いのち【調査会NEWS2884】(30.12.16)
今日は政府主催の国際シンポジウムで、その第3部は「ふるさとの風」「しおかぜ」共同公開収録でした。
「あなたを忘れない」を歌う会、「チームしおかぜ」の山口采希さん、宇佐美由美子さん、sayaさん、そして今回は立川七中の生徒さんも加わって盛りだくさんでしたが、途中流れた各地でのご家族からの「しおかぜ」収録の映像は、歌が流れるバックだっただけに正直しんどいものがありました。「あのお母さんも亡くなった」「このお父さんも亡くなってしまった」ということが思い出されました。人の「いのち」には限りがあることをあらためて痛感しています。
ところで、ご家族ではありませんが、私はこのところ2人の友人をガンで失いました。一人はUAゼンセン大阪府支部長だった山阪光男さん。もう一人は予備役ブルーリボンの会の会員で元潜水艦艦長だった中村秀樹さんです。
山阪さんはもともとニプログループ労連の出身で、上部団体であるUAゼンセンの専従になり、秋田県支部長当時救う会秋田立ち上げに加わりました。その後新潟県支部長在職当時も拉致問題に積極的に取り組んでくれました。温厚で人格識見ともに優れた労働運動のリーダーでした。病床に伏したまま9月に大阪府支部長に異動になっていたのですが、10月、新潟県支部の総会には病をおして新潟まで来られました。ちょうど私も総会の記念講演で呼ばれていたのでレセプションのときお会いしてお話ししましたが、結果的にはそれが最後となってしまいました。11月12日、特定失踪者家族と菅官房長官の面会が実現した日、終わって何人かのご家族と食事をしているときに訃報が入りました。私と同じ62歳。お通夜のとき飾られた遺影にはブルーリボンバッジが付いていました。
中村秀樹さんはFacebookご本人の闘病記を綴っていました。自らの運命を悟りながら、一方で希望は失わず淡々と。特攻機が突入するときに電鍵を押しっぱなしにして、その音が消えたとき敵艦に突入したとされた話はよく聞きましたが、私にはFacebookの書き込みがそんな感じに思われました。最後の書き込みが11月15日。海軍さんらしい、ダンディな人でした。
事務所に近い飯田橋の逓信病院に入院されてからも出張だ何だで1週間に1回くらいしかお見舞いに行けませんでした。逓信病院では最初から緩和ケア病棟でしたし、私も結構様々な人の死に向き合ってきたので大体どうなるかは想像がつきました。毎回「もう亡くなられました」と言われるのではないかと覚悟しながら見舞いに行っていましたが、4回目で現実になってしまいました。多数の著作があり、闘病中も自衛隊が拉致被害者を救出する小説を書いていました。資料を頼まれたのですが、果たすことなくお別れすることになりました。12月10日没。享年68歳。
労働組合の役員と元海軍中佐、二人の間に面識はなかったはずですが、天国のどこかで会っていれば闘病中飲めなかった酒を酌み交わしているかもしれません。
いのちはかけがえのないものですが、でも必ず終わりが来ます。ご家族にしろ山阪さんにしろ中村さんにしろ、先に逝った人たちに、やがて再会するときに恥ずかしくないようにしなければと考えている次第です。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/08/30816-64b3.html
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<特定失踪者データ>
◎氏名:仲里 次弘
◎よみかた:なかざと つぐひろ
◎生年月日:昭和25(1950)年11月15日
◎当時の年齢:26歳
◎失踪年月日:昭和52(1977)年5月
◎特徴:身長161〜162センチ。中肉、色白、髪は直毛で黒い。
◎当時の身分:前々年まで日産自動車工場勤務(神奈川県)。それ以前は陸上自衛隊大宮駐屯地(埼玉県)などに勤務。
◎最終失踪関連地点:神奈川県か?
◎当時の居住地:関東(前々年まで神奈川県横浜市)
◎失踪の状況:5月から20日間ほど神奈川県茅ヶ崎市の断食道場に滞在したあと行方不明となる。沖縄出身。集団就職で横浜市の製鉄会社に就職したあと、陸上自衛隊に入隊し、約2年後に除隊。いくつかの職を経て、日産自動車座間工場で季節工として4ヶ月勤務。その後、昭和52年5月、茅ヶ崎の断食道場に入場したと思われる。平成14年8月、沖縄の妹宅に標準語の男の声で「次弘さんは北朝鮮にいると思います」と不審な電話があった。
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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
・12月21日(金)13:00 記者会見
・文京区小石川運動場会議室(文京区後楽1-8 03-3811-4507)
・代表荒木副代表村尾他調査会役員・大澤会長・竹下事務局長他特定失踪者家族会役員が参加
・(内容 官房長官要請文書に対する政府からの回答について・今後の共同公開収録への対応について・漂着船問題について・しおかぜについて・特別検証(宮崎県日向市)報告他
・代表荒木のアカウントでFacebookでの中継を行います。遠方の方、一般の方はこちらをご覧下さい。
・1月12日(土)13:30「拉致問題を考える川口の集い」(川口市主催)
・川口駅前市民ホール フレンディア(川口駅東口前、キュポラ4階)
・特定失踪者家族会藤田副代表・調査会代表荒木が参加
・問合せ先 川口市福祉部福祉総務課(048-259-7929)
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
http://listenradio.jp
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・低下1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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