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2019年6月27日

都庁職員アベック拉致未遂について【調査会NEWS3015】(R01.6.27)

 昨年12月14日付の調査会NEWS2883号でお知らせし、以後たびたび関連情報をお知らせしている都庁職員Aさんと、当時の交際相手(現在の夫人)Bさんの乗った乗用車が襲われた事件について、以下のように情報を修正します。

 

 事件発生日 昭和54年(1979)5月5日 20:00頃

 場所 国道160号線の富山県氷見市姿から県境を越えて石川県七尾市に入ったあたり。

 

 当初私がお伝えした情報では事件発生場所が能登半島西岸の国道249号線石川県羽咋郡志賀町富来牛下付近としています。これは聞き方の問題で、このところ漂着船で西岸ばかり見ていたため、「能登で」と聞いたときに私が最初から西岸を想定して聞いてしまったことによります。40年前の事件で当事者の記憶も不確かになっており、この間周囲にもほとんど話していなかったことなどから、私の聞き方が逆にAさんの記憶を変えてしまうことになりました。

 

 このことは先日石川県警の担当者が上京してAさんに会い事情を聞くなかで明らかになりました。その時点では事件の場所を特定した話はなかったようですが(Aさんによれば大体分かっていたらしいとのこと)、宿泊したのが輪島でなく七尾市の和倉温泉であったことが明らかになりました。それらの話をもとに先週20日、私と大口理事で事件と同じ時間に現地を車で走って大体の場所を確認してきました。

 

 警察OBの方に「取り調べのときでも、注意しないと取調官の言ったことに本人が引きずられてそう思ってしまうことがある」と教えていただきましたが、今回は石川県警のおかげで間違いを修正することができました。やはりプロは違うと思った次第です(たびたび警察の批判をしている私が言うのですから間違いありません)。

 

 160号線は氷見市の市街を抜けてからずっと海岸沿いを通りますが、途中小境集落のあたりから内陸に入り峠を越えます。そして下っていってまた海岸に出るあたりが姿集落です。現時点での推測では大体次のような感じになります。

 

●昭和54年(1979)5月5日20:00頃、国道160号線を氷見から和倉に向かって車(緑色のスカイライン)で走る途中、Aさんは白いスカイラインが尾行しているのに気づく。

 

●速度を落とすと白いスカイラインも速度を落とし、速めれば向こうも速めたので気持ち悪くなり一旦停車して車をやり過ごした。そして走り出すと数百メートル走ったところでスカイラインが道を塞ぐように止まっていた。

 

 姿から県境までが約4キロで、尾行に気づいてから事件までが5~10分なので、襲われたのはおそらく県境を越えて石川県七尾市に入ったあたりではないかと思われます。その後はすでにお伝えした通りで、Aさんが車を止めると運転席から160センチもないくらいの小柄な男がサンダル履きで下りてきて、窓越しに日本語ではない言葉で話しかけてきました。運転席の窓を10センチくらい開けたところその隙間から手を入れて自分の鼻にパンチを食らわせました。殴られた直後から大量に出血したのですが一瞬のことだったので助手席に座っていたBさんもAさんが殴られたことには気づかなかったとのこと。Aさんは一瞬意識を失いましたが、ドアを開けようとする音で気がつきました。すると男は喉を握ってきました。指が食い込み死ぬと思ったそうです。

 

 Aさんは「殺される」と思いそのまま車を発進させ歩道の縁石に乗り上げて白のスカイラインの横を抜けました。男は手を突っ込んだまま引きずられ、歩道から下りるときのショックで手が離れました。その後スカイラインが追ってきました。おそらく運転をしていた男は怪我をしたまま放置したのだろうとのこと。100キロくらい出して逃げ、途中引き離したときに建設会社の倉庫が見えたので陰に隠れてやり過ごしたそうです。倉庫の中にあった鉄パイプを護身用に持ち、シートを倒して外から見えないようにし、3~40分そこにいたとのこと。

 

 その後宿泊予定の和倉温泉の旅館に向かい旅館に到着したのは21時30分頃でした。私と大口さんの車は20:00頃氷見市姿を通り、そのまま走って20:50頃和倉温泉に着きました。事件の時間や隠れていた時間を勘案すると大体その通りの時間ということになります。「途中また車が待ち伏せしているとは思いませんでしたか」との質問にAさんは「思いました。それで鉄パイプを積んで走り、いざとなったらこれで闘うつもりでした」とのこと。

 

 道を塞ぐとなると、国道ですし対向車が来る可能性もあるので短時間で済ませなければなりません。犯人は尾行が気づかれたことで焦ったのでしょうか。もし気づかれなかったらどうするつもりだったのか。場合によってはそのまま和倉まで行って、翌日実行するつもりだったのかもしれません。

 

 ちなみにこの時期周辺で起きた事件は次のようになります。

 

昭和53年(1978)8月 氷見線島尾・雨晴間の海岸でアベック拉致未遂(政府認定)

昭和54年(1979)5月 Aさん・Bさんの拉致未遂。

昭和54年(1979)12月 氷見線越中国分駅の裏に自家用車を残して山田建治さんが失踪

昭和55年(1980)1月 伏木港で貨物船船員城鳥正義さんが失踪

昭和56年(1981)3月 伏木国分事件(NEWS3013号)

昭和56年(1981)6月 現白山市から安達俊之さんが同僚女性と車ごと失踪

 

 安達さんの事件を考える上でもこの未遂事件は非常に意味がありそうです。12日の特別検証、しっかり結果が出せるよう頑張ります。皆様も情報等ありましたらぜひお知らせください。

 

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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました) 

http://araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html

 

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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<特定失踪者データ> 

◎氏名:佐藤 順子

◎よみかた:さとう じゅんこ

◎生年月日:昭和47(1972)年2月28日

◎当時の年齢:28歳

◎失踪年月日:平成12(2000)年9月12日

◎特徴:身長153センチ。体重40~45キロ。血液型A型。やせ型。話すと表情が変わる。首に大きめのホクロ。

◎当時の身分:無職。元会社員でワーキングホリデーで海外に行ったり、国内でアルバイトを務めたりした。

◎最終失踪関連地点:スイス・ツェルマット

◎当時の居住地:東京都府中市

◎失踪の状況:7月4日から以前の職場の同僚とともに欧州を旅行。同僚は約3週間の予定で日本に帰国。8月24日に東京の自宅に電話をしている。スイス・ツェルマットのユース・ホステルに宿泊し同宿の日本人観光客と朝食をとったあとに行方不明となる。二泊三日の予定で、宿泊費を前金で払っていた。16日、旅行代理店を通じて東京の実家に「佐藤さんが荷物を残して行方不明となった。連絡を取りたい」という連絡が実家に入る。失踪した9月に、東京の実家に無言電話が4回あり、電話の向こうからは日本語とは思えない話し声などがあった。佐藤さんは毎日詳細な日記を書いていたが、失踪した11日だけは日付だけで本文が記されていなかった。

 

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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。 

 

★6月29日(土)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム」(同会主催)

・会場 拓殖大学文京キャンパス(文京区小日向3-4-14 地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅下車5分)

・調査会荒木代表が参加

・問合せ 荒木(090-8517-9601)

 

★6月30日(日)14:00「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録in北秋田」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催)

・会場 北秋田市文化会館「ファルコン」(鷹ノ巣駅徒歩5分 北秋田市材木町2ー3)

・調査会副代表村尾・常務理事松村が参加

・問合せ 荒木(090-8517-9601)

 

★7月17日(水)14:00「アニメ『めぐみ』上映会」(拉致問題対策本部・北海道庁・札幌市・救う会北海道主催)

・札幌駅前地下広場(地下鉄札幌駅と大通り駅をつなぐ地下通路のオープンスペース)

・調査会代表荒木・理事川田が参加

・問合せ 北海道庁国際課(道庁代表番号 011-231-4111)

※イベント自体は10:30に開会され14:00までは映画が繰り返し上映されます。

 

★9月8日(日) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)

・アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)

・特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加

・問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724

 

★11月9日(土)「拉致問題講演会」(群馬県・救う会群馬他主催)

・館林市三の丸芸術ホール(館林市役所前バス停すぐ 館林市城町1-2   0276-75-3030)

・調査会代表荒木が参加

・問合せ 群馬県地域福祉推進室(027-226-2518)

 

★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)

・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)

・調査会代表荒木が参加

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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」 

毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌) 

副代表村尾がパーソナリティー 

インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。 

http://listenradio.jp

・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 

http://ajer.jp 

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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 

<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)> 

・定価1600円(税別) 

<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)> 

・定価1200円(税別) 

<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)> 

・定価1000円(税別) 

<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)> 

・定価1800円(税別) 

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特定失踪者問題調査会ニュース 

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発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は 

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<カンパのご協力をよろしくお願いします> 

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●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 

●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 

●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 

●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 

(郵便振替以外で領収書のご入用な場合はご連絡下さい) 

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銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128 口座番号4097270 特定失踪者家族会 代表者大澤昭一 

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