拉致とその他北朝鮮人権問題は切り離せない【調査会NEWS2955】(31.3.30)
水曜から出張に出ていて今東京に戻る新幹線の車中です。
この出張中、守る会(北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会)の理論誌「光射せ!」16号を読んでいました。読んでいて痛切に思ったのは、帰国者の問題や収容所の問題などの北朝鮮人権問題に比べればとにもかくにも一定の世論の後押しがあり、それなりに政府も対応している拉致問題は、運動としてははるかに楽だということでした。
もちろん、結果が出せていないという最大の問題があるのですが、拉致問題に関わる以前にもいくつかの社会運動に携わってきた者としては、拉致問題が運動を進めるという点においては恵まれていること、その分守る会や北朝鮮難民救援基金、NO FENCEなど各団体は大変な苦労をされていると感じた次第です。
そしてもう一つ、あらためて痛感したのが拉致問題とそれ以外の北朝鮮人権問題は切り離せないということでした。掲載されている山田文明・守る会名誉代表の論文(講演録)の中には帰国事業の中で騙したり、ときには強制的に帰国船に乗せられた例があったことが書かれていますが、これらは拉致ととらえても何ら不思議ではないものです。そうであるなら「全員の帰国」にはこれらの人たちも入れるべきでしょう。
いずれにしても、国家全体が人権を全く無視した体制によって統治されている北朝鮮で、そこから日本人拉致被害者だけを抜き出して取り返すというのは不可能です。もちろん1人でも2人でも取り返せる人は取り返していくべきですが、最終的にはあの国の体制を変える以外に「解決」はないと、あらためて思いました。
なお、今号「光射せ!」は小川晴久・元代表の「守る会結成の経緯と初期の活動で忘れ難いこと」や、北送(帰国)事業で北朝鮮に行った叔父さん一家の悲惨な境遇などを書いた朴香樹さんの論文など大変参考になりました。また龍谷大李相哲教授の講演録は元々の講演が一昨年のものであり、その後米朝首脳会談等色々な変化があったのにもかかわらず今もうなずける点が少なくありません。特に「北朝鮮は力しか信じない。力でしか反応しない」という指摘はまさにそのとおりだと思いました。ご関心のある方はご一読をお勧めします。守る会の連絡先はTel/Fax 072-990-2887 kalmegi@gmail.comです。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/03/3131-1dd6.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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<特定失踪者データ>
◎氏名:根本 直美
◎よみかた:ねもと なおみ
◎当時の年齢:15歳
◎失踪年月日:昭和62(1987)年6月20日
◎特徴:身長168センチ。体重52キロ。血液型B型。近視で勉強するときに眼鏡着用。内向的性格。右の腿に子供の頃のやけど痕が薄く残る。服装はエンジ色のジャージ、カッパ着用。
◎当時の身分:高校1年生
◎最終失踪関連地点:茨城県藤代町の自宅から400メートル離れた、当時神社があった場所
◎当時の居住地:茨城県北藤代町(現取手市)
◎失踪の状況:学校のテニス部の部活を終え、自転車で途中まで友達と一緒に帰り、友人と別れ自宅に向かう途中に失踪。自宅から400メートル離れたところで自転車を発見。本人が学校へ持っていったバックを現場に残し、本人だけが居なくなっていた。帰宅する道は道幅が狭いため車の通行が少なく、人通りも少ない。
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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★4月17日(水)18:45「平成の大演説会」(展転社主催)
・文京シビックセンター(春日駅・後楽園駅すぐ 文京区春日1-6-21)
・調査会代表荒木が参加
・問合せ先 展転社(03-5314-9470)
★9月8日(土) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
●アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
●特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加
●問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
http://listenradio.jp
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・定価1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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