南北朝鮮の海上の境界線(NLL)について(9月25日のショートメッセージです)
令和2年9月25日金曜日のショートメッセージ(Vol.175)。南北朝鮮の海上の境界線であるNLL(北方限界線)についてお話ししました。陸上の境界線は休戦協定で決められた休戦ラインがあり、その南北2キロは非武装地帯(DMZ)という緩衝地帯になっています。しかし海上の境界線は休戦当時制海権を持っていた国連軍側が設定したもので、協定は結ばれていません。それでも北朝鮮側にとっては安全を保障されるだけ助かっていたのですが、1970年代頃からこれを認めないと言い始め、独自の境界線を主張しています。この地域は両者の主張が衝突するため、たびたびトラブルが起きてきました。今報道されている韓国水産省の職員の射殺事件も同様です。
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