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2023年7月 3日

大澤孝司さんについて新潟県警本部に要請【調査会NEWS3731】(R5.7.3)

 報告が遅れましたが6月30日に大澤孝司さんのお兄さん昭一さん(特定失踪者家族会前会長)と「大澤孝司と再会を果たす会」平岡一郎会長・川村事務局長と新潟県警に要請を行いました。提出した県警本部長宛の要請文書と大澤昭一さんからの「弟孝司拉致事件の動静」を下に付けておきます。

 要請文書を受け取ったのは稲田淳・外事課長で、こちらからの質問には「時間を下さい」の一点張り。最初は返事をするかどうかについても「時間を下さい」でした。時間ならもう49年経っているわけで、およそ救出しようとか、切迫感はありませんでした。まあご本人としては阿賀野警察署の署長から4月に外事課長に異動になったばかりで、そもそも外事課長が民間からの要請を受けることはありません。しかも外事は警察庁直轄で、おそらく東京からは「リップサービスも含めて一切言質を与えるな」という指示が来ていたのでしょう。

 もちろんそれで満足できるはずもなく、ああだこうだと文句を言っていたら最後には「返事をする」と言いましたから、どこかの時点で回答はあるのでしょうが、あらためて県議会や新潟市議会でも取り上げていただきたいものです。ちなみに国会では4月12日衆議院の拉致特で梅谷守議員(立憲民主党)が大澤さんのことについて突っ込んだ質問をしています(松野大臣の答弁は相変わらずのメモ朗読でしたが)。

 なお、この要請については私の「ショートメッセージ」でも要請終了後に流したものでお話ししていますのでそちらもご覧いただければ幸いです。

https://youtu.be/ENjpXH3GTVg

 蛇足ですが、せっかくなので先日ライブを行った横田めぐみさん拉致現場について聞いてみたところ「今日は大澤さんの要請を受けるだけなので」とのことでした。私が聞くのは予想していたようで、顔に「待ってました」と書いてありましたが、県警を出た後で「警察は『営所通の角で警察犬が止まった』としか言っていません」と教えてくれた人がいました。

※以下は要請文書とともに県警に提出した大澤昭一さんからの文書です。原本には個人名がそのまま記載されていますがここでは匿名にし、関係についても若干記述を変更してあります。なお、文中調査会の設立日など単純な誤記があるのでそこだけ直してあります。

――――――――――――――-

(要請文書)

新潟県警本部長 山田知裕様

要望書

令和5年6月30日

大澤孝司と再会を果たす会会長 平岡一郎

大澤孝司の兄長兄 大澤昭一

特定失踪者問題調査会代表 荒木和博

 平素より拉致問題の解明の為にご尽力賜り心より敬意と感謝を申し上げます。

特定失踪者大澤孝司さんが佐渡の新穂村(当時)で消息を絶ってから49年の歳月が流れ、孝司さんの兄昭一さんと孝司さんは、それぞれ87歳、77歳となりました。残された時間は多くありません。兄弟3人が元気の内に再会出来ますようにご配慮いただきた<お願いに参りました。

 大澤孝司さんが失踪した昭和49年2月24日前後を精査して、状況からして拉致であると表明してください。

 県警として拉致であると表明して後、捜査を進める上で、新たに判明した事柄については速やかに家族等に伝えて下さるようお願い申し上げます。

 以上ご要望申し上げます。

――――――――――――-

(付属文書)

弟孝司拉致事件の動静

特定失踪者 大澤孝司 兄 大澤昭一

 大澤孝司の北朝鮮による拉致認定を求めて運動を続けていますが、確かな証拠がないと、言う事で政府認定されていません。

 私達にとっては、弟孝司が拉致される数日前から、実行日、その後の現状認識と、新潟県警の現状認識が違っていると思われます。当時の捜索状況を開示してお教え下さるようお願いいたします。

大澤家の動き

〇昭和49年2月26日

 大澤昭ーに佐渡農地事務所より、孝司君が昨日25日より無断欠勤で状況が変なので、来島して欲しいとの連絡を受け午後佐渡に向かう。

 自宅では親戚にも連絡を始めた。

〇昭和49年2月27日

 親戚に集まって貰い親族会議を開く。

 親戚の、SとTに、新潟県警幹部に有力の知り合い居ることが分かり、協力を依頼して頂く事にした。

〇昭和49年2月28日

 Tと、私の従兄のOとで、新潟県警本部のK刑事部長に面談し、捜索を要請すると、家出人は3~4年でだいたい見つかるもので心配は要らないと言われ、両津署は明日は無理だが、明後日から捜査に入ると言ってくれた。

佐渡の動き

 食堂Yさん前の県道65号線で、昭和49年2月24日弟孝司が失踪したと思われる同時刻に、自動車のタイヤのキシム音を、近所の人が聞いており、交通事故の観点から、鑑識係が道路上の雪混じりの土砂を集め調べるも、事故と思われる証拠物は見つからず自動車事故ではない事が解った。

〇昭和49年2月28日

 新穂農地事務所職員・新穂村役場職員・新穂村消防団による捜索始まる。

〇昭和49年月3月1日~3月6日

 上記職員と、新穂村各諸団体の応援隊も加わり連日大捜索。

K刑事部長とTとの関係

 大澤昭一の妻の遠縁で、大正9年1月生まれで西蒲区鷲ノ木で農業に従事していた。昭和14年軍隊時代に甲さんと同じ釜の飯を食った間柄で、肝胆相照らす仲で戦後五十才代になって、また旧交を復活して、年に数回お互いの家で楽しそうに盃を交わしていた。

 K氏は操作一課長・刑事部長と進まれた。

A外事課長とSとの関係

 Sは同じ竹野町部落の居住で、私とは父方母方の両方の従兄で、自分の子供時代居宅も年齢も近く、毎日遊びに行っていた。昭和5年生まれの小学校の教員で校長まで務めた。外事課長Aさんの奥様と、Sの連れ合いが、姉妹でAさんはSの義兄に当たる。

 私も佐渡から帰って詳しく話を聞き、田舎住まいの私達に、新潟県警の最高幹部に2人の知り合いがおり捜査依頼する事ができた。偶然と幸運に感謝しながら、捜査が進むものと期待しました。

 その後、度々進捗情報を尋ねても、営々調査中の言葉が帰るだけでした。

 私もそのころは40代で、仕事も有り、全力で捜査も出来ず、今になって悔やまれます。孝司の事件の3年後の、横田めぐみさんが行方不明時には、県警の機動隊が角田山の麓一帯を、数日間に渉り捜査が続けられたのは見ていましたが、それが拉致によるものとかの認識もなく、弟孝司も同じ情況になっているとは思いもつきませんでした。

 その後、あの事件は面倒な「不思議な事件」だとの返事を頂いた。

 T氏がこれに問い返しても、この話だけは口が重く、話したがらなかった。皆で考えても『不思議な事件』の言葉の意味が分かりませんでした。

T氏も病を患った後、平成2年に死亡した。

 時は流れて平成14年、小泉訪朝で北朝鮮が拉致を認め、5人の帰国と続き、私達も拉致の実情を知り、特定失踪者問題調査会が平成15年1月10日結成、会に加入、以後孝司の支援の会が発足救出活動に取り組む。

 その後、元新潟中央署松本署長が、平成20年の県民集会の昼時、横田夫妻を訪ね、私も同席の場で、拉致を解りながら横田夫妻に知らせず、悪かったと詫びる。

 松本署長は外事課経験がある署長で、拉致の存在を知っていた。当時の新潟県警も拉致を知っていたと思います。

 昭和47年の宿根木事件等の、日本海側の類似事件、昭和49年の東京での高敬美・高剛さん姉弟事件などで異変を感じながらも、当時の国内事情、特に親朝鮮気配の新潟で、政府は拉致を発言出来ず、新潟県警も従ったと思われます。

 それで我が家で捜査依頼した、甲刑事部長・乙外事課長さんの返答が「不思議な事件」と言う答えだったと思われる。

松原発言

 民主党政権時代の松原仁拉致問題担当大臣が退任後、在任中に「大澤孝司と埼玉の藤田進」に北朝鮮内で、生存情報がぁったと平成26年3月8日の大澤孝司を支援する会の総会で発言があった。

スットクホルム交渉

 北朝鮮が交渉の際「拉致被害者複数、生存者リストは約30人、政府、北朝鮮情報を照合」と日本経済新聞社が報じるも、日本政府は、政府認定被害者家族の名前の入っていないリスト名簿は受け取らないと拒否する。

 しかし政府認定被害者家族以外にも、約30人以上の生存者が存在する事が分かった。

〇失踪当日の、最終行動の出発点と、最終地点が分かる事件である。

〇失踪時の数日前に、在日朝鮮人らしい人に農地整備を依頼され、打ち合わせに招かれ出向くと、現場は北朝鮮らしいと言われ、どうするか悩んでいた。この事を焼肉店荒井のおばさんから聞きました。

 

 以上の事実から、特定失踪者の存在は現実であり、大澤孝司の拉致も実行されている特定失踪者と思います。

 

 弟も77歳で、北朝鮮の健康寿命ぎりぎりですが、今も元気で日本からの迎えを待っています。

○日本政府は日本国民を一人でも多く救出すべきなのに、何故認定せずに隠し続けるのですか、一刻も早く認定して救出して下さい。

○日本政府は日本国民の救出を、本気で対応して下さい。

○私共、兄弟3人が元気なうちに再会させて下さい。

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<調査会・特定失踪者家族会役員等の参加するイベント(拉致問題に関係するもの)・メディア出演・寄稿・特定失踪者問題に関する報道(突発事案などで、変更される可能性もあります)等>  ※事前申込み・参加費等についてはお問い合わせ先にご連絡下さい。

※記載されている参加者は調査会・特定失踪者家族会役員のみです。

 

★7月8日(土)16:00 「「よそのくに」から考える拉致被害者救出」(予備役ブルーリボンの会主催)

・拓殖大学文京キャンパス

(地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅徒歩5分 東京都文京区小日向3-4-14)

・代表荒木が参加

・問合せ: info@yobieki-br.jp

・詳細・申込用紙はこちらから

http://araki.way-nifty.com/araki/2023/06/post-f09d10.html

★7月9日(日)「めぐみへの誓い」上映会(日本青少年・予備役ブルーリボンの会主催)

・善通寺市民会館(善通寺駅徒歩10分 善通寺市文京町3ー3-1 0877-62-7001)

・代表荒木が参加

・問合せ:NPO法人日本青少年(0877-63-4300) 

★代表荒木のYouTubeチャンネル

 毎日5~10分配信しています。RadioTalk・GooglePodcastなどでは音声配信で聞くことができます。

https://www.youtube.com/channel/UCSa3H61PRYDyRy4aHvF_VSA

★インターネット放送 channelAJER(チャンネル アジャ)では代表荒木と幹事長村尾の担当する番組を送信しています。会員制ですが1回26分の番組の前半は無料で視聴していただけます。  http://ajer.jp

 荒木担当 『救い、守り、創る』

 村尾担当 『オレがやらなきゃ誰がやる!』

 

★予備役ブルーリボンの会の動画配信「レブラ君とあやしい仲間たち」

・代表荒木がキャスターをつとめています。

https://www.youtube.com/channel/UCPrqeCO5CGlj9Imyzz1_XTg

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  ※特定失踪者に関わる報道は地域限定であってもできるだけ多くの方に知らせたいと思います。報道関係の皆様で特集記事掲載や特集番組放送などについて、可能であればメール(代表荒木アドレス宛)にてお知らせ下さい。  ////////////////////////////////////////////////////////// 

 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧

http://araki.way-nifty.com/araki/2021/12/post-1a801e.html

着岸漂流一覧と失踪関連地点マップ

https://drive.google.com/open?id=1Nsd5Xf9dqDa6AsYv5_4VspEFmeNh95qS&usp=sharing

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 特定失踪者問題調査会ニュース

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