安倍総理への手紙 【調査会NEWS2419】(29.3.21)
以下、本日付で発表する安倍総理への手紙です。詳細については1時30分からの記者会見で説明します。また、文中の「別紙」は会見で配布し、あらためてメールニュースで流します。何卒よろしくお願いします。
記者会見はトラブルがない限りインターネットで中継する予定ですので、報道関係以外の方、遠方の方はぜひご覧下さい。
http://www.ustream.tv/channel/特定失踪者問題調査会
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内閣総理大臣 安倍晋三殿
私共は来る3月24日、新潟において横田めぐみさんの拉致現場での特別検証を行います。
特定失踪者問題調査会はこれまで特定失踪者だけでなく政府認定拉致被害者に関する調査を続けて参りました。これは特定失踪者について調べていく一つの基準として、政府認定拉致被害者に関する真実を明らかにしようとするものです。
今回、私たちはこの特別検証に至る事前の調査研究を通し、大きく次の2点について確信を持ちました。
1、横田めぐみさんの拉致現場はこれまで言われてきた営所通から横田家方向に曲がる角ではなく、その先、横田家の南隣の家付近の角のあたりである。つまりめぐみさんはあと僅かで帰宅できるというところで拉致されたということになる。
2、少なくとも新潟県警及び警察庁、おそらくは政府も含め、上層部は事件直後から本件が北朝鮮による拉致事件であると認識していた。
上記2件の根拠は別紙に示してあります。2についてはそれ以外の政府認定拉致被害者、特定失踪者についても、同様のことを度々指摘してきました。しかし、あらためて横田めぐみさんのことを調べ直し、拉致問題の象徴とも言えるこの事件ですら、その根幹が隠蔽されていたことを再認識し、正直なところ背筋の凍るような思いです。
恐らく私がこう発表したところで、あるいは与野党議員から国会の場で質問していただいたところで、またどれほど報道されても、政府の見解は「当時は分からなかった」「隠蔽した事実はない」というものでしょう。しかしいかに理由をこじつけても、事実が変わることはありません。
昭和52年11月15日当時、横田めぐみさん拉致を隠さなければならなかったのはおそらく、何か重大な理由があったのだと思います。それは一部の北朝鮮に近い政治家が動いたなどという生やさしいものではなく、おそらく戦後体制全体にかかわるほど大きなものだったと推測されます。そうでなければこの20年間、これだけ大きな話題になった事件で真相が明らかにされなかったはずはありません。
また、今のそれぞれの部署における担当者は事件発生時の当事者ではありません。ですから、過去これを隠蔽せざるをえなかった担当者にも、現在の担当者にも私は責任を問うつもりはありません。しかし、たとえ公式の文書に出すことはできないとしても、そのときの判断が誤っていたこと、そして、掛け違えたボタンを直さなかったために今日のこの状況を招いたことは理解し、対処して下さい。そうしなければこれから先も同じ過ちが繰り返されます。
折しも先週、「平壌でクーデター」という噂が流れました。それ自体の事実は確認されていませんが、金正恩の無理な統治が北朝鮮の中に修復不能な状況を生んでいることは間違いありません。この先いつ何が起きても不思議ではなく、そのとき北朝鮮にいる日本人の救出をできるのは日本しかありません。
歴代総理ができなかったことを1人の総理の時代に実現するのが容易でないのは十分に理解しています。それをしようとすれば政治生命、ひいては本当の生命すらも危機に陥れるかも知れません。しかし「戦後レジームからの脱却」を目指されている総理におかれましては、まさに戦後レジームの帰結とも言える拉致問題に、これまでとは全く異なる次元のお取り組みをして下さいますよう、心よりお願い申し上げる次第です。
平成29年3月21日
特定失踪者問題調査会代表 荒木和博
<現在「しおかぜ」の放送時間と周波数は以下の通りです>
22:00〜23:00 短波7410kHz 6145kHz 5935kHzのいずれか
23:05〜23:35 短波7325kHz 5935kHz 5910kHz(100kW)のいずれか
01:00〜02:00 短波6180kHz 6110kHz 6085kHzのいずれか
<調査会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等 >
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
・3月24日(金)17:30「しおかぜ公開収録in新潟」(調査会主催)
・新潟県民会館(市役所前バス停徒歩5分 025-228-4481)
・代表荒木・専務理事村尾が参加
・問合せ 調査会
・4月2日(日)13:00「日本のこころタウンミーティングin大阪」(日本のこころ主催)
・大阪護国神社(地下鉄・ニュートラム住之江公園駅前 06-6681-2372)
・代表荒木が参加
・問合せ 日本のこころ(03-5157-2556)
・4月29日(土)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム in 秋田」(同会主催)
・にぎわい交流館「あう」(秋田駅前 018-853-1133)
・代表荒木が参加
・問合せ info@yobieki-br.jp
・5月7日(日)14:00「西村真悟政局講演会 SIMULATE自衛隊による拉致被害者奪還」(真悟の会・堺主催)
・堺市産業振興センター(大阪府堺市北区長曽根町183 中百舌鳥駅から300メートル)
・代表荒木が参加
・問合せ 真悟の会・堺(072-277-4140)
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・channel AJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版) >
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊) >
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊) >
・定価1800円(税別)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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