連絡事務所【調査会NEWS2842】(30.10.15)
「日本政府は北朝鮮に対し平壌に連絡事務所を設置したいとの意向を伝えていた」と共同通信が昨日報道しました。外務省は否定しているようですが、まあそんな話が進んでいても不思議ではありません。
この交渉が行われているとすれば安倍総理が全く知らないところで進んでいるとも思えません。極めて敏感な問題であり、総理が知らなかったのなら担当者の首が飛んでも不思議ではありませんが、以心伝心程度も含めて、少なくとも官邸と全く別のことをやっているはずはありません。私は総裁選で石破元幹事長が「連絡事務所を設置して」と言ったのを批判しましたが、これが事実ならどっちもどっちということで、批判して悪かったかな、とも思っています。
さてしかし、これまでの日本のやり方は「帰国」はあっても「救出」はありません。外務省は(そして日本政府は)話し合いしかできないので、連絡事務所を設置するというのは、その流れから言えば当然のことでしょう。ストックホルム合意がまだ生きているという前提で、延々と話し合いをすることになります。そしてその交渉は次のようなものになるのでしょう。
「先方も政府で、彼らのこの領土の中においてはあらゆる人に対する権限を持っておりますので、これは我々が説得をして、そして彼らがついに、実は生きておりました、全員返しますと言うまで粘り強く交渉をすることが我々の今の方針でございます」
これは平成17年(2005)6月14日の参議院内閣委員会、当時民主党の森ゆうこ議員が「どうやって具体的に拉致被害者を取り返すのか」と質問したときの細田博之官房長官の答弁です。特に細田さんが北朝鮮寄りで行った答弁ではなく、それまで何十年も続いてきて、その間に政権交代があっても延々と続いている日本国政府の基本です(もしあなたが北朝鮮にこれから拉致されて、北朝鮮が拉致したことを隠したら、日本政府はこう「粘り強く交渉」してくれるのしょう)。
したがって外務省が連絡事務所設置に動いたということは今の日本では、不自然でも何でもありません。それで全ての拉致被害者を即時帰国させることなどできるはずはありませんが。
連絡事務所を置くなら外務省ではなく、似たような名前なので自衛隊の地方連絡部(今は地方協力本部と名前が変わっていますが)でも平壌に置いたらどうでしょう。さすがに募集業務はできませんが、結果の出ない交渉を続けるよりも、いるだけで北朝鮮側にはプレッシャーになると思います。
自分の後見人だった叔父を高射機関砲でバラバラにし、腹違いとはいえ自分の兄を毒殺する人間が指導者の国です。そしてその国が祖父・父の代から膨大な人的物的資源を使って連れてきた拉致被害者を取り返さなければならないのです。ただの話し合いなど何の意味もないことは誰にでも分かると思うのですが。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/08/30816-64b3.html
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◎氏名:加藤 久美子
◎よみかた:かとう くみこ
◎生年月日:昭和23(1948)年1月1日
◎当時の年齢:22歳
◎失踪年月日:昭和45(1970)年8月8日
◎特徴:身長155センチ。体重47キロ。首の後ろに水疱瘡の跡がある。そろばん、速記、ペン習字、電話交換扱いの特技。趣味は編み物。酒は少量は飲める。スポーツは特にしないが活発。
◎当時の身分:会社員
◎最終失踪関連地点:福岡県北九州市八幡区自宅近くの電停
◎当時の居住地:福岡県北九州市八幡区
◎失踪の状況:朝、妹と一緒に家を出て10分くらい離れた旧西鉄路面電車の大倉電停で別れる。その後消息不明。いつも通りの服装であった。小倉にある会社へ向かったと思われるが、会社に出勤はしていない。母親に「週末に編み物の先生とお茶会に行くので着物を出しておいてね」と言っていた。
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「力ずくでも拉致解決」覚悟なき安倍総理も河野洋平と大差なし
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