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2022年12月15日

国連安保理加盟国に共同公開書簡【調査会NEWS3684】(R4.12.15)

 北朝鮮の人権問題に関わる各国の団体・個人が安保理加盟国に北朝鮮の人権問題を公開討論にかけるよう求める共同書簡を送りました。

 中身は下の通りですが、国連では過去4年間北朝鮮の人権問題に関する公開会合が行われておらず、その開催を促すものです。多少の誤訳はお許し下さい。署名団体・個人で私の名前と特定失踪者問題調査会が両方入っていますが、署名を求められたときに「どちらでも都合の良い方を使って下さい」と言ったところ先方が気を遣って両方入れたようです。特に私が偉いわけではありませんので念のため。

 北朝鮮は国連の人権関連条約もいくつか批准しており、このようなアプローチも意外と効果はあるようです。さらに各国の団体と連携して進めていきます。

■国連安全保障理事会加盟国への共同公開書簡■
2022年12月5日

国連安全保障理事会の公式議題における北朝鮮の人権に関する公開討論について

大使各位

 私たちは、国連安全保障理事会に対し、朝鮮民主主義人民共和国の状況に関する、公衆とメディアに公開された正式な会議をできるだけ早く再開するよう要請するために手紙を書いています。

 来年は、国連人権理事会が委任した、北朝鮮の人権に関する調査委員会 (COI) の創設から 10 周年を迎えます。 COI は、DPRK における人権の「組織的かつ広範な侵害の長期的かつ継続的なパターン」は、「人道に対する罪の証拠の高い基準を満たしている」と結論付けました。 COI は、これらの虐待の性質、規模、および重大性が「現代の世界では類を見ない状態を明らかにしている」ことを明らかにしました。

 さらにCOIは、北朝鮮が現在も続けている「国連への公然たる反抗は、国連システムの他の部分の継続的な努力を支援し、安保理が断固とした、しかし慎重に的を絞った行動を取るべきケースである」と結論づけました。 COI は、国連安全保障理事会に対し、北朝鮮の状況を国際刑事裁判所 (ICC) に付託し、人道に対する罪に最も責任があると思われる者に対して対象を絞った制裁を課するよう要請しました。

 国連人権理事会と総会によって繰り返し承認されてきたCOIの勧告に沿って、国連安全保障理事会は、北朝鮮の状況を公式議題に追加し、公開討論を開催しました。 国連人権高等弁務官事務所は、2014 年から 2017 年まで毎年ブリーフィングを行うよう求められました。

 残念なことに、国連安全保障理事会は、2018 年と 2019 年にこれらの年次会合を継続することができず、2020 年と 2021 年に「その他の事業」(AOB) の下で非公開の協議を開催しました。 過去 4 年間の北朝鮮人権状況に関する公開の会合がなかったことは、間違いなく北朝鮮政府が国民に対して重大な違反を犯し続けることができるという誤ったメッセージを北朝鮮に送りました。

 実際、北朝鮮政府は、COVID-19 パンデミックを利用して国をさらに孤立させ、韓国国民の移動の権利、情報の自由、食料、医薬品、および基本的な必需品へのアクセス権を犠牲にして弾圧を強化しました。2020 年 8 月、社会安全省は、大部分が中国と接する北の国境に沿って幅 1 ~ 2 km の緩衝地帯に無許可で立ち入る者に対し、射殺命令を出しました。 2020 年 12 月に最高人民会議で公布された「反動的思想文化糾弾法」は、韓国、米国、日本からの映画、ドラマ、書籍の輸入または配布に対する死刑と、それらを単に見ただけで最大 15 年の懲役を規定しています。 .
 北朝鮮の人権状況に関する特別報告者、超法規的・即決的または恣意的な処刑に関する特別報告者、昇格および処刑に関する特別報告者及び意見と表現の自由に対する権利の促進・保護に関する特別報告者が共同で懸念を表明したにもかかわらず、北朝鮮はこれらの厳格な法律および措置を撤廃する兆しを見せていません。

 国連総会は、2022年11月16日の第3委員会で、コンセンサスにより採択された決議で、国連安全保障理事会に「人権侵害に最も責任があると思われる者を効果的に対象とするため、北朝鮮の状況の国際刑事裁判所への付託の検討及びさらなる制裁の検討を通じて、説明責任確保のための適切な行動をとる」ことと「北朝鮮の状況に関する議論を直ちに再開するとともに、理事会に説明を行うよう国連人権高等弁務官事務所に求める」よう促しました。

 COI創設10周年を迎え、国連安保理は2022年12月に説明責任を中心とした北朝鮮の人権状況に関する公開・公開会議を再開し、国際平和と安全を脅かす北朝鮮の深刻な人権状況に対処する決意を示さなければならなりません。国連安保理がAOBの下で北朝鮮の人権に関する討議を行うことを決定したとしても、加盟国はAOBの下での討議では不十分であり、2023年1月の安保理の公式議題で公開会議を予定しないための代替物や口実として使用してはならないことを肝に銘じておかなければなりません。

 また、国連安全保障理事会のメンバー国に対し、北朝鮮に関連するあらゆる議論に人権を主流化するよう求めます。特に、搾取や強制労働などの人権侵害が連動している北朝鮮の安全保障と兵器開発に言及する際に考慮されるよう望みます。

(以下署名者・日本語訳の分からない団体は英語名のままです)
個人 –国際機関関係

デイビット・アルトン(無所属貴族院議員・英国)
ソニア・ビセルコ(元COIメンバー・現在セルビア・ヘルシンキ人権委員会代表・セルビア)
マルズキ・ダルスマン(元国連特別報告者・北朝鮮の人権に関するCOIメンバー・インドネシア)
李ジュンフン(元北朝鮮人権無任所大使・韓国)
トマス・キンタナ(元国連北朝鮮人権問題特別報告者・アルゼンチン)

機関・日本の個人

1969大韓航空機拉致被害者家族会(韓国)
拉致被害者家族会(韓国)
荒木和博(拓殖大学教授・日本)
ALTSEAN-BURMA (ビルマ)
北朝鮮による拉致被害者を救出する会(ARNKA・タイ)
Beyond the Boundary(韓国)
Centro para la Apertura y el Desarrollo de América Latina (CADAL・アルゼンチン)
Christian Solidarity Worldwide (CSW・英国)
北韓人権市民連合 (NKHR・韓国)
Citizens' Association for Proper North Korean Human Right Act (Alinmo・韓国)
北韓人権委員会 (HRNK・米国)
北韓人権データベースセンター (NKDB・韓国)
HanVoice(Canada)
Human Asia(韓国)
ヒューマンライツ・イン・アジア(日本)
Human Rights Without Frontiers (HRWF・ベルギー)
北韓人権増進センター (INKHR・韓国)
過去精算統合研究院 (ITJI・韓国)
特定失踪者問題調査会 (COMJAN・日本)
北朝鮮での人道に反する犯罪を停止する国際連帯 (ICNK)
Jubilee Campaign (米国)
Justice For North Korea (韓国)
救う会神奈川(日本)
韓国戦争捕虜家族会(韓国)
韓半島人権と統一のための弁護士会(韓国)
Liberty in North Korea (LiNK)
北朝鮮難民救援基金(日本)
モドゥモイジャ(日本)
ムルマンチョ(韓国)
北韓自由人権ネットワーク((NKnet・韓国)
NK Watch(韓国)
No Chain(韓国)
No Fence(日本)
北朝鮮人権人道ネットワーク(日本)
北韓改革放送(韓国)
北韓戦略センター (NKSC・韓国)
North Korean Human Rights Corporation (韓国)
成功的な統一作っていく人々(韓国)
Save North Korea(韓国)
北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会(日本)
Stepping Stone (英国)
転換期正義ワーキンググループ (TJWG・韓国)
統一アカデミー(韓国)
国民統一放送 (UMG・韓国)
ウリオン(韓国)
World Without Genocide(英国)

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■調査会の出版『北朝鮮 拉致と工作活動Ⅰ 拉致回廊 日本列島を行く』(杉野正治副幹事長著)。Amazonでお求めになることができます。(オンデマンド出版のため書店ではお求めになれません)
◎書籍版2200円(本体+税)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B37KWH2Y
◎Kindle(電子書籍)版(1400円)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B3N32PMZ/ref=sr_1_19?keywords=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%97%E5%B3%B6&qid=1654819244&sr=8-19
■拉致問題関連書籍一覧(特定失踪者家族会作成)
http://araki.way-nifty.com/araki/2022/09/post-cf6ae2.html

<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>
※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。
※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族会役員のみです。


★12月16日(金)18:30〜出演者じゃなけりゃ語れない!映画「めぐみへの誓い」上映&トークセッション(調査会主催)
・西荻ターニング(JR西荻窪駅から徒歩3分 杉並区西荻北3-16-6小美濃本社ビルB1 0422-70-6030)
・幹事長村尾が参加
・事前申込制(先着順65名) です。氏名、住所、電話番号、人数を記入し下記にEメールでお送り下さい。
 tyoreyara@gmail.com
・問合せ 調査会 03-5684-5058

★12月22日(木)13:00 拉致問題を考える県民の集い(佐賀県・佐賀県教委・小城市・佐賀県拉致議連・救う会佐賀主催)
・小城市生涯学習センター「ドゥイング三日月」(大寺バス停徒歩9分・小城市三日月町長神田1845 0952-72-1616)
・代表荒木が参加

★代表荒木のYouTubeチャンネル
 毎日5~10分配信しています。RadioTalk・GooglePodcastなどでは音声配信で聞くことができます。
https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA
★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木の担当する番組『救い、守り、創る』を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。
http://ajer.jp
★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」
・代表荒木がキャスターをつとめています。
https://www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg
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※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。
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北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧
http://araki.way-nifty.com/araki/2021/12/post-1a801e.html
着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ
https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing
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発行責任者荒木和博(送信を希望されない方、宛先の変更は
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■特定失踪者問題調査会■
●クレジットカードでのカンパが可能です。ホームページから入って手続きできます。 https://www.chosa-kai.jp/net_de_kifu
●郵便振替口座00160-9-583587口座名義:特定失踪者問題調査会
●銀行口座 みずほ銀行 飯田橋支店 普通預金 2520933 名義 特定失踪者問題調査会
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(銀行口座のカンパで領収書のご入用な場合はご連絡下さい)
●毎月定額をカードから引き落とし支援するマンスリーサポートはこちらから
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