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2020年5月27日

『「おかえり」と言いたい』【調査会NEWS3272】(R02.5.27)

 このたび稲川和男・映像教育研究会代表(調査会理事)制作の映像作品『「おかえり」と言いたい』が完成、すでにご家族や関係機関・関係者宛に毎月お送りしている「ひびき」に同封してDVDを送付済みです。DVDは最後に映画『めぐみへの誓い』(野伏翔監督)の紹介が付いて約40分。今後北朝鮮人権シネマフォーラムなどでも上映の予定です。

●「おかえり」と言いたい 編集を終えて 

調査会理事・映像教育研究会代表 稲川 和男  

 令和2年3月1日、特定失踪者問題調査会と特定失踪者家族会は、神戸でデモと集会を行った。

 北朝鮮による拉致に関して、政府認定の被害者救出を訴える大衆行動は国民大集会をはじめとして何度か行われてきたが、特定失踪者の救出に特化して行われる大衆行動は、これまで数えるほどしかなかった。

 相次いで失踪した田中実さんと金田竜光さんが同窓で学んだ地であり、更に灘区を中心に多くの失踪者が居る神戸で、関西で初めてのデモ行進と集会をやるというのは、画期的なことであった。

 折からのコロナ騒ぎで、全員がマスク着用、そのマスクにシールを貼り付け、シュプレヒコールはなしとしたものの、さて、参加者がどの程度集まってくれるものか…、さらに、万一感染者が出た場合、主催者がどんな責任を追及されるか…、懸念は尽きなかったが、調査会の荒木和博代表は、この機会に関西地区で行動することの意義を肚に納め胸に秘めて行動に踏み切ったのである。

 デモ行進に参加してくれたのは、約80名。集会の参加者は、130名を数えた。集会のテーマは、「帰すべき人を日本へ 拉致被害者救出!北朝鮮に自由と平和を!」ということであったが、集会では40分以上に渡って、家族会の藤田隆司副代表と竹下珠路事務局長が、失踪年ごとに特定失踪者・拉致被害者全291名の名前を交代で読み上げ、壇上では、予備役ブルーリボンの会のメンバーが、読み上げた名前に合わせて、それぞれ一人ずつの写真をかざした。

 集会では、北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会・山田文明名誉代表の司会で、関係者によるミニ・トークも行われた。趣旨に賛同して参加してくれた脱北者の斎藤博子さんと金栄三さんが北朝鮮での生活実態を報告。さらに、まさに金正恩の父親と同姓同名の金正日・民主コリア代表幹事がかつて日本国内で暗躍した洛東江及び学習組と朝鮮総聯兵庫県本部の活動家の写真を示しながら、同組織が拉致に関わった実態を報告してくれた。

 総てを映像に収めた約1時間のデモ行進と3時間に及ぶ集会の、ようやく編集を終えた4月半ば、荒木代表から新たな提案があった。それは、令和元年12月に拓殖大学で開いた「北朝鮮人権映画祭」の企画を引き継ぎ実施する「北朝鮮人権シネマ・フォーラム」で、「クロッシング」や「鳥よ 翼をかして」などと同時上映する映像作品として、新作を作りたいという提案であった。

「デモ参加者が掲げている特定失踪者の写真が飛び出して、そのご家族の声が聞けるような映像作品が作れませんかねぇ?」

 そんな相談だった。

「そりゃ良いね。迫力あるだろうなぁ」と即同意はしたものの、さて、過去の膨大な記録の何処から集めたものか…。

 平成15年1月の特定失踪者問題調査会設立以来、折に触れてご家族の声を収録して来た映像素材は数十時間に及ぶ。その膨大な映像資料の中でご家族の声ということでは、平成22年10月、調査会が「初めてで最後」と呼び掛けてやった「10・23都庁前広場の集い」で聞いたご家族の訴えが、稲川の耳に甦って来た。

 デモのシーンで参加者が体の前後に、あるいは両手にも掲げながら歩いてくれた、被害者・失踪者の写真と、必ずしもタイミングは合わないだろうが、10年前に、北海道から沖縄まで全国から自費で参加してくれた、多くのご家族の発言は、デモ行進の写真と組み合わせたら、凄いインパクトがあるに違いない。

 既に逝去されたご家族もいるが、10・23集会で切々と訴えたご家族の声は、みんな、耳に残り、心に響く声だった。撮影中にも背中に鳥肌が立つのを感じたほどの、ご家族の、まさに魂の叫び…。その声を、今回のコロナ騒動で、多少時期はずれ込むことになってしまったが「北朝鮮人権シネマ・フォーラム」の観客の心にも、きっと伝わるに違いない。そんな思いから綴っていった編集作業は、全く苦にならなかった。

 折から、金正恩の健康不安がさまざまに告げられ、一部メディアは「金正恩脳死」情報を伝えている。北朝鮮内部で何かが起こっているに違いない。もしさらなる混乱が起きれば、真っ先に拉致被害者に危険が及ぶ。

 今、このときにこそ、日本は「拉致被害者に絶対に手を出すな」「家族の声を聞け」「もし日本人救出に協力したら報酬を与える」「金体制は北朝鮮人民にとっての害悪でしかない」「自由と平和のために目を覚ませ!」との呼び掛けをしていかねばならない筈である。

 編集を終えても耳から離れることのない、それぞれのご家族の切実な声を、是非、多くの方々に聞いて頂きたい。共鳴し、共感し、総ての被害者の救出に向けて、更なる一歩を踏み出して頂けたらと思う。

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北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和2年3月24日現在確認分)

http://araki.way-nifty.com/araki/2020/03/post-f7a8e9.html

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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<調査会・特定失踪者家族会役員の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。 

★5月29日(金)18:00 「その後」を考える集い16 in Zoom(調査会主催) 

 インターネット会議アプリ「Zoom」で行います。参加ご希望の方は代表荒木宛ご連絡下さい(kumoha551@mac.com)。折り返し参加IDとパスワードをお送りします。

★6月18日(木)18:30「政経倶楽部名古屋支部例会」(同会主催)

・調査会代表荒木が参加

・Zoomにて行います。参加費等詳しいことは問い合わせ 名古屋支部事務長 山本さん(sunflowermichi1977@gmail.com)

★7月18日(土)「北朝鮮人権シネマフォーラムin高知」(救う会高知主催)

・高知市立自由民権記念館「研修室」( 高知市桟橋通4-14-3 088-831-3336)

 市電桟橋車庫前下車

・調査会代表荒木・理事上野が参加

★9月5日(土)「北朝鮮人権シネマフォーラムin松江」

・調査会代表荒木・理事石原が参加

★9月6日(日)「北朝鮮人権シネマフォーラムin岡山」

・岡山県立図書館

・調査会代表荒木が参加

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・FM「オレがやらなきゃ誰がやる!」 

毎週木曜日21:00~、「RADIO TXT FM Dramacity 776.fm」(札幌) 

副代表村尾がパーソナリティー 

インターネット「ListenRadio」で札幌以外でもパソコン・スマホから聴取できます。 

http://listenradio.jp

YouTube Office Movementのチャンネルからはいつでも聴取できます。

https://www.youtube.com/channel/UCTtzOOIcIOa22_gnLubk8Dg

・channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回30分の番組の前半は無料で視聴していただけます。  

http://ajer.jp 

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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 

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特定失踪者問題調査会ニュース 

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〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 

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調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ 

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発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は 

kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい) 

※■を半角の@に置き換えて下さい。 

<カンパのご協力をよろしくお願いします> 

■特定失踪者問題調査会■ 

●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 

●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 

●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 

●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 

(郵便振替以外で領収書のご入用な場合はご連絡下さい) 

■特定失踪者家族会■ 

郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 

銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会 代表者大澤昭一 (会長は今井英輝さんに替わっていますが口座の名義はそのままになっています)

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