昭和40年代前半の北海道【調査会NEWS3386】(R03.1.20)
特定失踪者問題調査会事務局次長 杉野正治
先日新しいポスターver.24が完成しました。調査会のサイトで購入できます。ぜひご活用下さい。
このポスターは特定失踪者問題調査会に届けられた失踪者を年代順に掲載しているのですが、その3段目から4段目、すなわち昭和40年代前半(1960年代後半)に失踪した方の多くが北海道の関連であることがわかります。
北海道警が発表する「拉致の可能性が排除できない失踪者」で公開されている人だけでも50名(調査会への届け出との重複もあり)と、全国都道府県では最多です。もちろん北海道は広いので失踪者数も多くなるのでしょう。しかし人口密度から考えるとやはり多いと言わざるを得ません。何より昭和40年代前半の多さは異常です。
私たちも現地調査や特別検証などで幾度か北海道を訪れました。昭和40年代の地図を見ると、それぞれの地方に鉄道の駅があり、地域によっては本州とを結ぶフェリーの航路もありました。そしてそれらを中心に飲食店や商店、映画館、旅館や料亭が立ち並ぶなど大きな賑わいを見せていたことがわかります。開拓や石炭を掘るために多くの労働者が本州から渡っていきました。なかには「ワケあり」で北海道に流れていった人も少なくありません。
そしてこのことは、工作活動を展開していく絶好の環境にあるとも言えます。
・鉄道やフェリー等での移動が容易。
・人の出入りが多く見知らぬ顔の人が歩いていても誰も気にしない。
・その人の性格や過去を詳しく詮索しない。
そして北海道の大きな特徴がもう一つ。
・東西冷戦の最前線であった。
北海道はソ連にとって世界戦略上重要です。日本も西側陣営の北海道を「防共の砦」と考えて自衛隊を配備していました。
北海道で工作活動を行う場合、その一員である北朝鮮の工作機関が活動を担ってきました。アジア人の顔をもっているからです(ソ連崩壊でロシアが誕生しても、北海道が重要地域であることに変わりはありませんが)。もちろん北朝鮮独自の工作活動もあったでしょう。
事実、北朝鮮工作員である高大基は昭和30年代後半から北海道で工作活動を繰り広げ、そこで渡辺秀子さんと出会い、高が北朝鮮工作員の身分を隠して結婚し、二児をもうけました。その後渡辺さんの出身地埼玉県に移住し、高大基は行方不明(北朝鮮に渡ったと言われる)に、渡辺秀子さんと二人の子(高敬美・剛)も昭和48年に失踪。のちに高敬美・剛の二人は福井県小浜市の海岸から拉致されたことがわかっています。
北海道に限らず、北朝鮮による拉致は決して偶然のものではありません(もちろんゼロではないでしょうが、工作活動中に何らかのハプニングが発生したなど例外だと考えられます)。
そう考えると昭和40年代前半の北海道で集中して失踪者が続くのは、決して偶然ではないはずです。この時期に北朝鮮がこの地で何を調べ、何をしようとしていたか。北朝鮮拉致はそうした観点からも見ていくべきです。
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・調査会代表荒木が参加
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・調査会代表荒木が参加
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北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和2年3月24日現在確認分)
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