イェリン【調査会NEWS2933】(31.2.22)
特別検証の報告はあらためて発表しますが、前にもニュースで書いた女性の遺体について、あらためて北朝鮮側と日本側の両方に疑問を感じる点が出てきています。
この遺体は昨年の12月30日、兵庫県豊岡市の切浜川河口に漂着していたものを付近に住む小学生男児が発見し、翌31日に母親が確認、派出所に連絡したものです。最初は頭部や手足はないように見えたそうですが、これはそれらの部分が砂に埋まっていたためとのこと。その場で検屍はしたものの、服をはがすと遺体が崩れそうだったため性別不明で豊岡南署に送り1月2日神戸大から来て解剖しました。この時点で女性の下着を確認しており、DNA鑑定もしているので女性であることは確定しています。その後遺体は火葬されて遺骨は市の施設に安置されています。
1、北朝鮮側
官報などの記載を見る限り、少なくとも最近の女性の漂着遺体はほとんど韓国人のようです。今回の切浜の遺体以外には昨年2月13日に石川県志賀町富来七海に漂着した女性の遺体がオレンジ色のライフジャケットを付けており、北朝鮮人である可能性がありますが一昨年の漂着船急増以降のそれ以外の遺体は皆男性です。
脱北者の人から聞いた話でも女性が漁船に乗ることはあるそうで、その意味では漁船員であっても不思議はないのですが、脱北者であった可能性も否定できません。ともかくこれまでほとんど男性だったのがなぜ女性の遺体が上がったのかということは気になります。
2、日本側
どういう理由なのかよく分かりませんが、海保ではこの遺体に関しやたらと隠しています。渡辺周議員(国民民主党)から資料請求等してもらいましたが、極めて非協力的だったそうで、ライフジャケットの写真しか出してきませんでした。他の筋から調べても基本的には大差ありませんでした。
ちなみにそのライフジャケットにはハングルが書かれています。背中の真ん中の所には縦に「◯ー△ー940」と書かれています。◯はハングルの子音だけの「ズ」で地域を示すと思われます。「△」はハングル一文字の「ジャ」で船の種類でしょうか。その後の940は船の番号でしょう。その下には横書きで3文字書かれており、一番左の字は薄れて読めないのですが、あとの2文字は読み間違いでなければ「イェリン」と読めます。さらにその下には「キムチェク」と薄く字が読めますが、これは東海岸の金策市を意味すると思います。
イェリンというのは女性の名前ではないかと思います。このご遺体の人物かどうかは分かりませんが、ライフジャケットの所有者でしょう。さらにその下に横書きで「へアン」とあり、これは普通考えれば「海岸」なのですが、なぜライフジャケットにわざわざ「海岸」と書く必要があるのかは疑問です。
こんなことは明らかにしても何の不都合もないはずですが、海保が必死で隠す理由は何なのでしょうか。現地には12月28日から29日にかけて大きな漁業関係のものが多数流れ着いていたとのことです。発見当時は警察の警戒線が張られ、住民は近づけなかったと言います。あるいは何か都合の悪いものが見つかったのかも知れません。
現地で住民の方々にお話を聞いて、このあたりは地域的にも比較的情報の伝達が早く、危機管理という意味ではより安心なところであるように思えましたが、政府はともかく情報を可能な限り明らかにして備えが怠りないようにしてもらいたいと切に願う次第です。
なお、「イェリン」さんについては次回の「しおかぜ」収録の折ご家族への呼びかけを行う予定です。どういう人でどういう経緯だったのかは分かりませんが、未来があったはずの20代ないし30代の女性です。やはりあの体制の犠牲者だったのではないでしょうか。ご冥福をお祈りします。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2018/12/301220-96bd.html
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<特定失踪者データ>
◎氏名:種田 誠
◎よみかた:たねだ まこと
◎生年月日:昭和25(1950)年2月1日
◎当時の年齢:34歳
◎失踪年月日:昭和59(1984)年5月
◎特徴:
◎当時の身分:焼肉料理店チーフ
◎最終失踪関連地点:京都府
◎当時の居住地:京都府京都市山科区
◎失踪の状況:京都市内のアパートから失踪。職を変えたいと電話が鹿児島の実家にあり、金銭だけは持って出たようだが、着替えなど身の周りのものはアパートに残したまま。以来何の連絡もない。
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