木古内の木造船から2遺体【調査会NEWS2926】(31.2.13)
先程支援者の方が知らせてくださったのですが、昨年12月に調査した北海道木古内町の漂着船の中から遺体が2体出てきたそうです。
漂着船は警察・海保が調査して事件性なしとなれば産廃扱いになり自治体が業者に依頼して解体処分し、その費用は環境省が出すというのが現在の手順です。木古内の木造船は昨年11月9日に逆さになった状態で札苅の浜辺に漂着しました。私が見たのは12月13日。その後調査会理事に就任した救う会北海道の川田ただひさ代表(前札幌市議)とHBC(北海道放送)のカメラマンと3人で行きました(写真はその時のもの)。この時点でひと月以上経過していましたが、あのとき中に遺体があったのかと思うとちょっとぞっとします。それからさらに2カ月経って遺体が発見されたわけです。
確かにあのときも「漂着したときと変わっていない」とHBCのカメラマンが言っていました。船体の船底近い側面に小さな破口があり、そこからその部分の船室の内部は見えたのですが、カメラのフラッシュが故障しており中の撮影はほとんどできませんでした。さすがにそこにあれば分かったはずなので、おそらく遺体は別の船室から見つかったのでしょう。先日発売された月刊「正論」3月号に寄稿した「なぜ、あそこに北朝鮮の漁船がいたのか」という拙稿の中でこの船について「(漂着したときのまま)ということは中に遺体があるかもなどと考えてしまった」と書いたのですが、まさか現実になるとは思いませんでした。この場をお借りして亡くなられたお二人と、それ以外の乗組員の方々のご冥福をお祈りします。
それにしても、「事件性なし」と言っても遺体が2体あったら十分事件ではないでしょうか。それも3カ月間放置していたというのはどういうことでしょう。解体はできなくても穴を開けて中を見るくらいのことはできるはずです。
国道沿いの目立つところにあった船がそうだということは、他に漂着して放置されている木造船の中にも遺体が残っている可能性があるということです。そして、生きた人間が上陸していてそれに気づいていない可能性も十分にあるということだと思います。警察にせよ海保にせよ聞けば「遺体とは違う」と答えるでしょうが、現実はお役所の答弁をもはや飛び越えたところにあります。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/12/301220-96bd.html
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<特定失踪者データ>
◎氏名:原 哲也
◎よみかた:はら てつや
◎生年月日:昭和37(1962)年5月22日
◎当時の年齢:20歳
◎失踪年月日:昭和58(1983)年3月
◎特徴:身長158センチ。体重42キロ、喫煙飲酒少々。趣味は将棋、機械いじり。スポーツはボーリング。両手の親指がしゃもじ型、胸に縦10センチ位のキズあり、左足の太ももに手のひら大のおできの痕。
◎当時の身分:無職(食品会社退職直後)
◎最終失踪関連地点:沖縄県
◎当時の居住地:東京都江戸川区
◎失踪の状況:3月初め、友人と二人で沖縄に行った。知人宅に寄ったあと、一人で出かけたまま消息不明。会社を退職したばかりで、千葉県市川市の会社寮から江戸川区に転居したばかり。
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・3月21日(木曜・祝日)14:00「『その後』を考える集い9」(特定失踪者問題調査会主催)
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・特定失踪者家族会今井副代表・調査会代表荒木が参加
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・文京シビックセンター(春日駅・後楽園駅すぐ 文京区春日1-6-21)
・調査会代表荒木が参加
・問合せ先 展転社(03-5314-9470)
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