北朝鮮三つの柱【調査会NEWS3010】(R01.6.21)
昨日太永浩・元北朝鮮駐英公使の講演を聞いてきました。その内容については主催者である北朝鮮難民救援基金をはじめ関係者の皆さんが報じると思うのですが、「北朝鮮の外交には三つの原則がある。一つはいかなる場合でも核は放棄しないということ、二つ目は米国は北朝鮮を攻撃できないということ、三つ目は中国は北朝鮮を放棄できず、核保有した北朝鮮をみとめるしかないということ」との話は印象的でした。
私は質問の機会があったので「核であれ人権問題であれ、北朝鮮の問題を解決するためには今の体制を変えてしまわなければならないと思いますが、北朝鮮の体制の弱点は何だと思いますか」という質問をしました。
太元公使の答えは次のようなものでした。
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北朝鮮の体制は三つの柱の上に載っている。一つは閉鎖性。二つ目は暴力性、つまり国内における公開処刑や政治犯収容所。そして三つ目が対外的な恐喝である。このうち二つ目と三つ目は外国からはどうすることもできないが、閉鎖性についてはうまくやれば破ることはできる。
70年間失敗を続けてきて、人民は他の方法があるのではないかと考えてきた。今は韓流ドラマや映画が大量に持ち込まれており大きな変化だと言える。人民は金正恩や当局を信じていない。さまざまなコンテンツを送りながらいかなる選択が可能か教えていかなければならない。
公式対話では北朝鮮の幹部に対し常に人権改善を要求すること。人権圧力を課せば課すほど北朝鮮は変わっていく。今北朝鮮から国外に10万人くらい出ているが、5年前は工事現場で安全帽もかぶっていなかった。西側のNGOが暴露して指摘したら今は安全帽を与えるようになった。
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北朝鮮の体制を倒すには情報の注入が効果的で、また強い姿勢で望めば反発しながらも相手は譲歩せざるをえない。私たちがこれまでやってきたことはそう間違っていなかったと再認識したのですが、あらためて中波放送の実施やバルーンプロジェクトの再開(文在寅政権下でストップさせられています)、その他の方法も含めて情報注入にさらに力を入れる必要があると確信しました。さらにあとの2本の柱も国際社会が人権問題を厳しく追及し、「目には目を」の姿勢を持つことで崩していけるのではないかと思った次第です。3本の柱の上に載っているのなら一本だけでも倒せば全体が崩れるでしょう。ひょっとしたら私たちが考えているより脆いかもしれません。
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最新の北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(更新に伴い場所を移動しました)
http://araki.way-nifty.com/araki/2019/06/post-6cc9b5.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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<特定失踪者データ>
◎氏名:松井 綾子
◎よみかた:まつい あやこ
◎生年月日:昭和51(1976)年9月14日
◎当時の年齢:22歳
◎失踪年月日:平成10(1998)年12月3日
◎特徴:身長156センチ。血液型B型。近視。
◎当時の身分:検査技師(病院勤務)
◎最終失踪関連地点:茨城県水戸市
◎当時の居住地:茨城県水戸市のアパート
◎失踪の状況:3日の朝、勤務先の病院に「調子が悪いので休む」と電話で連絡し、翌日は病院を無断欠勤。居住していたアパートへ確認に行くと、車がなく、部屋のドアも施錠されていた。実家に電話して家族が部屋に入るが室内には物色された形跡なし。のちに、12月4日朝に、国道6号線茨城町のGSで給油(本人の署名による)、昼頃千葉県銚子市のコンビニで昼食を購入。また同県東金市や八日市場市(現匝瑳市)などを車で走行していることが分かった。12月15日、神栖町海浜公園多目的広場駐車場で自家用車発見。運転席側はロックされておらず、現金の入った財布が助手席のバッグに残されていた。
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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
★6月29日(土)14:00「予備役ブルーリボンの会シンポジウム」(同会主催)
・会場 拓殖大学文京キャンパス(文京区小日向3-4-14 地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅下車5分)
・調査会荒木代表が参加
・問合せ 荒木(090-8517-9601)
★6月30日(日)14:00「『ふるさとの風』『しおかぜ』共同公開収録in北秋田」(拉致問題対策本部事務局・調査会主催)
・会場 北秋田市文化会館「ファルコン」(鷹ノ巣駅徒歩5分 北秋田市材木町2ー3)
・調査会副代表村尾・常務理事松村が参加
・問合せ 荒木(090-8517-9601)
★7月17日(水)14:00「アニメ『めぐみ』上映会」(拉致問題対策本部・北海道庁・札幌市・救う会北海道主催)
・札幌駅前地下広場(地下鉄札幌駅と大通り駅をつなぐ地下通路のオープンスペース)
・調査会代表荒木・理事川田が参加
・問合せ 北海道庁国際課(道庁代表番号 011-231-4111)
※イベント自体は10:30に開会され14:00までは映画が繰り返し上映されます。
★9月8日(日) 14:00「中村三奈子さんをさがす会」集会(同会主催)
・アオーレ長岡(長岡駅徒歩3分)
・特定失踪者家族会中村クニ幹事・調査会代表荒木が参加
・問合せ:中村三奈子さんをさがす会 090-4279-4724
★11月9日(土)「拉致問題講演会」(群馬県・救う会群馬他主催)
・館林市三の丸芸術ホール(館林市役所前バス停すぐ 館林市城町1-2 0276-75-3030)
・調査会代表荒木が参加
・問合せ 群馬県地域福祉推進室(027-226-2518)
★12月7日(土) 13:00「みやこ町人権のつどい」(みやこ町主催)
・サン・グレートみやこ(みやこ町役場斜向かい 福岡県みやこ町勝山黒田86-1 0930-32-5540)
・調査会代表荒木が参加
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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」
毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌)
副代表村尾がパーソナリティー
インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。
http://listenradio.jp
・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
<荒木著『北朝鮮の漂着船』(草思社刊)>
・定価1600円(税別)
<荒木共著『自衛隊幻想」』(産経新聞出版)>
・定価1200円(税別)
<荒木著『靖国の宴」』(高木書房刊)>
・定価1000円(税別)
<荒木著『北朝鮮拉致と「特定失踪者」』(展転社刊)>
・定価1800円(税別)
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特定失踪者問題調査会ニュース
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