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2019年5月24日

本日の要請文書【調査会NEWS2989】(R01.5.24)

 本日はデモの後、正午前後に衆議院及び参議院の議員面会所前で拉致問題対策本部ないし対策委員会を設置している各党と拉致議連に要請を行います。要請文書の内容は以下の通りです。

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           令和元年5月24日

○○党拉致問題対策本部御中

           特定失踪者家族会会長 大澤昭一

           特定失踪者問題調査会代表 荒木和博

 

 平素の拉致問題進展に向けたご尽力に心より敬意を評します。この度は大変ご多忙な中私たちの要請を受けてくださり誠にありがとうございます。

 

 このようなデモ・要請を行うのは特定失踪者家族会・特定失踪者問題調査会としては初めてです。本日は午後星陵会館で集会を行いますが、特定失踪者家族が集まって訴える集会は平成22年(2010)10月以来2回目のことです。この9年間に文字通り「認定の有無にかかわらず」多数の家族が亡くなり、また生存している家族でも動けない家族が激増しています。このような集会を再度開くことはおそらくできないでしょう。意のあるところをお汲み取りくださり、ともかく1人でも、一刻も早く救出が実現するよう、ご協力をお願いする次第です。

 

 現在北朝鮮は飢餓状態が常態化していると言われます。拉致被害者の救出には最終的に現体制が変わることが必要であり、それは北朝鮮の人権問題解決にも重要な意味を持つと考えます。拉致被害者も含め北朝鮮にいる全ての人々が自由と平和を享受できるように、日本の主体的な役割が求められているところです。何卒ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

 

「拉致被害者救出・北朝鮮に自由と平和を」要請

 

1、安倍総理、特定失踪者家族の声を聞いて下さい

2、「拉致の可能性のある失踪者は約900人」と政府の文書に明記してください

3、在日朝鮮人も含め特定失踪者の拉致認定を進めてください

4、拉致被害者救出のために全ての手段を動員してください

 

1、安倍総理、特定失踪者家族の声を聞いて下さい

 

 歴代総理は誰一人として特定失踪者家族との面会の場を持ったことがありません。安倍総理も国民大集会での挨拶終了後に壇上で握手して帰るのが特定失踪者家族との唯一の接触の機会です。拉致問題について政府が明確な意志を示すため、総理と特定失踪者家族の面会が実現するようにご協力をお願いします。

 

2、「拉致の可能性のある失踪者は約900人」と政府の文書に明記してください

 

 政府のパンフレットには「1970年代から1980年代にかけ、多くの日本人が不自然な形で行方不明となった(中略)これらの事件の多くは北朝鮮による拉致の疑いが濃厚であることが明らかになった」と書かれています。しかし特定失踪者は60年代以前にも90年代以後にも存在します。家族会でも寺越事件は1960年代です。この記載は不適切であり、例えば「長年にわたって拉致が続けられ、拉致の可能性を排除できない失踪者は約900人にのぼる」といったように全面的な修正が必要であると考えます。

 

 「認定の有無にかかわらず」との方針であるにもかかわらず、広報物の記述はほとんどが認定被害者のことだけになっており、特定失踪者については「このほかにも」という、例外的扱いとなっています。これでは認定被害者の拉致事件についても「限られた時期の運の悪い人たちに起きた事件」という印象を与え、拉致問題の全体像を矮小化していると言わざるをえません。また、政府は「17人」という数字を常に使っていますが、現時点でも警察断定の高敬美・剛姉弟の拉致と富山の未遂を入れて「政府の認める拉致・拉致未遂の被害者は21人」が妥当であります。抜本的な認識の変更、内容の見直しを進めるよう国会における働きかけをよろしくお願いします。

 

3、在日朝鮮人も含め特定失踪者の拉致認定を進めてください

 

 先日、今回のデモ、要請や集会に合わせるかのように警察は日本国内で発見された特定失踪者について発表しました。私たちは拉致でなく日本国内で所在が確認されるならそれに勝るものはないと考えています。しかし一方、警察は「拉致でない」というケースを強調するのは熱心なのに、肝心の拉致認定は松本京子さんが平成18年(2006)11月に認定されて以来この13年間ただの1人もされていません。私たちには「認定の有無にかかわらず」との文言が逆に認定をしないための言い訳になっていると感じられます。

 

 警察は「北朝鮮側に反論する材料を与えることがないよう、慎重に対応している」と言いますが、青山学院大の福井義高教授も統計学による分析で「拉致濃厚な失踪者とそれ以外の失踪者を合わせて、少なくとも100人程度が北朝鮮に拉致されたことは合理的な疑いを超える事実である」と述べています。被害者が100人以上であれば、現在の「17人」との差は単なる誤差にとどまるものではなく、大幅な違いがあること自体が責任問題と言えます。

 

 そうでないことを期待しますが、何人かの拉致被害者も亡くなった可能性があります。救出という観点からすれば、「慎重」にやるのと多少の誤差があっても全体像に迫るのとどちらをとるべきかは明らかです。あわせて今後、認定されていない拉致被害者が北朝鮮で死亡していた場合はどの省庁の誰がどのように責任をとるのかも明確にされるよう要望します。

 

 また、高姉弟が警察断定なのは朝鮮籍であるためですが、母親である渡辺秀子さんは日本人です。表に出ていないだけで帰還事業で北朝鮮に渡った人々以外に在日朝鮮人で拉致された被害者も相当数いることは明らかです。調査会のリストでは在日のみならず台湾人の沈静玉さんもいます。支援法を改正するか、認定自体を別の法体系で行うなどして、日本国内から拉致された被害者については国籍の別なく対応してもらうよう要望します。

 

4、拉致被害者救出のために全ての手段を動員してください

 

 拉致は北朝鮮が日本に対して行なってきた主権侵害行為であり、言葉を変えれば「戦争」であると言えます。私たちはもちろん話し合いを否定するものではなく、現在総理が「条件を付けずに金正恩と会う」としていることが実を結んで被害者が全員即時一括で帰国することを期待するものですが、それができなかった場合手をこまねいて見ていることは国家としての責任放棄と言わざるを得ません。

 

 ストックホルム合意から既に5年、平壌宣言からは17年もの時間が過ぎています。北朝鮮にとって「約束」は相手に守らせるためのものであって自分が守るものではありません。拉致問題が安倍内閣の最重要課題であるならば被害者救出に資するすべての手段を動員するのが当然です。あらためて何ができるのかについて国会でも全面的な見直しをしていただきたくお願いします。その一環として、有事における邦人保護、あるいはその準備としての情報収集など、自衛隊に明確な任務の付与をされますようお願い申し上げます。

 

 また、そもそもどこまでが「拉致被害者」とされるのかも明確ではありません。拉致は北朝鮮の中でもさまざまな機関が長期にわたって行なっており、北朝鮮当局すら全てを把握していない可能性があります。前文にも記した通り、全ての拉致被害者救出のためには現在の独裁体制をより自由で民主的な体制に変える必要があります。それは北朝鮮で人権侵害に苦しんでいる一般国民を救うことでもあり、他国の拉致被害者も救い、ひいては東アジアの平和に寄与するものでもあります。そのための努力を傾注していただきますよう、あらためてお願い申し上げる次第です。

 

     以上

 

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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました) 

http://araki.way-nifty.com/araki/2019/03/3131-1dd6.html

 

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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<特定失踪者データ> 

◎氏名:富川 久子

◎よみかた:とみかわ ひさこ

◎生年月日:昭和33(1958)年2月18日

◎当時の年齢:35歳

◎失踪年月日:平成6(1994)年2月14日

◎特徴:身長153センチ。体重50キロ。血液型A型。痩せ型。コンタクトレンズ使用。明るく社交的で頭も良かった。足の裏にアザ。趣味はゴルフ。酒は付き合い程度に飲む。

◎当時の身分:主婦

◎最終失踪関連地点:沖縄県石垣島御神崎灯台に本人の車が残っていた

◎当時の居住地:沖縄県石垣島市

◎失踪の状況:知人に会うためゴルフ練習場を訪れ、子どもを預けて近所のスーパーに行ったまま失踪。翌日昼過ぎに「車が見つかった」という連絡があり、発見された御神崎灯台に行くと鍵は開いていてキーは車に挿したまま。帽子もバックも車の中にあり、運転免許証だけがなかった。

 

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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。 

 

★5月24日(金)「拉致被害者救出、北朝鮮に自由と平和を」(調査会・特定失踪者家族会主催)

・11:00からデモ・国会要請行進(日比谷公園霞門10:30集合)

・13:00から集会 星陵会館

千代田区永田町2-16-2(地下鉄有楽町線・南北線・半蔵門線永田町駅6番出口徒歩3分千代田線国会議事堂前駅5番出口徒歩5分、南北線溜池山王駅5番出口徒歩5分、銀座線・丸ノ内線赤坂見附駅11番出口徒歩7分)

・調査会代表荒木・特定失踪者家族会大澤会長他調査会・特定失踪者家族会役員が参加

・問合せ先 調査会

 

★5月30日(木)18:30「拉致問題を考える石垣の集い」(調査会主催)

・石垣市大川公民館(石垣市大川100-1 八重山農林高南向い)

・特定失踪者家族会水居幹事・調査会代表荒木が参加

・問合せ先 調査会

 

717()14:00「アニメ『めぐみ』上映会」(拉致問題対策本部・北海道庁・札幌市・救う会北海道主催)

・札幌駅前地下広場(地下鉄札幌駅と大通り駅をつなぐ地下通路のオープンスペース)

・調査会荒木代表が参加

・問合せ 北海道庁国際課(道庁代表番号 011-231-4111)

イベント自体は10:30に開会され14:00までは映画が繰り返し上映されます。

 

★9月8日(日) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)

・アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)

・特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加

・問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

 

★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)

・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)

・調査会代表荒木が参加

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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」 

毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌) 

副代表村尾がパーソナリティー 

インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。 

http://listenradio.jp

・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 

http://ajer.jp 

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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 

<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)> 

・定価1600円(税別) 

<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)> 

・定価1200円(税別) 

<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)> 

・定価1000円(税別) 

<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)> 

・定価1800円(税別) 

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特定失踪者問題調査会ニュース 

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〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 

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※■を半角の@に置き換えて下さい。 

調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ 

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発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は 

kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい) 

※■を半角の@に置き換えて下さい。 

<カンパのご協力をよろしくお願いします> 

■特定失踪者問題調査会■ 

●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 

●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 

●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 

●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 

(郵便振替以外で領収書のご入用な場合はご連絡下さい) 

■特定失踪者家族会■ 

郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 

銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128 口座番号4097270 特定失踪者家族会 代表者大澤昭一 

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