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2016年12月31日

嘘の連鎖 【調査会NEWS2363】(28.12.31)

 年末も押し迫って気の滅入るような話ばかりで恐縮ですが、この件も忘れてはならないことなのであらためて。「山本美保さんDNAデータ偽装事件」です。

 もうご存じの方も多い事件ではありますが、概略は次のようなものです。

昭和59年(1984)6月4日 山梨県甲府市に住む山本美保さん(当時20歳)が図書館に行ってくると言ってバイクに乗って家を出たまま失踪。

6月8日 本人のセカンドバックが新潟県柏崎市の荒浜海岸で発見(セカンドバックの入っていた大きなバックは見つかっていない)。

6月21日 山形県遊佐町の海岸に女性の遺体が漂着。その後身元がわからないまま同町で無縁仏として埋葬。

7月19日 山梨県警の警察官だったお父さんが全国の身元不明遺体を調査、「6月から7月まで調べたが該当なし」とお母さんに電話。その後不審電話などはあるものの消息は不明。

 ここまでが失踪当時の状況です。それから18年が経過し、平成14年(2002)9月の小泉訪朝に触発され、拉致の可能性が浮上、翌15年1月特定失踪者問題調査会発足とともに山本美保さんは特定失踪者第1次リストで発表されました。

 これにあわせて地元山梨では美保さんの同級生らを中心に活発な支援活動が行われ、山梨県の人口の4分の1にあたる20万筆余りの署名が集まりました。当時特定失踪者の支援活動としては新潟の大澤孝司さんとならんで山本美保さんの支援運動は全国でも群を抜いていました。

 そこに突然起きたのが平成16年(2004)3月5日の唐突な山梨県警発表でした。当時の丸山潤・警備1課長が記者会見で「遊佐町の身元不明遺体の骨髄と美保さんの双子の妹森本美砂さんの血液のDNA型が一致した。双子だからDNAは同じである。したがって遊佐町の遺体は山本美保さんである」と発表しました。ご丁寧に「自殺の可能性がある」とまで付け加えています。

 しかしその後、警察が「DNAが一致した」と発表している以外、体格から遺体の状況からことごとく矛盾していることが分かりました。一連の流れや具体的な矛盾についてはアニメ「真実は一つーー闇に包まれた失踪事件 山本美保物語ーー」でご覧になれます。

(第一部〜第三部各約10分)
第一部 
第二部 
第三部 

 また、ご関心のある方は拙著『山本美保さん失踪の謎を追う』(草思社)もあわせてご一読いただければ幸いです。

 結論から言えばこの事件は拉致問題を終息させようとして当時の小泉政権中枢で特定失踪者の問題を潰しにかかったものです。事件に利害関係のない警察関係者の多くがでっち上げだと語っており、当然今の警察庁の幹部もそうであると認識しているはずです。しかし、一度嘘をついてしまうとその嘘を誤魔化すためにまた嘘をつかなければならなくなる。その連鎖が今日まで続いているということです。

 こういうことを放置した状態で「拉致問題を解決する」というのは、どれだけ意識しているかは別として結局「嘘」でしかないと思います。恐らく他の失踪者、あるいは政府認定拉致被害者にも色々な意味での「第2、第3の山本美保」がいるはずです。来年こそこの嘘の連鎖を断ち切らなければなりません。

 本年1年大変お世話になりました。心より御礼申し上げ年末のご挨拶にかえさせていただきます。

<現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです>

22:00〜23:00 短波7410kHz 6145kHz 5935kHzのいずれか
23:05〜23:35 短波7325kHz 5935kHz 5910kHz(100kW)のいずれか
23:30〜24:00 中波1431kHz(12月31日まで)
01:00〜02:00 短波6180kHz 6110kHz 6085kHzのいずれか

<調査会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等 >
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。

・1月14日(土)17:30「予備役ブルーリボンの会シンポジウム in 博多」(同会主催)
・TKPガーデンシティ天神(地下鉄空港線天神駅1番出口すぐ 092-720-8003)
・代表荒木が参加
・問合せ info@yobieki-br.jp 

・1月15日(日)13:30「拉致問題を考える国民の集い」(政府拉致問題対策本部・広島県・救う会広島主催)
・広島県民文化センター(広電市内線紙屋町下車徒歩3分)
・代表荒木が参加

・1月28日(土)10:30「国際講座」(拓殖大学海外事情研究所主催)
・拓殖大学文京キャンパス(丸ノ内線茗荷谷駅徒歩5分)
・代表荒木が参加
・問合せ 拓殖大学オープンカレッジ課(03-3947-7166) 

・2月26日(日)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム in 名古屋」(同会主催)
・桜華会館(地下鉄名城線市役所前駅徒歩10分 052-201-8076)
・代表荒木が参加
・問合せ info@yobieki-br.jp
 ※曜日と時間が間違って記載されていました。お詫びして訂正します。

・4月29日(土)17:30「予備役ブルーリボンの会シンポジウム in 秋田」(同会主催)
・にぎわい交流館「あう」(秋田駅前 018-853-1133)
・代表荒木が参加
・問合せ info@yobieki-br.jp 

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・channel AJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版) >
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊) >
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊) >
・定価1800円(税別)
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発行責任者 荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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