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2024年2月16日

ヨジョンは日本に亡命したいのか?【調査会NEWS3799】(R6.2.16)

 昨日2月15日の朝鮮中央通信は金正恩の妹金与正(キムヨジョン)が衆議院予算委員会での岸田総理の「日朝関係の現状に照らし、大胆に現状を変えなければならない必要性を強く感じる」という発言について「岸田首相の今回の発言が、過去の束縛から大胆に脱して朝日関係を前進させようとする真意から発したものであるなら、肯定的なものに評価されない理由はないと思う」と語ったとの談話を報じました。

 極めて奇妙な談話で、そう言っている一方で「現在までわが国家指導部は朝日関係改善のためのいかなる構想も持っておらず、接触にも何の関心もないと知っている」と言ってみたり、最後には「これはあくまでも、私個人の見解であって、私は公式に朝日関係を評価する立場ではない」で締めています。「個人的な見解を普通朝鮮中央通信が報じるか?」とツッコミを入れたくなるのは私だけではないでしょう。

 少なくとも明らかなのは平壌の中心部でかなり深刻な対立があるということです。対日関係を動かそうという勢力と、別の国と手を結ぼうという勢力のせめぎ合いなのかもしれません。「個人的な見解」というのですから、あるいは「あたしだけは亡命させてよ」と岸田総理に泣きついたのかもしれません。

 まあいずれにしても、本人がそう言っている以上国家としての決定でもなく、せいぜいアドバルーンを上げただけでしょう。真面目にお付き合いしてこういう発言に右往左往することだけは避けなければなりません。

 22年前の平成14年(2002)9月17日小泉訪朝のとき、8月末の訪朝発表まで外務省の中でさえ交渉が行われていることはほとんど知られていませんでした。与党の中もマスコミも、もちろん私も含めて発表に驚いた人が大多数でした。それくらい極秘でやったからこそ金正日に拉致を認めさせるところまで行ったのだと思います。当時と比べると日朝の接触が行われているとことあるごとに情報が出てくるというのは何なんでしょう。

 百歩譲って、それによって「条件をつけずに向き合う」という日朝首脳会談が実現したとしても「全拉致被害者の即時一括帰国」など絶対にあり得ず、逆に言えば何人か帰ってきたところで日本政府が「これが全拉致被害者です」と言って北朝鮮側の出してきたもので納得し、後は棚上げにしてしまう可能性が大でしょう。

 岸田総理もああいう発言には「金与正副部長が亡命したいのであれば喜んで広島県に受け入れる。ただし拉致被害者を連れてくればの話だが」とか返したら良いのではないでしょうか。

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・問い合わせ jung.oh@un.org(呉ジョンミン広報官)

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 北朝鮮船・遺体着岸漂流一覧

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