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2019年1月10日

もし乗っていたのが拉致被害者だったら【調査会NEWS2903】(31.1.10)

 隠岐の島の4人、そしてレーダー照射事件のとき北朝鮮船に乗っていた4人…。

 あの中にもし拉致被害者が乗っていたら、と、ふと考えました。レーダー照射事件の船については4人がどんな人間だったのか韓国政府は一切発表しておらず、直ぐに北朝鮮に送還してしまったわけですから、今でも拉致被害者だった可能性が消えたわけではありません。

 今後あのような木造船に乗って拉致被害者がやってくることを想定した場合、当然本人だけで帰ってこられるとは思えません。手助けをしてくれた北朝鮮の人もいるでしょうし、被害者の北朝鮮でできた家族もいるはずです。身柄を確保した後どうするのかは、実は大変なことなのです。例えば手助けをした人が配偶者であると言った場合、それを証明するものはありません。親子であればDNA鑑定できますが、まさか「北朝鮮の役所に行って戸籍謄本取ってきて、本人の確認できる書類と一緒に提出しなさい」とは言えないでしょう。その人たちが何者なのか、確認するのも大変です。

 そもそも拉致被害者と名乗り出たとして、おそらくその大多数は未認定者でしょう(現在の認定者数と拉致被害者の予想される総数を比べれば想像はつきます)。その確認は誰がするのでしょうか。中にはご家族がもういないとか、いても引き取る意志あるいは能力がないということもあり得ます。それを支援することになるのは自治体なのでしょうが、ストックホルム合意の頃一度そういう想定をしたところはあったものの、その後はおそらく進んでいないと思います。

 また、グレーゾーンである北送(帰国)事業の被害者。この場合は日本国籍者も在日もあり得ます。そもそも一般の北朝鮮人であっても、船でやってきた人間を追い返すのは不可能です。海辺に万里の長城のごとき塀を作れない限り、これからも人はやってきます。言うまでもなくその船に発砲することなどできません。いわんや女性や子供、お年寄りが乗っていたら、仮に聞き取りもせずに返してしまうとしても一旦は保護するしかないでしょう。

 一昨年11月の由利本荘も松前も、そして今回の隠岐の島も、皆上陸してから気付いたのだということを忘れてはいけません。そしてその中に拉致被害者がいるかもしれないという可能性も常に頭に入れておく必要があります。

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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/12/301220-96bd.html
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<特定失踪者データ>
◎氏名:甲斐 一志
◎よみかた:かい かずし
◎生年月日:昭和28(1953)年2月5日
◎当時の年齢:26歳
◎失踪年月日:昭和54(1979)年5月6日
◎特徴:身長178センチ。体重72キロ。右足首上に500円玉位の火傷痕。
◎当時の身分:調理師
◎最終失踪関連地点:京都府京都市東山区
◎当時の居住地:京都府京都市東山区の会社寮
◎失踪の状況:近くのコーヒーショップに出かけ、そのまま失踪。免許証も財布も置いたまま。その後、寮の中の1人と思われる人物から九州の実家に電話があり、「一志君は家に帰っていませんか」との問い合わせで1日1回昼頃に4〜5回かかってきた。名前を答えないので「あなたが殺したんじゃないか」と問い詰めると、それっきりかかってこなくなった。
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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。

・1月11日(金)18:15「『その後』を考える集い8」(調査会主催)
・文京区小石川運動場会議室(文京区後楽1-8-23 03-3811-4507)
・代表荒木他調査会役員他

・1月12日(土)13:30「拉致問題を考える川口の集い」(川口市主催)
・川口駅前市民ホール フレンディア(川口駅東口前、キュポラ4階)
・特定失踪者家族会藤田副代表・調査会代表荒木が参加
・問合せ先 川口市福祉部福祉総務課(048-259-7929)

・2月9日(土)14:00「『北朝鮮拉致問題解決を願う都民の集い』コンサート」(東京都・政府拉致問題対策本部主催)
・なかのZERO小ホール(中野駅南口徒歩7分 中野区中野9-7)
・特定失踪者家族会生島幹事・調査会副代表村尾が参加
・問合せ先 東京都総務局人権部人権施策推進課(03-5388-2588)
 ※事前申込みが必要です。
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
http://listenradio.jp
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・定価1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
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