« 拉致問題を名古屋から発信する9.11オンライン集会(編集版) | トップページ | 次は9月30日に宮崎でオンライン集会を実施します。ぜひご視聴下さい。この日と翌日には現地ライブも行います。 »

2021年9月12日

吉見美保さん・石川孝一さんからのメッセージ【調査会NEWS3500】(R3.9.12)

 昨日名古屋市で開催された「名古屋から拉致問題を発信する9.11オンライン集会」をご視聴いただいた皆さんありがとうございました。途中通信の不調でご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。あらためて編集し、全体をつないだものをYouTubeに載せましたのでご覧になっていない方はぜひご視聴下さい。なお、あらためてお知らせしますが後日新潟・宮崎でのライブ・オンライン集会を実施します(イベント欄に記載)。ぜひご視聴下さい。

https://youtu.be/MsRFYBJvzwc

 以下に掲載したのは、この集会に寄せられた特定失踪者家族会副会長で秋田美輪さんの姉吉見美保さんのメッセージ(山本道代・西尾市議が代読)と、集会の場での小久保稔史(こくぼとしひと)さんの従兄弟石川孝一さんの発言趣旨です。どちらも重要な意味を持つものと思います。一昨日の今井英輝・特定失踪者家族会会長の談話と合わせ、ご家族の声にぜひ耳を傾けていただきたくお願い申しあげます。

---------------------------

(吉見美保さんのメッセージ)

 妹 秋田美輪が失踪して12月で36年となります。21歳だった妹は57歳です。

あのまま日本国内にいれば、生活の様子もわかるのですが、会うことも叶わないので、うかがい知ることもできません。

 両親は現在89歳と87歳です。妹の失踪後戻った徳島で、警察の捜査、政治家へのお願い、署名活動を続けていましたが、今は出来なくなりました。

 8月22日の神戸集会での特定失踪者問題調査会 岡田常任顧問のお話を聞いて、私の高校時代を振り返りました。

 私達姉妹は妹が6歳(S45)から、16歳(S55)まで尼崎の父の勤め先の社宅で過ごしました。阪急武庫之荘駅の北側でしたので、今はない国鉄立花駅とは、6~7km離れています。私は有本恵子さんと同学年。妹とは4つ違いの姉になります。市立尼崎高校で高校生活を送りました。妹が失踪してしばらくまで、親しくしていた高校の同級生は神戸外国語大学で勉強しており、家は立花でした。

 岡田顧問のお話の通り昭和49年立花駅近くの清崎公正さんが失踪しております。妹が通った神戸松蔭女子学院大学は、神戸外国語大学と大変近くにありました。大学の先生方が行き来していたこともあったでしょう。学生たちの噂話も、行き来していたかもしれません。そして、妹の周囲にも尼崎で知り合った同級生が沢山いました。拉致対象を捜している者にとって、地域や大学での噂話は手がかりであったかもしれません。私達の日常がそのような犯罪の危険に満ちていた、驚きました。私達は被害者にも加害者にもなれるのですね。

 此処、名古屋でも失踪した方がおられます。全国にいる拉致被害者を救出し、拉致される人をもう作らない。そんな日が来ること願っております。

 皆様のご協力をお願いいたします。

特定失踪者 秋田美輪の姉 吉見美保

----------------------------------------------

(石川孝一さんの発言趣旨)

 拉致問題は横田めぐみさんに田口八重子さん、有本恵子さんを加えた3人の問題だと大多数の人に理解されているような気がします。 

 不謹慎ですが2002年、小泉訪朝で帰国を果たすのがこの3名だったら、人々の関心も遠ざかり安倍政権の誕生もなかったかも知れないとさえ思います。 

 特定失踪者問題調査会で公開する特定失踪者は270名、非公開は200名に上ると聞きます。 政府の「拉致の可能性を排除できない行方不明者」880名も半数近くが非公開です。公開を望まないご家族が半数に迫る実態からも肉親の失踪がいかに多様で複雑な問題であるかが窺えます。

 家族がこの理不尽な別離とどう向き合ってきたのか、封じ込めた思いは察するに余りあります。そんな特定失踪者家族の1人の考えとしてお話しさせていただきます。

 拉致問題の解決が「国の最重要課題」とされてから15年が過ぎました。拉致問題で総理になれたと揶揄される安倍元総理ですが、功績は政権が変わっても外す事ができない「最重要課題」の呪文とブルーリボンバッジを閣僚の襟に付けさせた事だけだったように思います。

 1年のお勤めでしたが、菅総理が「拉致問題にはあらゆる機会を捉え、自ら先頭に立って取り組む」と所信表明演説するや、北朝鮮は「拉致問題に未練を持ち、あちこちに取り入る理解し難い振る舞いをしている」と批判、その上で「拉致問題は我々の誠意と努力ですでに引き戻せないほど完全無欠に解決された」とつれなく反応してきました。

 見えすいたポーズだけの日本政府、対話に応じる素振りも見せない金正恩、拉致問題の解決は20年前に逆戻りしてしまったかとも思える、この頃です。

決して忘れたり、諦めた訳ではないが、期待もしていない・・これが特定失踪者家族の現在の心境ではないかと思います。

 アメリカのポーリン・ボス博士が研究する「曖昧な喪失」は彼女が接したベトナム戦争での行方不明兵士や9.11同時多発テロで家族を失ったものの遺体の帰ってこない家族が抱える特徴的な精神状態を研究し論文発表されたもので、3.11東日本大震災の行方不明者を抱える家族の支援プロジェクトでも注目されていました。

 家族の死をリアルに経験する事なく曖昧なまま如何に死を受け入れるか、また認知症や精神疾患などにより別人のようになってしまった家族とどう向き合うか「さよならのない別れ、別れのないさよなら」がもたらすアンビバレントな家族の心模様とその対処法、サポートのあり方を提言している。失踪者を抱える家族はこの「曖昧な喪失」がもたらす、迷路・迷宮に取り込まれ真相が明らかになるまで自問自責を繰り返します。

 貨物船の機関長をしていた私の従兄弟小久保稔史は当時、島根県の温泉津(ゆのつ)と舞鶴の間をピストン輸送していました。

 1980年1月13日夜舞鶴の行きつけのスナックで足取りが途絶えます。警察や消防、海上保安庁も動員して、捜索したものの消息はつかめず、以後は住所のある鳥羽警察署が担当する事になります。失踪者家族は「家出人捜索願」を提出し、国家公安委員会が制定する「行方不明者発見活動に関する規則」に従って捜索が行われます。

 拉致の可能性を排除できない行方不明者880名は失踪者が「家出人」ではなく「特異行方不明者」であり警察はもっと深入りすべき事案であったことを認めて公表したものと推測されます。 

 確証のない推察ですが、公安当局が失踪事案に北朝鮮による拉致の可能性を感じ取ったのは1970年代で「失踪事案が北朝鮮による日本国民の略取であれば、警察の捜査が戦争行為を摘発することになる、深入りは謹まねばならない」のような神の声が発せられ、声の主もその声に従った公安幹部もその時の判断がこれ程大きな問題になるとは考えもしなかったに違いありません。

 こうして拉致の可能性が排除できない事案はことごとく「家出人」として放置されたと考えないと、警察が全ての拉致事件を見逃した説明はつきません。

 従兄弟が失踪した当時の国家公安委員長はカミソリの異名を持つ実力者でした。69年から警察庁長官を務め、70年のよど号ハイジャック事件、楯の会三島由紀夫割腹事件、72年の連合赤軍あさま山荘事件など歴史的な公安事件にトップとして対処し、その後政界入りし官房長官など要職を務めています。公安のカリスマであった時代に拉致事件が多発しているのに著書や時事対談の記録には拉致や北朝鮮の話がほとんど出てきません。私は彼こそが「神の声」の主だったのではないかと勝手に思い込んでいます。

 覚醒剤、偽ドル札、偽タバコなど北朝鮮はならず者国家らしく外交官まで動員して禁制品の密輸で外貨を獲得しており、取引相手である日本の暴力団との取引を拡大、円滑化するため、日本の港湾施設や航路を知り尽くした日本人の船乗りを必要としていました。

 2001年12月、「奄美沖海戦」と呼ばれる北朝鮮の工作船と海上保安庁の複数の巡視船による銃撃戦が発生、工作船は追い詰められ覚醒剤と見られる積み荷を投棄し、最後は自爆装置を起動させて沈没します。銃撃の最中、工作船からは日本語で「コッチエクルナ」「アッチエイケ」との叫び声を何度も聞いたと巡視船の乗組員が証言しています。

 工作船の乗組員は15名(20名説もある)、回収された遺体は沈没時3体、引き揚げ時5体の合わせて8体と記録され、DNA鑑定で日本人は含まれていないと判断、遺骨は鹿児島の寺が保管、供養していると聞きます。

 EEZの外、数百メートルの海底に沈んだ工作船は19年前の今日9月11日に引き揚げられ、6日後の9月17日小泉訪朝が実現する事になります。引き揚げられた工作船は現在、横浜みなとみらいにある海上保安庁の資料館に展示されています。 無数に銃弾の跡が残り錆の浮く鉄の塊、グロテスクな工作船を間近に見ると、戦争の遺品としか思えません。

 北朝鮮にとって日本は併合の屈辱とともに、朝鮮戦争では厚木や嘉手納が空爆の基地になっており、紛れもなく敵国と考えていた。彼らの戦争は終結しておらず、戦時にゲリラ戦で金品や人質を取るのは有効な作戦の一つと捉えていたとしても不思議はありません。

 私の従兄弟、特定失踪者の小久保稔史は舞鶴の在日が経営するスナックで経験豊かな日本人船乗りを得る目的で拉致され、工作船に乗り込み航路の案内や瀬渡しの連絡役をさせられ、任務を遂行してきた、拉致されて20年が経過した2001年、救助されるべき母国の公安により銃撃を受け、非業極まる最後を迎えた---。家族はこんな結末を望まないけど、限られた事実のパーツを並べ、余白を空想で埋めると、現れた絵柄はこんなものです、家族や仕事を無責任に捨てた「家出人」よりは多少マシな気がします。 

 「拉致は悪魔の仕業です、解決をみんなで祈りましょう」政府もメデイアの訴えや世論の声さえ私たちにはこんな風に聞こえます。北朝鮮の状況や対応に関係なく日本政府、当局が独自にできる事、対処すべき事があるのに誰も掛け違えたボタンを正す勇気を持っていなかった。

1、「拉致の可能性を排除できない行方不明者」などと第三者のような言い方をやめ、「拉致」が北朝鮮の犯行を連想させると言うなら「強制失踪」と言い換え「強制失踪されたものとして警察が捜査している行方不明者」と言い直し、政府や警察は国民の命を守る当事者であることを明言してもらいたい。

2、国家公安委員会が制定する「行方不明者発見活動に関する規則」の中で特異行方不明者の判断基準が曖昧で、家族にも警察の判断や見解は開示されない、家族に「家出人捜索願」(当時)を出させて、犯罪の被害者である「強制失踪者」を十分な捜索もせず「家出人」扱いしている。人命に関わる捜索とは思えない杜撰な規則は直ちに見直してほしい。

3、強制失踪を疑っていたとするなら、当時の捜査資料(廃棄してない資料もあると聞く)を家族に開示する。また6年前、北朝鮮が再調査の途中報告として提示または打診してきた内容がどんなものだったのか情報開示してもらいたい。

4、日朝ピョンヤン宣言に「『拉致』と『工作船』は今後行いません」。と金正日が宣誓したことで、安全・安心は確保されたと考えていないか。ストックホルム合意はすでに白紙化し、日朝ピョンヤン宣言もいつ無効化を宣言するとも限らない。

 拉致は朝鮮総連や在日朝鮮人の協力者(土台人)なしにはなしえなかった。主権や人権侵害の抑止を目的とした法制化などの対策が講じられたとは思えない。国民の生命と財産を守るという原点に立って、政治の役割を果たせなかったのは不作為というより、不正義に加担する結果になった事を重く受け止めて、今からでも対策を講じてもらいたい

===================================  

<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(一般公開の拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等> 

※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。

※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族会役員のみです。

★9月17日(金) 10:30 新潟港現地ライブ

・代表荒木が参加

https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

★9月30日(木) 16:00 宮崎市現地ライブ(水居明さん・林田幸男さんの「共擁丸」

が出港したマリーナにて)

・代表荒木・特定失踪者家族会水居幹事が参加

https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

★9月30日(木) 18:30 拉致問題を宮崎から発信する9.30オンライン集会(救う会宮崎・調査会主催)

・代表荒木・特定失踪者家族会水居幹事が参加

https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

★10月1日(金) 11:00 青島海岸現地ライブ(原敕晁さん拉致現場)

・代表荒木・特定失踪者家族会水居幹事が参加

https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

★10月30日(土)14:00 熱田神宮文化講座(熱田神宮主催)

・熱田神宮文化殿

 名鉄神宮前徒歩3分(名古屋市熱田区神宮1-1-1)

・代表荒木・特定失踪者家族会吉見副会長・小久保稔史さん従兄弟石川孝一さんが参加

・問合せ 熱田神宮文化殿(052-671-0852)

★11月13日(土)17:30「草莽志塾」(同塾主催)

※9月18日の開催予定が変更になりました。

・かでる2.7(札幌市中央区北2条西7丁目 011-204-5100)JR札幌駅徒歩13分

・調査会代表荒木が参加

・問合せ・出口塾頭(011-737-1798)

  ※事前申込みが必要です

★代表荒木のYouTubeチャンネル

 毎日5~10分配信しています。RadioTalk・GooglePodcastなどでは音声配信で聞くことができます。

https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。 

http://ajer.jp

★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」

・代表荒木がキャスターをつとめています。

https://www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg

----------- 

※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。 

////////////////////////////////////////////////////////// 

北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧(令和3年1月22日現在確認分)

http://araki.way-nifty.com/araki/2021/01/post-2e613f.html

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

_________________________________________ 

特定失踪者問題調査会ニュース 

--------------------------------------------------------- 

〒112-0004東京都文京区後楽2-3-8第6松屋ビル301 

Tel03-5684-5058Fax03-5684-5059 

email:comjansite2003■chosa-kai.jp 

※■を半角の@に置き換えて下さい。 

調査会ホームぺージ:http://www.chosa-kai.jp/ 

YouTube https://www.youtube.com/channel/UCECjVKicFLLut5-qCvIna9A

発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は 

kumoha551■mac.com宛メールをお送り下さい) 

※■を半角の@に置き換えて下さい。 

<カンパのご協力をよろしくお願いします> 

■特定失踪者問題調査会■ 

●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 https://www.chosa-kai.jp/net_de_kifu

●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会 

●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会 

●労金口座 中央労働金庫 本郷支店 144093 名義 特定失踪者問題調査会代表 荒木和博 

(銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい) 

■特定失踪者家族会■ 

郵便振替口座 00290-8-104325 特定失踪者家族会 

銀行口座 ゆうちょ銀行 普通預金 店番128(イチニハチ) 口座番号4097270 特定失踪者家族会

_____________________________________________________

|

« 拉致問題を名古屋から発信する9.11オンライン集会(編集版) | トップページ | 次は9月30日に宮崎でオンライン集会を実施します。ぜひご視聴下さい。この日と翌日には現地ライブも行います。 »