広島県・救う会広島主催)
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・代表荒木が参加

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・代表荒木が参加
・問合せ 拓殖大学オープンカレッジ課(03-3947-7166) 

・2月26日(日)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム in 名古屋」(同会主催)
・桜華会館(地下鉄名城線市役所前駅徒歩10分 052-201-8076)
・代表荒木が参加
・問合せ info@yobieki-br.jp
 ※曜日と時間が間違って記載されていました。お詫びして訂正します。

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