韓国の「反日」の変化【調査会NEWS2909】(31.1.20)
今書いている原稿で、ふと気付いたことがあります。戦時労務者、韓国で言う「徴用工」の問題について、騒ぎが大きくなるのは韓国が保守政権のときだったということです。
この問題は平成4年(1992)7月、保守系の盧泰愚政権当時に韓国人戦時労務者が原告となり未払い賃金と慰謝料などを日本の裁判所に求めたことに端を発します。その後日韓の裁判所に行われた提訴はことごとく棄却され、平成17年(2005)には韓国政府が「請求権協定には徴用工問題も含まれ、賠償も含めた責任は韓国政府が持つべき」との見解を発表しています。当時は盧武鉉政権であり、文在寅現大統領はは大統領首席秘書官でした。
しかし政権交代した李明博政権時代の平成24年(2012)、韓国大法院(最高裁)は差し戻しを判決、朴槿恵政権に代わった翌25年にソウル高裁と釜山高裁は原告勝訴の判決を出します。これに勢いづいて平成26(2014)、27年とさらに新たな訴訟が提訴されるのです。そして昨年10月30日に新日鐵住金、11月29日に三菱重工にそれぞれ大法院が賠償支払いを求める判決を出しています。これには学生運動上がりの左翼親北勢力が法曹界でも勢力を強めていったことがかなり関係していると思います。
ここまで書くと「昨年の判決は文在寅政権下ではないか」と言う方もおられるでしょう。確かにそうなのですが、私はこれはちょっと別の状況になったということを意味していると思います。
昨年10月27日、朴槿恵政権の意向に従い戦時労務者の民事訴訟判決を先延ばしにしたと言う理由で最高裁所属機関法院行政所の林鍾憲前次長が逮捕されています。完全に前政権に対する報復ですが、保守政権時代の「徴用工」問題というのは、要は政府叩きの道具だったということです。盧武鉉政権ですら解決済みとしていた問題を保守政権で持ち出す。そして反日を煽る一方、「解決済み」とする政府を攻撃する。
李明博政権も朴槿恵政権もそうでしたが、左翼政権以上に保守政権が日本叩きをした理由は左翼からの「親日派」攻撃をかわすためという側面が少なくありませんでした。そしてそれは日本側の反発を招き、日韓関係が悪化します。そして北朝鮮の抱える問題点からは韓国国民の目を逸らすことができます。一石二鳥、一石三鳥の効果があるのです。
さて、それならなぜ今文在寅政権のもとでそれが行われているのかということです。ある意味韓国の親北左翼勢力からすればこれが最後の闘いだからではないでしょうか。日本との関係悪化は、特に経済の不調で国民に不満が溜まっている状態で本来なら避けなければならないはずですが、自分たちが火を付けたことがいよいよ止まらなくなっているのではないかと思います。昨年12月20日には戦時労務者とその遺族が韓国政府を相手取って補償を求める訴訟を起こしています。
今の韓国は「学級崩壊」とも言える状態です。まだ詳しいことは分かりませんがレーダー照射事件もそんなことが関係しているように思います。文在寅政権はこの「学級」を正常にすることはできません。また、これまでも保守系に対する弾圧を続けてきたために、もし次に政権交代が行われれば自分たちが報復されることは一番良く分かっています。
ですからこれから先も韓国政府は北朝鮮依存と反日を続けるしょう。しかし韓国人の大多数は早急な統一など全く望んでいませんし、経済の回復は極めて難しい状況です。それらの矛盾は遠からず破綻します。そして文在寅政権の破綻は金正恩政権にも大きな影響を与え、さらには東アジア全体を揺り動かす大きな波となると思います。
その波が日本にとってプラスかマイナスかは現時点では何とも言えません。しかし、第2回の米朝首脳会談に期待していても拉致問題は絶対に動きません。「波」は被害者救出に絶好のチャンスであるはずです。どれだけ私たちが主体的に動けるかに全てはかかっていると思います。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/12/301220-96bd.html
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<特定失踪者データ>
◎氏名:熊倉 清一
◎よみかた:くまくら せいいち
◎生年月日:昭和24(1949)年11月7日
◎当時の年齢:30歳
◎失踪年月日:昭和55(1980)年2月4日
◎特徴:身長165センチ。体重48キロ血液型AB型。十二指腸潰瘍の手術痕。 近視で時々眼鏡をかけていた。まじめでおとなしい方だった。たばこは吸っていた。酒は一合くらい飲んだ。趣味は絵を描くこと。
◎当時の身分:蒔絵師
◎最終失踪関連地点:福島県会津若松市の自宅を出て
◎当時の居住地:福島県会津若松市
◎失踪の状況:高校時代の友人と会津若松市の自宅から新潟県五泉市の母方の親戚宅へ本人所有の車で向かったが、二人とも行方不明。親戚宅にも行っていない。車も見つかっていない。騒ぎになって会津若松〜新潟にかけて阿賀野川の河川沿いを車の落ちたあとが無いか調べたが何もなかった。当時五泉市へ向かう道は積雪があった。
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※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
・2月9日(土)14:00「『北朝鮮拉致問題解決を願う都民の集い』コンサート」(東京都・政府拉致問題対策本部主催)
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・問合せ先 東京都総務局人権部人権施策推進課(03-5388-2588)
※事前申込みが必要です。
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副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
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・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
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<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
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<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
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<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
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